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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末
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番外編 特訓は鬼ごっこ(後編)

早速向かったのは、高等課棟の方。


 勿論のことだが、一階から四階まで調べるが居らず。


次に向ったのは、美術塔。


(誰か来たな)


 扉の開く音に反応して、大柄の青年は息を呑む。


「誰かいるですの?」


シーン。


「誰もいないですのね」


 よーく見るが、人らしき者は見付らず美術塔を出る。


 「ふう。見付らずに済んだな」


 大柄の青年は、胸を撫で下ろして安堵した。


 アーティナは、彼方此方あちらこちらを見回すが、見つけられない。


 探す場所を魔術エリアに変えると、ゴスロリ衣装を着こなした少女が何時でも来いと、腕を組んで立つ。


 「グハハハハハ。お前が鬼だな。捕まえてみるがいい」


「そうするですの」


ピュ――――。ダッシュ。


「速いですの!」


 「ぜ~ハ~ぜ~ハ~。我は魔力の使い過ぎで体力切れみたいだ」


 「もうバテてるですの! そんなのないですの。タッチ」


 「わ・・・笑う出ない。それに何をするのだ! 我の体に」

 

 アーティナがテナの速さに驚くが、少し走ってから息を切らすテナを見て思わず苦笑して、鬼を交代する。


 テナは、アーティナが笑ったのを可愛く怒る。そして、体を触るなとも言う。


 彼女は、早々にその場を立ち去る。


 その後、テナが、大柄の青年を捕まえ、大柄の青年が。Bエリアの端っこにで、観ていた小柄の青年を見つけて、其れに気付いて全力疾走した末に捕まった。


 それを見ていたヒョウガが、終わりの相図をして終了した。


 「俺は、最初に鬼をやったからサラが一度も鬼にならなかったぞ!」


 「そうだったよー。この鬼ごっこの意図はなんだろー」


 「カナミが提案したんだが、俺の予想は、スタミナをつけることと、持久力を付けることだと思うぞ!」


 「た、確かにそうかもしれないわね」


「中々楽しめたですの!」


 ヒョウガが、自分は最初に鬼役をやったから、サラが最後まで鬼にならなかったと言って、最後まで残る自信があったのか、胸を張る。それから、カナミが鬼ごっこの意図を聞く。


 彼の予想を口にすると、アミリがそんな気がすると同感する。


 そんなの気にしてなかったようで、楽しかったとアーティナは呟く。


「己達も楽しめたださ!」


 「我も遊びに付き会うのも偶には悪くない」


 「俺等も悪くなかっただべえ」


 「俺も楽しめた。そろそろ帰ろう」


 そう言うと、後の三人も帰って行く。


「んじゃあ、俺達も帰るぞ!」


 「分かったですの」 「そ、そうね。分かったわよ!」 「良いよー」


 三人それぞれの答えを聞いて帰って行った。


 部屋に戻ると、陽は既に落ち掛けていた。


「お風呂入れるですの!」


 そう伝えて、お風呂のスイッチを入れる。


 カナミは、この前ヒョウガに教えて貰った肉じゃがを作っている。

 サラはぼーっと時間を過ごし、アミリはマンガを読んで過ごす。

後の人はのんびりしている。


 そして待っていると、良い匂いがしてきて。


「出来たよ!」


 その呼び声で、皆が食卓に集う。


「戴くぞ!」


「「戴きます」」


「い、戴くわよ!」


「戴くですの」


「戴くよー」


 席に着くと、早速食事の挨拶をして食べ始める。


 「どれどれ。パクッ……ん~ん。美味いぞ!」


「ホ、本当に美味しいわね」


「凄い美味しいですの!」


「上手くなりましたね」


「おお、本当だー」


 カナミが作った料理を食べて、評価を皆が口にする。


 「そうかな。きっと二回目だからかな」


 とカナミが、少し照れ臭くしてそう口にした。


 パクパク。パクパク。それぞれの食べる音がするのみ。


 食べる食べるでもうおかずも無くなっている。

 なのでご馳走様を全員で済まして、ヒョウガが皿洗いしている内に一人づつお風呂に入りに行く。


 そして、皿洗いが終わったヒョウガも、お風呂に入りに行って冷めた湯船に浸かって、少ししてから出て、お湯で体を温めてお風呂を出る。

 出て体を拭いて、髪の毛も拭き終えると、歯磨きをしに行く。


 ゴシゴシ。ゴシゴシ。綺麗磨いてから#嗽__うがい__#をして寝室に向う。


 もう他の子はやることを済まして横になっている。

彼も寝る準備を済まして。


「んじゃあ寝るぞ!」


「「お休みなさい」」


「お、お休みなさいよ!」


「お休みなさいですの」


「お休みだよー」


 そうヒョウガがお休みの言葉を言うと、他の子達もお休みを言って眠りに就く。


こうして一日が終わる。


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