77話 平和
祝宴場に着くと、受付を済ます。すると、席まで案内された。
どうやら祝宴場が食べ放題の会場らしく。
「さて、早速取りに行くですの!」
「取り過ぎるんじゃないぞ!」
早速取りに行こうとするアーティナへ、そう当たり前な事を言うと。
それぞれ取り皿を取ると直ぐに、食べたいものを取りに行く―――。
彼方此方へ取りに行って、カナミとサラが二皿ずつ持って戻って来て、また取りに行く。
その次にアミリとミューフィが二皿持って来て、机に置くとまた取りに行った。
その後ヒョウガが二皿に、アーティナが二皿に沢山乗せて持って来た。
それからそれぞれがお茶を持って来て。
パクッ、
「ん~ん。この秋刀魚の塩焼き美味いぞ!」
パクッ、
「そ、そうね。でもこの薩摩芋コロッケも美味しいわよ!」
「それなら私も食べています」
パクッ、
「んーん。本当に美味しいです」
「このマグロのスープも美味しいよー」
「そうなんだね。私が食べてる何かわからない奴も美味しいよ」
「鯛のディッシェも美味しいですの!」
それぞれが食べて思ったことを言う。
そしてまた新しい皿を取って、取りに向う。
アーティナはデザートを持って来てから。
―――スプーンが無い事に気付き、取りに行く。
カナミがディッシェライスを取りに向い、ヒョウガはお肉と野菜を取りに行き、アミリがデザートと紅茶を取りに行く。ミューフィとサラもまた取りに向う。
アーティナがとって来たのは、モンブラン、チョコケーキ、プリン、ロールケーキにパイン、シャーベットを四種の様だ。
アミリがとって来たのは、モンブラン、チョコレートケーキとチーズケーキを二つ。アンラードゥに桃とメロンを乗せ、最後にシャーベット三種を持って来て。
パクッ、
「ん~ん。つ、冷たい。でも美味いわよ! マンゴーも、抹茶も、リンゴ全部ね!」
パクッ、
「ん~ん。冷たくて美味しいですの! こっちのロールケーキもとても美味しいですの!」
アミリが冷たいと言う声を出しながら、美味しそうな顔をして幸せそう。
冷たい―――と声を上げたアーティナも、シャーベットの味を楽しみ、ロールケークも同様に味を楽しむ。
「このディッシェ、そんなに辛く無くて凄く美味しいね!」
「このマグロのステーキも美味しいぞ! それにこのサラダの味付けも俺好みだ」
カナミがカレーに舌鼓を打ち。
ヒョウガはステーキの旨みを味わい、サラダの方も気に入った様子。
ミューフィとサラも美味しそうに取って来た物を味わうと。
彼らもスイーツを取りに、祝宴場の一番奥の端に向う。
ヒョウガはシャーベットを四つ、ロールケーキを二つ、レアチーズケーキを一つにティラミス一つ。コーヒーゼリーを一つ、苺と桃、葡萄を幾つか乗せて持って来た。
カナミが持って来たのは、シャーベート五つに、チーズケーク二つ、シュークリーム二つ、抹茶プリンとコーヒーを一つずつ、林檎一つと蜜柑二つらしく。
ミューフィはお汁粉汁物の容器に入れて、別のお皿に、チョコケーキとショートケーキを一つずつに、シュークリーム、リンゴのタルトを乗せ、小さい容器に蜜柑と葡萄、メロン、パインを入れて持って来て。
その後、カフェモカを持って戻ってきた。
サラが持って来たのは、シャーベート二種に、カップケーク、苺のタルトを二つずつ、モンブーラン一つ、南瓜ケーキを一つに、パイン、メロン、梨で。
置いてから、ホットミルクティーを取りに行く。
それぞれ食べ始める。
パクッ、
「ん~ん。確かにシャーベット美味いぞ! こっちのロールケーキも絶品だ」
「お汁粉、温かくてとても美味しいです。林檎のタルトも林檎の甘みとワッフルのサクサク感が溜まりません」
パクッ、
「ん~ん。シャーベット、冷たくて凄く美味しいよー」
それぞれ美味しそうに食べ、味の感想を言う。
みるみるうちにお皿のモノがなくなっていく。
そして温かい飲み物をそれぞれが口に運ぶ。
そして全てが住むと、口を布巾で拭き、祝宴場を出てエレベーターで下に下りて、部屋へと戻って行く。
それから彼は荷物の準備をして、お風呂へ向かう。
その直ぐ後で、カナミ達も向うも向かう。
脱衣所で衣類を脱ぎ、風呂の中に入ると、思っていた以上に人がおり―――洗い場も空く迄待つしかない状態に。
やっと体を洗え、髪の毛を続いてシャンプーとリンス―で洗い、シャワーで流す。
それから湯船へと浸かる。それから露天風呂に入りに行く。
―――す、凄く狭いわね。のんびり浸かってられないじゃない。
とアミリは不満を抱く。
そして何分かしてから湯船から立ち上がり、露天風呂を出て行き、もう一度体と髪の毛を洗い浴室を出て、脱衣所へと向かい。
一方男湯のヒョウガの方も、混んでいることで、ムンムンとした空気が増して漂っていた。
彼女たちが浴衣に着替え、部屋に戻り。
二つ隣りの彼も、丁度戻ってきたらしく。
部屋に戻ると、直ぐに歯を綺麗に磨いて、嗽をして、顔を洗いタオルで拭く。
それからカナミ達の部屋に向い。
コンコンと、ドアをノックしてから、ドアノブに手を掛け、ドアを開く。
「んじゃあ、俺は寝るわ!」
「分かった。お休み」
「お、お休みなさい!」
「お休みですの」
「お休みなさい」
「お休みだよー」
彼がお休みの挨拶をすると、彼女たちがお休みを返す。
そして彼は寝る準備をして、横になり、何分かして眠りに就く。
カナミたちも何十分か経ってから、寝る準備をして横になり、眠りに就く。
こうして一日は終わった。




