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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末
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番外編 特訓模擬戦

対戦相手発表の次の日の午後二時ちょっと過ぎ。


エデロアを呼びに行ったアーティナが、少しして戻って来ると。


「それで、僕たちに何をして欲しいんだい? アーティナ」


 「それはですの。アタシたちが先生に勝てるように特訓をして欲しいですの」


「・・・・」


 少し間を開けた彼は、考え込む素振りをしてからこう答えた。


 「一度僕たちは負けてるけど、それで良ければいいよ!」


 「それでも全然かまわないですの」


 「なら決定だ。手伝ってあげるよ!」


苦笑いして言ってくるエデロアに、彼女は気にしていない様子だったから、話は成立して。


 「んじゃあ、早速特訓しに行くぞ!」


「そ、そうね」


「では、行こおですの!」


「そうそう」


「そうしましょう」


「だなー」


 という訳で、彼らはバトル施設へと向かう。


 階段を上がって行き、四階まで上がり終えると、早速中に入る。


 「それじゃあ、一対一で特訓をしようですの」


 とアーティナが、何時の間にかヒョウガの役目を奪って、武装展開済みの皆に伝えて。


 それぞれが#一対一__ワンツーマン__#での特訓を開始させると。


まずはミューフィの所で、相手は水色のバーストヘアの青年らしい。


「何時でも良いからな」


 「分かりました。宜しくお願い致します」


 水色のバーストヘアの青年が、ミューフィに向けて合図を送ると、律儀に挨拶をして。


 「では、行きます。 

    催鳥魔術<鷹の爪>!」


 彼女は魔笛を吹くと、大鷹を呼び出す。

 そして彼に向い大爪を剥けるが、二丁拳銃でバンバンと青年は撃つ。


すると大鷹は姿を消してしまい。


 「まだまだだな。もっと強くならないと先生にボロボロにされるからな」


 「その通りです。もっとワタシを強くしてください」


「了解」


 と言うことで、ミューフィを強くすることに彼は承知した。


 次にアミリの方は、黒髪ツインテールの少女――マロリスが相手のようで。


「い、行くわよ!」


「うん。良いよう」


 何分か経ち、準備が整ったアミリが短くそう言う。

 それを見いて彼女もOKのサインを出す。


「武装魔銃術<氷雪の弾>!」


 彼女が氷と雪の一つになった弾を、マロリスの元へと放つ。


 「がああぁ~。痛い痛い。痛いよう。でもう、技の威力が弱いかな。もっと力を加えた方が良いよう。先生相手なら尚更ねえ」


 「そ、そうかしら。分かったわよ! そうしてあげる」


 攻撃を食らった彼女は、アドバイスをアミリにしてくれ、それを受けてもう少し良くしようと彼女は言う。


 そして次に、サラの相手をジュディアがなり。


「うん。じゃあ始めよう」


「分かったよー」


 そう言うと、ジュディアは攻撃の準備に入る。


「バローラ・スィティ—ル」


「行くよー。エアノーク!」


 ―――はい、了解です。マスター。


呪文を唱えるジュディア。

 そして魔方陣を、地面に出現させる

 玉を接触させて、サラの足元にまで広がって行く。

 同時にサラの目の前に、白一色の妖精を出現させ。


「マグーマ・ドロップ」


「何とかしてよー」


「はい、分かりました。

  <ソルーム・ノーユ・エラル>!」


 岩しょうをを空へと出現させて、彼女が立っている所に落とす。


 妖精は呪文を唱えると、落としてこようとしたマグマに鍵を掛けて封じ込む。

 その後妖精が叩き潰してしまい。


 「流石は妖精使い! でも先生には通用しないかも? けど、先生ですらあまり詳しく知らないからどうなんだろ??」


 「そうかなー。もっと強い技を習得しないと駄目だよなー」


「それなら手伝う」


 その言葉を聞き「ありがとー」と、ジュディアに向けてお礼を言う。


 そして次に、カナミの相手を赤髪の青年がなると。


 「それじゃあ、凄く痛くしてね」


 「凄いドⅯなんだね。分かったやってあげるね!」


 などと言ってから、何分か目を瞑って集中をしてから。


 「準備完了。行くね! 武装想像<#雷神#__ユピテル__#>


 カナミが雷電を起こす神を出現させると。

 手に持つ雷太鼓を鳴らして、攻撃を仕掛けてきて。


「ビリビリビリ。ぐあああぁ~。痛い痛い痛い痛い。けど気持ちいい。痛くて気持ちいい」


 満面な笑み、但し気持ちよさそうな顔で言い。


 その次に、俺と爆弾少女と戦うことになったらしい。


「それじゃあ、ハジメようね!」


 「ん・・・・・・!? ああ、行くぞ!」


 そう言うと直ぐに、ヒョウガは技を発動し。


 「武装二刀剣奥義<交炎刃の風>!」


 炎が交じり合って炎風になったそれが、少女へと襲い掛かり。


 少女は防ごうと爆弾を投げるも、炎風の刃の前には歯が立たず。


 「がああぁ~。熱いアツい、アツい熱い。痛い痛い痛い」


 彼の攻撃を食らい、彼女の体は暑さと痛さで支配されてしまう。


 最後にアーティナの特訓相手はエデロアだ。


 「それじゃあ、行くですの!」


「ああ、何時でも良いよ!」


 アーティナが合図を送ると、それを受け取った彼は何時でも良いと言葉を返す。

 そして少女は、ゼロ距離に瞬間移動する。


 「武装魔術<究極の光魔一剣>!」


 #燐光__りんこう__#を発する光が、突如照らし付けられた。

 その燐光の光が、光魔剣に降り注ぐ。 

 渾身の一撃で、彼に斬りかかる。


 「武装手甲鉤<燃焼の壁>!!」


 彼はある筈の無い火を手甲鉤から出現させて、彼女の攻撃を燃やし尽くそうとするも。


 「ぐおおおぁ~。痛い痛い。痛い痛い。流石だ。アーティナ」


 防ぐことすら出来ずに、諸に攻撃を食らってしまう。


 その後も全員の特訓は激しさを増していきーーー。


 「ぜえ~ハ~ぜえ~ハ~。今日の所はここまでにしておくぞ!」


 疲れ顔で特訓の終わりを告げるヒョウガ。

 そこに他の皆が息を切らしながら集まってくると。


「す、凄く疲れたわよ!」


 「本当そうだね・・・。何時もの特訓の二、三倍くらい疲れたね」


「体がクタクタですの!」


「ワタシも同じです」


 「ハ~ハ~。ウチも凄く疲れたよー」


 五人が疲れていることが伝わってくるように言って来ると。


「ハ~ハ~。僕の疲れたな」


「こっちもだ」


 「凄く痛くて気持ち良過ぎた」


「体のあちこちが痛いよう」


 「楽しかったけど、魔法を使い過ぎた。体が痛い」


 「カラダが痛い。これはヤバい。筋肉痛かな?」


 エデロアたちもまた、皆が皆疲れていることが一目で分かる程に疲れ切っており。


 全員が当たり前のように疲れ切っている為、自分たちの部屋へと戻って行くことに。


 

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