幕間 国王の後悔
レベットとの話し合いを終えたロガッタは城へと戻り国王に会いに来ていた。
「レジーナ嬢の居場所は聞き出したか?」
「いいえ、そもそも私は友人と痴話をしに行ったのです」
ロガッタがそう言うと国王はガックリと肩を落とした。
「……やはり、あの時お前とレジーナ嬢の婚約を決めていれば良かった」
「父上、過ぎた話をしても仕方がありません」
「だがなぁ……、あの時公爵の勢いに負けユリアと第2王子の婚約を決めた事を後悔して仕方がないのだよ」
そう言って国王はため息を吐いた。
そう、国王は元々はロガッタとレジーナを婚約させたい、と思っていたのだ。
だが、公爵はレジーナよりもユリアの方が王族に相応しい、と断言していた。
国王は公爵の意見に渋々聞き入れ第2王子との婚約を決めた、というのが真相だ。
「何故、あの公爵は実の子供を差別できるのか……、同じ愛する子供に変わりは無い筈だが、理解できんよ」
「世の中には理解しがたい価値観があるものです」
「唯一の救いはレジーナ嬢がまともに育ってくれた事か……、いや貴族の身分を捨て平民に自らなるのは理解出来んか」
国王は苦笑いした。
その辺に関してはロガッタも同調している。
ただ、レジーナの周辺を調べてみると彼女の決断も理解できる。
家族からは阻害され結婚した旦那には別に愛する人がいる、言ってみれば孤立無援の状態だった。
だが蓋を開けてみればクワイアンス公爵家はこの3年間で評価をあげた、これは間違いなくレジーナのおかげだろう。
貴族社会ではレジーナの才女ぶりは真密かに噂されている。
だからこそ今回の離婚は驚かされた。
ただ、ドロドロした物は無く綺麗さっぱりに離婚出来た事はレジーナの評価をあげている。
(全てが彼女の考えによる行動だから恐ろしい物だ。まぁ評価は気にはしないだろうが)
マイペースを貫くライバルであり学友のレジーナの事をロガッタはそう思っていた。
(まぁ暫くは彼女の自由にしておこう)




