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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末

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42話 vs狐族《リアーミラ》

とうとうこの日がやって来た。 そう、学園選抜バトル二回戦。


 場所-ーーバトル施設四階。そして、安全防御壁の中で、  ヒョウガ達のチームと、狐族のチームが向かい合う。

 真中には男の先生がいて、審判を務める為に立っている。


「では、アリマが率いる450号室と、バロロンが率いる111号室の試合を始めるからな」


「宜しくだこんこん!」


「此方こちらこそ宜しくな!」


 男性講師が、試合の開始の言葉を述べるのに合わせ、両チームのリーダー、其れに他のメンバーたちが握手を交わす。

手を放した。


「武装展開!!」


「武装展開!!」


武相を展開し、両チームが動く。


「んじゃあ、行くぞ!」


「ちゃ、張ちゃんと守りさないよね」


「勿論ですの! 二人で守ってあげるですの!」


此方のチームは、ヒョウガ、アミリ、アーティナと言う組み合わせ。


「やあ、三人共! 行くだコンよ!」


と言うと。

「 武装大手裏剣技<稲荷(ヴォルベ ・)手裏剣(クレインソード)


 ヒョウガ達の前に、立ち(はだか)るように現れた狐族の女三人。

その中の一人の少女が、仕掛けて来る。


 彼女の持つ大手裏剣チャフクムから技を発動。

その発動した技は、狐族らしく狐の力を手裏剣に込める。

込め終えると、ヒョウガ目掛けて猛スピードで飛んで行く。


 「思った通り。否それ以上のスピード! だが大丈夫だ! 」


と言うと。

  


「能力<暴風>!!」


「後ろががら空きだこんこん」


「そうはさせないですの!」


そう言って光魔剣を構えーーー


 「武装魔術<光魔一剣(シャイニングバース)>!」


アーティナの持つ光輝く光魔剣。

光魔剣は、相手を三度光で切り裂いた。

 


「良いだこんこん」


技を発動した。

    

「二短鎖棒奥義<火炎回し(フラタード)し>!」


 狐族チームのリーダーバロロンが、アーティナが相手に回り込むより先に、至近距離に接近してくる。


アーティナが放った技は意味を為さなくなる。

そして虚しく消えていく。


ヌンチャクが火炎に包み込まれた。 

ーー振り回す。


 近い。二人の距離が余りにも近過ぎる。この距離では、魔術を発動する隙も与えられない。


 「ぐあああ…。凄い威力ですの!」


 「バロは、リーダーだこんこん。甘いだこんこん」


 アーティナは、抵抗が出来ないまま攻撃を諸に食らう。


 ヒョウガの方に戻るが、彼の体を中心に強い風吹き荒れ、彼女が発動した技を無効に。


「中々やるだコンな!」


 「ん……!? まあな」


 彼女の評価を受け、それを素直に受け入れーー


 一方その頃。カナミ達の方はと言うと。


 「さあ、我らも行こうだコン」


 「そうだな。行くぜ! スマルク」


 「負けるつもりはないだキューン」


 男性陣が、カナミ達の前に立つ。


 三人はそれぞれ言葉を発する。


 「アキラちゃん。ミューフィちゃん。頑張って時間稼ぎ宜しくね」


「分かりましたー」


「はい、頑張ります」


 カナミが二人に指示を出す。それから目を瞑る。


「さあ、行くだコン」


マルクスが仕掛けた。


 「能力<無色透明>」


 スマルクは無色透明となって、居場所が不明確になってしまう。


 「何処から来るんでしょうか?」


 警戒を高めて、魔笛を構えて何時来てもいいように備えるが、ことは既に遅し、


「食らうだコン!」


グサツ、彼の持つ双剣で腹を猛スピードで刺される。


 「ぐはっ…何て早さです。それに強いです」


 腹部を刺されたミューフィは、溢れ出した血を押さえながら相手の強さを知る。


「ミューフィ、大丈夫かー」


長剣を構えると。


「余所見か。甞めてるな」


余所見を余裕と捉えた男。



   「武装長剣技<風月(ウィンルーナ)落とし(ドロップ)>!」


アキラに向けて、狐族の男が一振した。

清らかな風と美しい風を鋭い刃に変化。

それがサラへと頭上から落としてくる。


「《エ・アノーク》! 行くよー」


――はい、了解です。


 「守護魔甲術<妖精(フェアリー)(ポム)>!」


 サラが妖精を呼び出すと。

森と繋ぎ、妖精を複数呼んだ。

すると、森から妖精が次々とやって来た。

集まった森の妖精達に彼が発動してきた技を消してもらう。


「そんな技まで使えたこんか!?」


妖精の力を目の当たりにし、目を丸くして驚く。


 誰も仕掛けぬカナミへと、攻撃をしようとする奴が現れた。

しかしもうすでに遅い。


 「準備出来たよ!」


そう言って瞑っていた瞼を開くと。

 

「武装想像<猛獣麒麟(ベートギラッフェ)>!」


 カナミが準備を完了させると、誰もが知るであろう空想上の生き物とされている麒麟(キリン)を出現させる。


「行け!」


「掛かってこいだキューン」


 彼女の指示の指示を受けて、スマルク目掛けて麒麟が猛スピードで駆けてくる。彼も猛スピードで逃げるのだが、


 ドーン。むしゃむしゃ。ボリボリ。むしゃむしゃ。ボリボリ。


 猛獣の麒麟は彼へ、頭突きをし、そのまま咀嚼(そしゃく)されてしまう。

 数は一体。だが一体にしては、余りにも惨い光景。


 その麒麟が、彼の居た場所から去ると、肉片が散らばり、生臭い匂いが漂う。血溜まりも溜まってたものの原型がとどまっていない。


 そして少ししてから、安全防御壁の外に出された。



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