63話 減る仲間
アーティナの戦いへと戻る。
「先のアレは凄かったですの!」
「流石リーですね。それより余所見しないでください! 先輩。行きますので」
先体験した現象のことを口にしたアーティナへ、コロネは少し食いついてから、忠告をする。
コロネは本気を出す。
コロネは片膝を立てて、アーティナの至近距離へと移動し、素早く刀を抜き放つと。
「武装霊刀奥義<居合業火>!!」
地獄の火を纏わせて、アーティナを斬り倒す。
「ゴあああぁ~。熱い、熱い。熱い、熱いですの。それに痛い痛い痛いですの」
業火を食らったアーティナは、熱さと痛みで蝕まれてしまい。流血もしてしまう。
「これで決めますね」
「食らって溜まらないですの!」
そう言ったアーティナは、あちこちに瞬間移動するも。
コロネは片膝を立てて、今いるアーティナの至近距離に移動し、素早く刀を抜き放つと。
「武装霊刀奥義<居合絶息>!!」
アーティナの息の根を断つ。
血が大量に噴き出して、腥い匂いがしていた。
ミューフィの戦いへ戻る。
「そろそろ終わりにしようか。飽きた。もう手加減しない」
といって本気を出す。
「武装呪銃術<三千年の怨み> <怨念丸>」
ザクはミューフィへと銃口を向け、引き金を引く。
本気を出したザクが放った三千年もこの世を恨み続けた者たちの弾と、怨念の弾が一ミリたりともズレることなく、猛スピードで飛んで行く。
その二つの銃丸を避けることが出来ぬまま、攻撃を食らってしまい。
その所為で、体中に穴が開いて大量に流血してしまう。
血腥い匂いが漂ってきて。
「…!」
バタン、とその場に倒れ込む。
次にアミリの戦いに戻る。
「そ、そんな。アーティナさんに、ミューフィが敗れるなんて・・・・・・」
アミリは、二人が敗れた事で悔しそうにしていると。
「分かったやろ! そっちに勝ち目がないって」
「わ、分かってるわよ! 見せてあげる。今までどれだけ頑張って来たかってことを!」
「何? 負け惜しみか?」
とエボットが言った直後、アミリは今までの特訓を思い出す。
そこで培ってきたものの全てを。
そして、
スコープからエボットを覗き込んだ。
「武装魔銃術<虹色炎の焼尽弾>!!」
狙いを定め、引き金を引く。
ーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。
弾丸は次第に形を変え、虹色の炎へ。
虹色の炎へ変化した弾丸は、発射口から発射された。
虹色の炎の弾が、エボットの所へと飛んで行く。
放った渾身の弾丸が腹部に着弾し焼き尽くす。
「…!?」
燃え尽きた。
「そ、それじゃあ、アキラ。私もそっち行くわ」
『助かるよー』
発信機でアキラ連絡を取ると、少女の元へと向かう。
アキラの戦いへと戻る。
「それじゃあ、アミリは攻撃宜しくー」
「ま、任せなさい!」
信頼し合ってることが伝わってくる会話を交わすと。
「オレも準備出来たぜ! ライディス行くぜ!」
傍らにいたライディスにガウェールが合図を送る。
「妖魔想像<閻魔大王> 妖魔想像<滑瓢> 」
「ああ、ボクも行くよ!」
そう言ってライディスも技を発動。
「武装植物操杖術<植物地獄>」
「妖精けしてー」
「はい、マスター」
マスターからの指示が出されると。
「 <ロテーア・アーラ・コアカルセ>」
妖精が呪文を唱えると、妖精たちを出現。
そいつらが翼を刃に変えて閻魔大王と滑瓢と植物の地獄へと落とすがーーー
植物の地獄と滑瓢は何とか掻き消したが、閻魔大王は消せずアキラへと地獄の炎が襲う。
「ごあぁぁ…」
地獄の炎に焼かれたアキラはギリギリのところで殺られずに済んだ。
透かさず妖精の力で治療を行う。
「は、早く終わらせるわよ」
低い姿勢を取ったアミリが魔銃を構えた。
スコープからライディスを覗き込んだ。
「武装魔銃術<虹色炎の焼尽弾>」
狙いを定め、引き金を引く。
ーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。
弾丸は次第に形を変え、虹色の炎へ。
虹色の炎へ変化した弾丸は、発射口から発射された。
虹色の炎の弾が、ライディスの所へと飛んで行く。
放った渾身の弾丸が腹部に着弾し焼き尽くす。
「ごあっ…」
燃え尽きた。




