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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
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79話 現実となった嫌な予感

幼女が着替え終えたところで、丁度良く部屋の中にパンとコンソメスープ。それと牛乳を選手ここホテルの従業員スタッフが部屋の奥―――窓際にあるテーブルの上まで運び込む。


 一人分かと思いきや、ちゃっかり二人分用意してあるではないか。


なので窓際の席に二人は見つめ合う容に座った。


 その内に従業員の人がベッドを綺麗に直す。


「んじゃあ食うぞ!」


「そうするのじゃ」


そう言って食べ始めて―――


パクッ、


 「ん~ん、このクロワッサン、サクッとしていて、それに甘くて美味いぞ!」


サクッ、


 「ん~ん、。サクサクしていて本当に美味しいのじゃ」


 ―――二人はまず初めに、クロワッサンを口に頬張ると、幸せそうな顔をさると。

 続いてヒョウガはメロンパンを掴み取り、リーフはクリームパンを掴む。


サクッ、


 「ん~ん。メロンパンもサクサクしていて、甘くて美味いぞ!」


パクッ、


 「妾が食べているクリームパンも凄く美味しいのじゃ」


と、またも幸せそうな顔をしてて食べる二人。


ゴクゴク、


「ん~ん。このコンソメスープも美味しいのじゃ」


「確かに美味いな。このスープ」


と二人はコンソメスープに下包みを打ち。


 残りのパンも次々となくたって行き、牛乳もあっと言う間に完食して少しして、従業員の男性が空のバケットと空の容器を提げて全て持って行き―――。


 それから少し寛いでから、部屋から持って来てあった歯ブラシで先にリーフが歯を綺麗に磨き、その後ヒョウガも洗面台で歯を綺麗に磨いて、嗽を済ませ、顔を洗う。そしてタオルで拭く。


それから十分ほど二人は話してから。


幼女は玄関の方へ向かい、


 「それじゃあ、妾は行くのじゃ。また後でなのじゃじゃ」


「ああ、分かったぞ! んじゃあな」


 そう告げるや否、リーフはドアを開けて、自分の部屋へと戻って行く。


 幼女が立ち去ってから、彼は着替えをして、カナミ達の部屋に向う。


トントンとドアをノックし、ドアを開け放つ。


 ―――中に入ったところ皆着替えが済んでおり、部屋の中に設けられている椅子と窓際のある椅子にて寛いでいた。


彼に気付いて、そちらに集まってきて。


「ヒョウガも聞いたよね。事件の話」


「ああ、聞いたぞ!」


「―――そ、それにしても物騒な話よね」


 「確か殺された人って、何処かの運営委員会の人ですのよね?」


 「もしかして、昨日ヒョウガ先輩が言っていた元学園長の仕業なのではないでしょうか?」


 最初にカナミがそうヒョウガへ話を切り出すと、すぐさま彼は返事を返し、アミリが体を震われながら、その話に触れた。


 そしてアーティナは、殺された男のことで聞いた情報を伝え終わった瞬間、ミューフィはハッとして、それから開陳する。


 彼女のと言葉を聞いて、少し考え込んだヒョウガは、うんと頷いて―――。


 「元学園長自ら手を下すとは思えないけど、そうだとすると、昨日の潜水艇内での騒動にも納得がいくぞ!」


 「あれって確か、長身の男性乗組員さんがニセ爆弾を見つけたあれだよね」


 「そうだ。あの乗組員が自作自演でやってたとすると、辻褄が合うぞ! 全員をわざわざ港に全員を下ろして、その隙に何処かに待機していた元学園長らを艇内に入れたんだ。違和感が有ったんだよな。あの乗組員には」


 自分なりの推論を語る彼に、聞いていた彼女たちは忘れていた呼吸を思い出して、肺に酸素を送った。


 「てことは、元学園長は何かの目的で仲間? に殺された男の暗殺を命じたって事ですの?」


「ああ、多分そうだろうな」


 「そ、それが本当だったら私たちが狙われる事は無いって事よね」


 ヒョウガの話を読み解くことが出来たアーティナは、自分が行きついた答えを口にしたところ、正解だったらしく。



アミリは、それを聞いてほっと胸を撫で下ろし。


 ―――そ、それにしても、ホントにそれだけのためにわざわざ来た訳じゃ無いわよね? でも何かあったら、私が・・・・・・力足らずかもだけど、ヒョウガ先輩は守ってあげるわよ、何としても!


と少女は、彼の顔を凝視して思い。


 ―――これで終わるとは思えないぞ! 必ず何か他にも狙いがある。もし矛先がこっちに向いたとしたら、必ず俺が仲間を守るぞ!


 と彼もアミリのように守りたいものを守ると、心の中で誓い。



「話が難しかったけど、つまり昨日の予想が的中したってこと―」


 「確かにそうなるな。まあ、今俺達に出来る事は無いから、話は終わりにするぞ!」


 イマイチついていけてないサラだったが、分かった事だけで分析し、昨夕の仮説が正しかったのだと喚く。


 彼に無理矢理話を締めくくらせられて、今日これからの話になった。


「んじゃあ、午後から特訓をするぞ!」


 「―――そうだね。確かに特訓はしないとだもんね! それじゃあさ、午後までぶらぶら街歩きしよっか」


「そ、それ良いわね!」


「アタシも賛成ですね!」


「ワタシもです」


「ウチも-」


 心の整理をし終えた彼女らは、ヒョウガの提案を受け入れ、カナミが街歩きをしようと可否を問うと。


 全員が賛成したので、善は急げと言うことで、準備を整え、選手ホテルを後にする。

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