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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末
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54話 講師との戦い

次の日。ついにやって来た準決勝当日。


  この日は空に雲がかかっており、気候はちょこっと肌寒さを感じる位で。


 ヒョウガ達と先生の前に立つ金髪に菫色(すみれいろ)の瞳をした女性―――カラモードが、審判を務めており。


 「では、僕、運営員会役員のカラモードが審判を務めさせて頂きます。アリマ・ヒョウガ率いる450号室対先生チームの試合を開始します」


「宜しくな。アリマ」


「ああ、此方こそ宜しくお願いします。先生」


 試合開始の宣言をすると、先生がヒョウガに手を差し伸べてきて。それを掴んだヒョウガは、力強く握って握手を交わす。


 それにつられて、他のメンバーも握手を交わす。


 握手を交わし終わるとーー。


「武装展開!!」


「武装展開!!」


武装を展開する。


武装展開が終わって、其々の作戦通りに動いた。


「では、様子見と行きましょうかな」


「そうですね」


 アゼンが仲間に指示を出し、美術の先生が返事をして。他の先生も頷く。


 先生達は、ヒョウガ達の作戦にあえて乗っかることにしていると。


「行くですの!」


生物の先生のゼロ距離へ移動すると。


魔剣を構えて技を発動。



「武装魔術<閃光一剣>!」



「んじゃあ、俺も手始めに行くぞ」


風双刃を構えたヒョウガも続いて技を繰り出す。


「風双刃剣技<交炎刃の風>!!」


「幻となって消えて下さい!

        <幻滅>ッ」



眩い光が突如照らし付けられた。

光魔剣で斬りかかる。



ヒョウガは炎風の刃で斬りかかるのだが、どちらの攻撃もまるでであったかの如く消え去ってしまい。


外側のトライアングルでは。


「それでは行きます」


魔法

笛を両手に持ち口元へ近付け、


「催鳥魔術<鷲の翼落とし>!」


 「残念ですね! ミューフィさん。その攻撃は無となりますからね」


余裕そうな素振りの先生がそう言った。


「 能力<無効果>!」


 ミューフィが魔笛を吹き、大鷲を呼び出す。そして天空へと飛んでいくと、グライドの所へと大きな翼を落としたのだが。

 ―――彼は能力を使い、効果をなくしており。意味のない攻撃となってしまい。


 「では、私から行こうかな。影よ、木となり、襲い狂うのだ! 

      <狂影木(ソーリヴァイズ)>」  


「そうはさせないよー。《エ・アノーク》!!」


―――はい、マスター。了解しました。


アキラの目の前に真っ白な妖精が現れて。    


「あれを何とかしてー」


「はい、マスター」


マスターの指示に頷き返す。

そして――

    

「 <フローヌ・ラース・トルリニ>!」


 アゼンが先程まで影だったそれを木に変えて、襲い掛かってこさせたその時。妖精が呪文を唱えた。直後、

 襲い掛かって来た影木が幾つもの妖精の光を浴び、見る見るうちに朽くち果て行く。

最後には何も無くなりーー


 「中々やりますな、ここまで妖精を上手く扱える人は見た事がない」



 「よ、よし、準備出来たわよ! 」


低い姿勢を取っていたアミリ。

スコープからターゲットを覗き込むと。

       

「武装魔銃術<光焔の弾>!」


 狙いを定め、引き金を引く。


ーー銃口から撃たれた弾丸。

弾丸は光と焔へ変化し、

光と焔の弾へ変化した弾はアゼンを貫通しようとするが。


 「うむ、残念だったな! アミリ。影よ、鉄壁となるのだ!  

     <影鉄壁(オンブテッツア)>!」 



新たに出現させた影で、堅固な壁を創り出す。

それを盾に彼女の放った弾を打ち落とす。


 ーーーそれと同時刻。トライアングルの内側のヒョウガ達の方は。


「土が蛇となりなさい。

       <物質変換(マチエンス)>」


 多くの土を合わせて行き、一匹の蛇へ変身させた。

 数学の男性教師は、三人目掛けて襲い掛かるように指示を出す。


襲い掛かろうとしていると。


「そんな攻撃は食らう訳には行けないぞ!」


攻撃を回避しようと動く。


 「能力<鎌鼬>」


 ヒョウガの能力によって、土の蛇が切裂かれてしまう。


「流石は準決勝まで来ただけの事は有りますね」


「よし、準備完了。それじゃあ、行くね」


瞑っていた目を開眼させた?


「武装想像<雷女神(アストラペー)>!!」


 感心している数学教師に向けて、カナミが雷の女神を出現させ、彼に大量の雷を落とす。


「土は鉄の壁となりなさい。

           <物質変換>!」


 落ちてきた雷電を、土で鉄の壁に変化させて防ぎきり。


 『わ、私はそっちに行くわよ! 代わりにこっちにカナミさん見なさい』


「うん、分かった。それじゃあ、行くね!」


 発信機でアミリが指示を出した為、カナミはアミリがいた外側のトライアングルへと移動し。


「そ、それじゃあ。行くわよ」


トレードした後低い姿勢で魔銃を構えた。

スコープからターゲットを覗き込んだ。


「武装魔銃術<星屑の弾>!」



狙いを定め、引き金を引く。


ーーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。

弾丸は次第に形を変え、無数の小さな星に。

無数の小さな星へ変化した弾が、発射口から発射された。


小さな星の弾丸は、瞬く間に家庭科の先生の間近まで迫る。



「んじゃあ、行くぞ」


風双刃を構えた。


「風双刃剣技<風女神の竜巻乱舞>!!」


青色の双剣から、風の女神であるアウラが出現した。


風の女神は純白のドレスを身に付けており、背中には美しい羽を生やしている。


風の女神アウラは躍り狂う。


大きな渦を巻き、竜巻を起こしながら。


竜巻は勢力を上げ、家庭科の先生を襲う。


「消しますよ! 

    <防御壁>!!」


 


家庭赤の先生は、強力な防壁を創り出すのだが。


ーーーバリバリバリバリ。


 壁に#(ひび)が生じてしまい。崩れ落ちてしまう。


 「がああぁ~」

「痛い痛い。痛い。それに目が…目が回る。見ているのと食らうのではこんなにも違うのか…」


 二つの技を同時に食らい、体中から流血してしまった。

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