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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末
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41話 二回戦の試合前夜

そして、アミリが戻って来てから、部屋で皆でメモを見ている。


「ん~ん。狐族ってこんなに弱点があるんだな。んじゃあ、明日の摸擬戦は其れ踏まえて鍛えるぞ!」


 「あんな強いチームにこんな弱点が有ったんだー」


 ヒョウガが関心を寄せながら、摸擬戦の内容を決める。サラも弱点の所は同じように思っていいた。


 「残り二日だから頑張って鍛えないとですの!」


 「そうですね。明日の摸擬戦が勝負ですね」


 「その意気込みだぞ! 二人共」


 二人の摸擬戦への意気込みに、彼は八重歯を見せてから褒める。


 話しが終わると、辺りはすっかり真っ暗になっていたので、晩御飯の支度をし、お風呂の準備も完了させる。


それから晩ご飯を食べる。


 それが済むと、ヒョウガが皿洗いしている内に一人一人お風呂へと向かう。


 そして皿洗いが終わったヒョウガは、お風呂に入りに向かい。それから何十分かして出てくる。


 髪の毛を自然に乾かし終わると、歯磨きをしに行く。


 シャカシャカ。シャカシャカ。シャカシャカ。シャカシャカ。


 綺麗に歯を磨きを得ると口を濯ぐ。


そして寝室に向う。


 そしてベッドに横になって、目を瞑っていると段々寝むたくなって来る。こうして眠りに就く。


次の日。競技場。


 「んじゃあ、摸擬戦を始めるぞ!」


「わ、分かってるわよ」


「ワタシも分かりました」


 彼の開始の声に、二人が返事を返す。既に武装展開は済み。


「来るですの」


「そうだね!」


「準備するよー」


 アーティナが警戒するように仕向ける。


 ヒョウガが猛スピードでこっちにやってくる。


 「行くぞ!」


とヒョウガが言うと能力を発動する。


 「能力<暴風>!!」


 ヒョウガの体を中心に強い風が吹き荒れ、アーティナとサラが吹き飛ばされた。カナミは何とか耐えていた。


「流石ですの! これでも食らうんですの!」


ヒョウガのゼロ距離に瞬間移動すると、アーティナは光魔剣を構えーー、 


「武装魔術<氷刃魔斬り(アイスエッジバース)>」



光魔剣の先端から氷が出現。

氷始めた光魔剣でヒョウガを切り裂くと。

細かい氷の刃へと変化しどんどんと飛んでいく。


 「んなもん食らって溜まるかだぞ! ひょいっと」


 ゼロ距離粗の攻撃を、ひょいっと容易く回避して見せる。


「行くぞ! 」


風双刃を構えるとーー。


「風双刃剣技<風・林・火・山二刃斬り>!」


 風林火山が其々二つの刀剣から発動され、四種の強力な刃となって襲い掛かる。


ダダダダダダダダ。


「げホげホ。凄い威力ですの!」


 アーティナは血を吐き捨ててそう言う。


「準備出来たよ! 」


瞼を開いたカナミが目蓋を開くと。


「武装想像<青竜(アスールドゴン·)|(ソード)>!」


虚空から想像したモノが姿を表す。


現れたものは、柄の上端に青い竜の装飾を施した薙刀形の刀だ。


その刀がミューフィに向けて飛んでいく。


「消してください! 」


ピーーー!!



