55話 ーー減る相手
そしてトライアングルの外側のカナミ達の戦いは。
「フフフ。私も攻撃しますね」
と言うと。
「錬金閃光剣!!」
美術の先生が手に持つ銅色の剣を、金色の剣に変性し、閃く光を放たせてミューフィに斬りかかってきて。
グサッ、グサッ。
「ぐはっ…」
「どうですか? 私の攻撃は??」
「凄いです」
斬られたミューフィは、腹や胸からは血が流れ出し、彼女の問いかけに応じて。
「妖精、行くよー」
「はい、マスター」
マスターの指示に応えると。
「<アル—ル・ピオラ・ヒールア>!」
妖精が呪文を唱えると、幾つもの光がミューフィへ降り注がれると。
「アキラ、妖精さん、ありがとうございます」
「全然良いんだよー」
「お気になさらないでください」
彼女の感謝の言葉を受け、当の本人たちは、当たり前だと言わんばかりに手を横に振ってーー。
「では、行きますかな。影炎で包み囲むのだ。
<包囲影炎>!!」
影をカナミが立つ下に創り出す。
そして彼女の周りを炎の影が包み込む。
「武装想像<海の怪物>!」
包み込んだ影炎を、カナミが想像した海の怪物は、腹部から生える三列の六つの犬に消し尽されてしまう。
一方内側のトライアングルのヒョウガ達は。
「なあ、アミリ、アーティナ」
「な、何よ?」
「何ですの?」
ヒョウガが二人の耳元で何やら囁く。
「行くぞ!
風双刃剣技 <風女神の二刀斬り>!!」
「ふ~ん。そうか。土は木となり、守りとなりなさい。
<物質変換>!」
彼が数学教師の目の前に風の女神が可憐に姿を現す。
何処からともなく出現した美しい二つの刀剣を持ち、相手を切裂く。
何を考えているか察しがついたのか、多くの土を木へと変化させることにより、守りを固くする。
「武装魔術<光耀一剣>!」
木のゼロ距離に移動したアーティナは、そいつの攻撃を掠めつつ技を発動。
彼女の魔剣が突如輝き始めて、木に向って斬りかかり。
すると、見る見るうちに土で創り出された木が消えて行く。
「い、今ね」
低い姿勢で魔銃を構えるアミリ。
スコープからターゲットを覗き込んだ。
「武装魔銃術<猛火の弾>!」
狙いを定め、引き金を引く。
ーーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。
弾丸は次第に形を変え、激しく燃え上がる烈火に。
烈火へ変化した弾が、発射口から発射された。
烈火の弾丸は、瞬く間に数学教師の腹部を貫通していった。
「ゴあああぁ~。げホげホ。熱い熱い。それに痛い痛い」
腹部を貫通した数学教師は、熱さと痛みが同時に体へ襲い掛かってしまう。
「これで終わりだ!」
ヒョウガは両手に持つ二つの刀剣で、止めの一撃をぶち込む。
グサツ、グサツ。
「ぐああああ~。ゔぇ~。げホげホ。まだ終わるわけには行けないのだが・・・・・・」
バタン、彼はヒョウガに心臓を突き刺されて、大量の血を噴き出してその場に倒れ込んでしまう。
『作戦変更』
その指示を受けたほかの四人が、アゼンを中心に星を描く作戦のようで。
「行きますかね! 金刀を食らって貰いますよ!」
「そうですな。影よ、 破壊兵器となるのだ!
<影破壊器>!!」
「フフフ。私も攻撃しますね! 腐敗して下さいね!
<黒化>!!」
「皆さん聴いて下さい。
<蝉の声>」
「凍て付く風よ、吹き荒れなさい」
グライドが、黄金色の刀で斬りかかってきて。アゼンが大量の影を目前に創り出し、それらを破壊兵器へ 変え。家庭科の先生は、ヒョウガ達に耳鳴りを起こさせる。生物の女先生は、彼らへと凍てつく風を吹かす。
四つの技がヒョウガ達に向って襲い掛かってこようかとしていた。その時ーーー
「妖精いくよー」
「はい。マスター。
<ロテーア・アーラ・コアカルセ>!」
「能力<旋風>!」
妖精が呪文を唱えると、仲間の妖精たちが集まってきて、そいつらが羽を鋭い刃へと変えさせて二つの技を潰し、後の二つは、ヒョウガが渦を巻くように吹き荒れる風を起こすことにより、どこかに吹き飛ばす。
「こ、これでも食らいなさい」
スコープから家庭科の先生を覗き込んだ。
「武装魔銃術<海女神の弾」
狙いを定め、引き金を引く。
ーーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。
弾丸は次第に形を変え、海の女神に。
《テティス》へ変化した弾が、発射口から発射された。
海の女神の弾丸は、瞬く間に家庭科の先生の心臓を撃ち抜く。
「くはっ…」
血反吐を吐き捨てた家庭科の先生は、その場にぐったりと倒れ込んだ。




