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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末
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67話 カナミvs学園最強の幼女

逆転劇

とその時ーー


 『そなた、こんな所で本当に終わると申すのか?』


「ん? 誰だ?」


 何処からか聞こえてくる聞き覚えの無い声に、そう返すと。


『こうすれば分かるであろう』


  そう言った刹那、目の前に声の主が現れた。


 ん? ア……風の女神(アウラ)じゃないか。


 『時間も惜しいであろうから手短に済ますから、口を挟むでないぞ。今からそなたに吾の力をやろう』


 風の女神の力? それって何時ものと違うのか?


ふと、よく使うそれを思い浮べ。


 ―――しかし、そいつは首を横に振り。


『口を挟むなと申したであろう。まあ良い。そうだ、別物である』


それなら使わせて貰うぞ!


 ヒョウガの了承を受けた途端、ヒョウガの体の中へと入り込んで、そして消えて行き……。


彼の体中を、風の覇気を包み込む。

 雰囲気も又、何時もと違い、髪が逆立っていて。


 至近距離に居たコロネを凪払う。


「ぐはっ! 」


 コロネは攻撃を食らい、呻き声をあげる。


 「何か先と違うぜ! 気を付けろ」


「気を付けながら行こう」


 ヒョウガの前に二人も加わり囲み込んだ。


「行くぜ」


目を開眼させたガヴェール。


「妖魔想像<滑瓢>」


 ガウェールが滑瓢を出現させて、攻撃を仕掛けようとするが―――。


 風で薙ぎることで、滑瓢を消し去られてしまいガウェールにも同じ攻撃を食らう。


 「ああ、あああぁ~」


ガヴェールは直撃した風で、身体中を痛みが襲う。


「これで終わりにするぞ! 

    風女神覇奥義<烈風舞踏(スプウェンドダンス)