ミューフィは口許に近付けて魔笛を吹く。


「 催眠魔術<鳥壁(ヴォラティルミュール)>」


すると上空から鳥が現れた。

上空から降下してきた烏を壁にするが、カナミの攻撃を塞ぎきれず易々と破られてしまう。


グサツ、


 「ぐはああぁ~。げホげホ。流石カナミ先輩です」


 攻撃を食らったミューフィは、血を吐き捨てて矢張り敵わないと察する。


 その頃アミリは、アキラに銃口を向け。


 「こ、これでも食らいなさい!」


スコープから標的を覗き込んだ。


 「武装魔銃術<雷電弾(トネレクトバール)>!」


狙いを定め、引き金を引く。


ーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。

弾丸は次第に形を変え、雷と電に。


雷と電へ変化した弾丸が銃口から発射された。 

雷と電の弾丸は、瞬く間にアキラの目と鼻の先まで飛んできていた。



アキラが妖精を呼び出していて何時でも準備完了のよう。


「行くよー」


と言うと。


「守護魔甲術<妖精の(フェアリー)守り(シールド)>!」


 そして、妖精が自分よりグ~~んと大きな守りを、アキラの手から全体に創り出す。


アミリの弾を押して押して撥ね返しーー

誰も居ない所へと飛んでいく。


「そろそろ決めるですの!」


アミリのゼロ距離に瞬間移動したアーティナ。

アーティナは光魔剣を構えるとーー


「武装魔術〈光女神の(テイア)光線(アクティナ)〉」


突如、光魔剣から光の女神。《テイア》が出現。

光の女神は手に持つ槍をアミリとヒョウガに向けた。

すると槍の先端から、凄まじい破壊力を持つ光線が放たれた。

すると両手の甲から、破壊力の凄い光線を撃ち込んだ。


「ま、間に合わないわよ!」


「俺に任せとけ」


風双刃を構えるとーー


「風双刃剣技<風女神(ゴッデスウィンド)竜巻乱舞(トルナダンス)>!」


 青色の双剣から、風の女神であるアウラが出現した。


風の女神は純白のドレスを身に付けており、背中には美しい羽を生やしている。


風の女神アウラは躍り狂う。


大きな渦を巻き、竜巻を起こしながら。


 その凄まじい竜巻が刃となって、三人に襲い狂う。

回避不能。逃走不可。


 「ぐはああぁ~」


バタッ、


 カナミが、襲い掛かる竜巻に呑み込まれて、体を深々と傷つけられた。目も回っている。


 「ぐはああぁ~」


バタッ、


「カナミ。それにアキラまでもですの! あ・・・」


アーティナも襲われてしまう。


「ぐはっ…」


バタッ、


 カナミに続いて、アキラに踊り狂う竜巻に呑み込まれて行く。 カナミ同様、体に深々と傷を付けられて血が溢れ出す。アーティナも同じだ。


 「す、凄い技ね! 今の技!! カッコよかったわよ」


 「ハアハア。ありがとう。凄い嬉しいぞ!」


 「だ、大丈夫な訳? 凄い疲れてるように見えるけど」


 「んや、大丈夫じゃ無いぞ! 本気を出し過ぎて疲れただけだ!」


 「しょ、仕様が無いわね! ほら、行くわよ!」


 と言うと、アミリはヒョウガの体を支える形に。

 その儘の形でバトル施設の出口を跨ぐ。


 既に他の皆は、外で二人の来るのを待っている。


 「あ、来た来た。久々に超本気出したからだね! 疲れてるの」


 「そうなんですの!? だから、あれ程凄いSランクの技を使えたんですのね!」


 「それ分かるよー。Sランクの技かー。カッコいー」


「ワタシも同じです」


 やって来たヒョウガ達に、先に来ていた四人が其々声を掛けた。


 「ああ、そう言ってくれて嬉しいぞ! んじゃあ、部屋に戻るぞ!」


「そ、そうね!」


 そう言う事で、六人は部屋へと戻って行く。


     450号室。


 皆が戻ると、疲れていた所為で、一眠りをすることにする。


 全員が目を覚ますと、夕日はすでに沈んでいた。


 お風呂の準備をカナミがする。

ピツ、とスイッチを入れ。


 「んじゃあ、晩ご飯食うぞ!」


 今晩の晩ご飯のメニューは、昨日の残りのサラダに加え、サマーラの塩焼き。茸のスープ。


「「戴きます」」


「い、戴くわよ!」


「戴くですの」


「戴くよー」


 席に着くと、戴きますの挨拶をして食べ始める。


 「パクッ、ん~ん。サマーラの塩焼き美味しいですの」


 「ホ、本当ね! 美味しいわよ!」


「美味しいですね」


「このスープ美味しいね!」


 「ゴクッ、ん~ん。美味いよー」


 「ゴクッ、ん~ん。確かに美味いぞ!」


一人一人が味の感想を述べ。


 食べて飲む。食べて飲む。この勢いで、あっという間に完食する。


 なので、ご馳走様をすると、皆が使ったお皿やお茶碗、湯飲みなどをお水につけて、一人一人お風呂へと入りに行く。


 ヒョウガはその内に洗物と皿洗いを済ます。


 全てし終えると、皆が出終わったので脱衣所に向う。そしてお風呂に入る。


 何十分かして、お風呂から上がってくる。

 体を拭き終ると、髪の毛を自然に乾かす。


 その後、歯磨きをする為に洗面所に残る。


 シャカシャカ。シャカシャカ。シャカシャカ。シャカシャカ。


 綺麗に磨き終ると嗽をする。それから顔を洗い。口と顔をタオルを拭く。


それからリビングに向う。


 「んじゃあ、明日の作戦を決めるぞ!」


 「この前使った二、二、二は如何どう?」


 「相手が相手だ! それは墓穴を掘ることになるかもだぞ!」


 「それならどうするんですの?」


 と、アーティナが尋ねて来るとヒョウガは、


 「一つ目は、トライアングル作戦だぞ! 最後は全員で攻撃する、百獣の王作戦だぞ!」


 「さ、最後の作戦の名前、なんだかカッコいいわね!」


 彼の言うトライアングル作戦は、二チームに分かれて三、三で戦うスタイル。そしてもう一つの百獣の王作戦は、群れ(六人全員)で襲い掛かって喰らい付くスタイルのこと。


 「んじゃあ、これで終わるぞ! 寝室に戻ってもう寝るぞ!」


 彼がそう言うと、他の五人も一緒に寝室へと向かう。


「んじゃあ、皆寝るぞ!」


「「お休みなさい」」


「お、お休みなさいよ!」


「お休みなさいですの」


「お休みだよー」


 皆がお休みの挨拶をすると眠りに就く。


 こうして、学園選抜バトル二戦目の前日が終わりをさ迎えた。



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