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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
3章 越えた先の結末
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40話 狐族の末裔

二日後。バトル施設四階にて、ヒョウガ達はバトル観戦していた。


 今見ているのは、202号室対312号室の対決。


「どっちも互角の様ですの!」


 「否、202号室の方が押しています」


「そうみたいだね!」


 アーティナの見立てと違い、202号室が有利な立場にいると、ミューフィとカナミが言う。


 「おい、そろそろ決まるぞ!」


 ヒョウガがそう言った根拠は、312号室が一人。202号室が二人の残っていて、その最後の一人が身動き不能にさせられている。そこに202号室の一人が大技を発動させているから。


 「お、終わったわね! 二戦目が始まるわよ!」


「次はどんな相手だー」


 そして出てきた相手は、狐族のチーム。


 「ん……!? あいつらがこの都市に代々伝わる狐族の子孫みたいだぞ!」


「楽しみだね」


 話している内に試合は開始させた。


 戦いのスタイルは、単独作戦の相手らしい。

 その結果、ライオンが獲物を見つけて喰らい付くまでの早と同じ。


 「な、何て強さよ!あの狐族のチーム強いわね」


 「あれ程の奴らだ! 次の対戦相手は決まりだぞ!」


 「あれ程の相手と戦うのは楽しそうですの」


 「否否。全然楽しそうじゃないよー。絶対に勝てないよー」


アミリが狐族を見て素直に感じたことを口にすると、ヒョウガが恐ろしい事を言い出す。

其れにアーティナは賛成の様だが、アキラは始まってもいないのにっ既に諦め気味。


 そして三戦目は、222号室と、411号室の対決は411号室の勝利。

 最後の四戦目は、431号室と420号室の対決は、431号室が勝利を飾る。


「遂に決勝が始まったぞ!」


 戦いの方法はサバイバル。四チームが一斉に戦い、残った一チームがヒョウガのチームと戦える。


 「な、何よ! もう一チームが落ちたわよ」


 「ホントですの! もう三チームですの」


「これは凄い戦いですね」


 アミリが見た儘を声に出すと、アーティナも同じ反応。ミューフィは早さの凄さを口に。


 それから少しして、もう一チームが脱落。


 「また一チームが落ちたですの!」


「残り二チームだね!」


「んや、もう決まったぞ!」


 アーティナが呟くと、カナミが残りを言う。だが、其れを聞いたヒョウガは指を差して違うと断言し。


 「やっぱり強いなー。狐族が相手だー」


「て、手強いわよ!」


 ーーま、負けれれないわよ! 絶対


 とアミリは、狐族のメンバーを窺う。


 「んじゃあ、部屋に戻ろぞ!」


「そ、そうね」


「分かったですの」


 ヒョウガの一声にアミリとアーティナが返事する。


「私も良いよ!」


「ワタシもです」


「ウチも~」


 他の三人も賛成して部屋へと戻って行く。

 その儘部屋でのんびりと残りの時間を過ごすつもり。


            * * * * * *


  高等課棟二階の資料室。


 (こ、ここにならあるわよね! 狐族に関する資料が)


 何故、アミリが資料室に来ることになったかと言うと。


 ――時はヒョウガ達が戻ってからすぐに遡る。



 「 ねえねえ、ヒョウガ。狐族のチームってどういう奴ら何だろうね」」


 「ん……!? そう言えばそうだぞ」


 「そ、そうね! そう言えばそうだったわよ」


 カナミが気になることを聞くが、ヒョウガからは期待した答えが出ず。アミリの口からも答えが出ない。


 「残念ですが、三年間いるアタシでも詳しくは知らないですの」


「ワタシも知りません」


「勿論ウチも知らないよー」


後の三人も知らないようで。


 「んじゃあ、資料室に行くぞ!」


とヒョウガが行こうと誘う。


 「でも、皆で行くと面倒だよ! 誰か一人で行く方が良いよね」


「それ良いねー」


「誰が行くんですの?」


「・・・・」


 最もな意見を口にするカナミに、アキラが賛成。アーティナもそれには賛成らしい。役目を誰に引き受けてもらうかと聞いて来るから、ヒョウガが考え込む。


 少ししてから口を開こうとして、


 「《エ・アノーク》! 誰にするか決めてー」


――はい、分かりました。


 そう答えた刹那。アキラの掌に収まっる程のサイズの妖精が出現。


 「妖精ってそういう使い方もあるんだな」


 「本当だね! それに凄く可愛いよ」


 「ホ、本当ね! 可愛いわよ」


 アキラの妖精の扱いに対して、ヒョウガは呆れ顔で言う。そんなのお構いなしと、カナミとアミリが見た儘を言う。


 「それじゃあ始めます。妖精占い! <ソ―ム・ノーユ・エレル>」


 妖精が呪文を唱え終えると、謎の鍵が全員を周り、一人の少女へとポトンと落ちて来た。


 「な、何で私なのよ! 納得出来ないわよ!他の子でも良いでしょ」


 「これは占いです! なった物は仕方ないです」


 「そう言う事だぞ! お願いだぞ、アミリ」


 思いっ切り手を振って猛抗議するアミリに、妖精はそれを受け入れる。がなったことだから仕方が無いと断言する。ヒョウガからも強くお願いし。


 「ん~ん。い、良いわよ! もう。仕様が無いから言ってきてあげるわよ」


 好きな人の頼み事もあって、一度考えてからソファーから立ち上がって行って来てあげると言う。


と言う事で現在に至る。


アミリは資料を捲った。

 


狐族は攻撃力とスピードが速いようだ。

頭も良い。攻略方法は、水系に弱いらしく。 他にも別の属性に効く狐族もいるらしい。


 資料室には、色々な種族や能力に関連の物が多い。


部屋には他には誰も居らず。


 「こ、この情報をメモすればいいのね」


 アミリは重要な部分を、持って来ていたメモ帳に記入する。

それからアミリは、資料室を出て部屋へと戻って行く。



 

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