 ヒョウガの周りを、更に非常に強い風で覆い尽す。

 舞い踊るように手に、持つ二つの刀剣でガウェールの心臓と腹へと突き刺すと―――。


大量に血が溢れ出す。


 「……!!」


バタン、その場に倒れ込む。


「僕も行く」


狙いを定たザクが引き金を引く。


「武装呪銃術<積怨丸>!」


 放たれた積み重なった怨みの弾は、ヒョウガへと飛んで行く。


がしかしーーー


「んな、攻撃効かないぞ!」


 そい言って、風で薙ぎってしまう。


 コロネが片膝を立てて、ヒョウガの至近距離に移動し、


「行きますね」


素早く刀を抜き放つと。


武装霊刀奥義<居合絶息>ッ」


「能力<旋風>」


 ヒョウガの息の根を止めようと試みるも、ヒョウガが渦のように巻き上がる風でコロネごと吹き飛ばす。


「これで決めるぞ!」


攻撃を仕掛けた。


「風神覇奥義<女神風(ゴッドレスウィンズ)乱舞(バラーレ)>!!」


 女神によって吹き上がる風と共に、コロネへと踊り狂うように襲いかかって―――。

 躱す事も出来ぬまま、コロネは攻撃を食らってしまう。

 体のあちらこちらか途轍もないほどの血が噴き出す。


 「ぐああああ~」



バタン、その場に倒れ込む。


 遂にに対二となり、焦り出すザクにリーフは示唆する。


 「あの力は風の神力なのじゃ。体力切れになるまで待った方が良いのじゃじゃ」


「分かった」


 「こっちは妾に任せるのじゃ」


 仕掛けて来ない二人。その代わりに彼が仕掛けようとするが、息を切らし、肺呼吸がしずらい。

力のタイムミリットだ。


「これはチャンス」


狙いを定めたザクは玉を詰めて引き金を引く。


「武装呪銃術<積怨丸> <幽鬼丸(ゆうきがん)>!」


 ヒョウガの周りを更に強い風で覆い尽しす。

 舞い踊るように二つの剣でザクを突き刺そうとすると。


 放たれたのは積み重なった怨みの弾と、もう一つは死者の霊の弾で。ヒョウガへと飛んで行く。


「ぐはっ…ゲホゲホ」


 二つの技の銃弾を食らい、口から血を大量吐血する。


「次で決める」


 ―――くっ! 今度こそ本当に不味いぞ!もう駄目


 と彼が又もや悔しそうにしている。その時ーーー


「も~何時まで待たせるの」


 そう言って現れたのは天使―――シナモンだ。


 「ん・・・・・・!? シナモンか。何怒てるんだ?」


 「お‥‥‥怒ってなんかないもん」


 「やっぱり怒ってるんじゃないか。ホント悪かったぞ! 正直言うとすっかり忘れていたんだ」


 「もう良いもん。天使を忘れる天使使いなんて許せないけど」


 もしや機嫌が悪いのでは、と思ったヒョウガはシナモンに尋ねてみると、天使は頬っぺたを膨らませ、稚気な態度を取って。


  その態度から察したヒョウガは、そのことを指摘して謝るが、余計なことまで言ってしまう。


 ―――シナモンはそっぽを向いてしまい。


 そんなことしているうちに相手の準備が整い。 


 「武装呪銃術<三千年の怨み>  武装呪銃術<幽勇丸>  」


 「シナモン。力かしてくれ!」


「うん、分かった」


 と言って天使はヒョウガを包む輝かしい天使の光となってから。



「んじゃあ、行くぞ」」


動く。

         

「能力<旋風>!」


 飛んできた二つの弾を、ヒョウガは渦のように巻き上がる風が、天使の力が加わったことで威力は倍増して、吹き飛ばす。


「中々やる」


「次で決めるぞ」


大技の準備が整うと。


「天使光輝奥義<天界(ヘブンデス)四重翼落とし(キャウィンズトンベ)>!!」


「武装呪銃術…」


 ヒョウガの天使が天空へと飛んで行くと、巨大な四つの翼をザクへと落とす。


 防ごうと技を出そうとするも、間に合わず。


 そのまま食らい、その場に倒れ込む。


 「ぐああぁ~。ゲホゲホ…」


後はリーフのみ。


 だが、ヒョウガが加わらなくとも終わりそうだ。


「フヅキ·カナミ。これでも食らうのじゃ。 


フルネームで呼んだ相手に得意な能力をお見舞いする。


「能力<破壊状態>」


カナミの脳や体中を破壊しようと試す。

しかし効かない。


 「どうなってるのじゃ? 攻撃が効かないはずがないはずなのじゃ」


 「事前に作っておいて良かった」


「??」


 あり得ないと言う風な顔をするリーフへ分かりやすく言う。


「透明な無効壁をね」


 「いつの間に作ったのじゃ?」


 「事前にイメージしといたの」


「!!」


 理由を聞かされたリーフは驚きを隠しきれない。


「次は私から行くね!」


とカナミが言うと。


「武装想像<黒銀の(ノアジェント)獅子(リオ)ン>」


 突如カナミの前に全身を黒銀で包まれた獅子が出現。


 「ワオーーーん」と言う咆哮をあげると、リーフへ襲いかかる。


「武装魔斧技<薪割り>」


 透かさずリーフは、左手に持つ魔斧で薪割りをするように獅子を割ろうとするのだが―――。


 割り切れずにそのまま斧は吹き飛び、幼女へ獅子が食らい尽くす。


 「ぐはっ… ゲホゲホ」


リーフは血ドロを吐き出した。


「まさか妾に攻撃を与えるとは…一体どうなってるのじゃ?」


 ダメージを受けたリーフは、血を吐き捨てながらその理由を問う。


 「私にも分からない。けど…」


「けど?」


 「気持ち次第では与えられるよ! そう思うからさ」


 カナミ自信も理由が分かっていないらしい。


「妾も行くのじゃ…」


「武装想像<業火の(イグニス・)騎士(エクエス)>」


 突如カナミの前に業火を纏った騎士が出現。


 その騎士は右手に持つ業火の剣で幼女へ斬りつけた。


「武装神鉈技<神隠し>」」


 リーフが自身の武器である神の輝きを放つ鉈で切裂こうとしーーー


 切り裂くことが出来ず、幼女の軽い躯ごと吹き飛ばされ、今度こそ業火の剣で斬られた。


 「ごあぁぁっ」


 斬られたリーフの躯を熱さと痛みが襲う。


「これで決めるね!」


と言い放つと。


       「武装想像<終焉(ファン)(レクス)>」


 突如カナミの前に終焉の王が出現。

 

 その王が手に持つ絶息杖で、リーフを勢いよく突く。



「ぐああぁっ」


突かれたリーフは悲鳴を上げた。


「…物凄く痛いのじゃ。妾に一度も勝ったこと無いやつに…げホげホ。妾が……負ける・・・・・・はずが・・・・・・でももう・・・・・・学園最強なのに・・・・・・一度の負けたこと無いのに・・・・・・ヴぇ~。げホげホ・・・・・・妾の負けじゃ……」



バタン、その場に倒れ込んだ。


こうして決着はついた。

風神の力から風の女神アウラに変更しました



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