38話 優勢
そしてアミリとミューフィは、アーティナの所へと向かう。
ヒョウガとテナ、カナミとパラテイーナの戦いは。
「準備出来たよ」
と言ってカナミは閉じた目蓋を開くと。
「武装想像<覇気狐狼>!」
想像した覇気を纏う顔が狐で、体が狼の猛獣を出現させる。
猛獣は、カナミの前に立つ。
「行くね!」
「うん。バリアモード」
パラテイーナは、覇気を纏う狐狼が襲い掛かって来たのを盾で防ぐ。
「中々やるね。は・・・・・」
「そう。・・・・・・攻撃モード! ミサイル」
パラテイーナの背中から、小型のミサイルが何発も発射させーー。
「そんなの避けれるよ!」
―――ひょいと、飛んで来たミサイルを飛び跳ねて回避。
「避けても無駄。当たらない限り止まる事は無い」
「それなら当てればいいんだね!」
極僅かな時間目を瞑って次の想像をした。
「武装想像〈巨人〉!!」
―――次の瞬間、カナミの前に巨人が出現する。
「あのミサイルを叩き落としてね!」
巨人はうんと頷き、ミサイルに向って渾身のパンチを食らわす。
ヒューン、パタン。
ミサイルは墜落して行き―――何処かへと消えていく。
更に巨人は、パラテイーナに向けて巨腕を振り下ろす。
「ぐはああぁ~。ゔぁあ~」
バタン、その場に倒れ込む。
「これで三人目みたい」
そして残り三人になった。
アーティナ達はと言うと。
「アミリとミューフィが着たですの!」
「ホントだー」
二人の姿を捉え、そのように零す。
「こ、こっちもやったわよ!」
「そうですのね」
「チッ、ケリアスがやられやがったとはな。それに、パラテイーナまで。仕方が無いな。行くか」
「そうだべえ。行くだべ」
訛った喋りの青年が動く。
「武装鋼腕奥義<切刃破滅>」
自身の腕を鋼へ変化させる。
そして彼は、切刃を強く打ち付け…
アキラが自らの腕に力を込め、魔法の盾を創り出そうとするが―――間に合いそうにない。
「い、良いわよ!」
スコープから動く青年を覗き込んだ。
「武装魔銃術〈星屑の弾〉 」
狙いを定め、引き金を引く。
ーーー火薬の弾ける振動と共に、高速で回転する弾丸。
弾丸は次第に形を変え、無数の小さな星に。
無数の小さな星へ変化した弾が、発射口から発射された。
小さな星の弾丸と、青年の技がぶつかり合う。
「お、押しなさいよ!」
「まだまだだべ!」
押して、押され手を繰り返した結果―――。
「ぐはああぁ~。な、中々やるわね」
「言っただべえ。まだまだだって」
後ろに吹き飛んだ。
ヒョウガとテナの戦いは、
「グハハハハハ。我の攻撃だ!」
高笑いをすると、右手で大銃剣を構えーー、
「武装大銃剣奥義<《永遠の闇月斬り>」
次第に周辺が訪れた夜の暗闇へ呑み込まれていく。
永遠に続く夜の暗闇の月を、ヒョウガに向けて切裂くと言うもの。
―――だが、それをヒョウガは、
「その程度か! 能力<鎌鼬>」
その技を、彼の鎌鼬で切裂く。
「何だと!? 凄い能力だ! 我の渾身の一撃を・・・・・・ぐぬぬぬ……」
彼女の渾身の一撃を、容易く破られたことで、唇を噛んで悔しがる。
間隙を縫われたテナは、彼に仕掛けられてしまう。
「んじゃあ、俺の攻撃で決めるぞ!」
風双刃を構えてーー
「風双刃剣技<風女神の二撃>!!」
刹那――、純白のドレスを纏い背中に羽を生やす風の女神が華麗に登場。
テナを二つの剣で切裂く。
「ぐはああぁ~。ハアハア、我が・・・・・我が敗れるだと!? あれだけ本番の為の儀式を取り組んだはずが・・・・何故?」
「んや、長時間特訓すればいいって訳じゃ無いぞ!」
「グハハハハハ。こんな奴らに勝てる訳無な・・・・・・」
攻撃を食らった彼女は、疲れながらもなぜ勝てないのだ問う。
ヒョウガは思う事を返す。
それを聞いた途端、これには勝てないと、直感的に確信する。
そして、バタンとその場に倒れ込む。
「んじゃあ、カナミ。俺達も行くぞ! アーティナ先輩達の所に」
「そうだね!」
そして、その光景を外で見ていた人達の反応は―――
「何だ!? アリマ・ヒョウガがいるチームが圧倒している」
「有得ないね! それに全員残っている!?」
一人の生徒が言うと、隣で観ていた女子生徒が現状の異様さに目を丸くする。
「アリマ君のチームお強いですね」
「そうだな。サラがあんなことが出来るようになっていたとは驚きだ!」
「いやーホントそうですよね」
三人の先生も其々感じることを口に出す。
試合はいよいよ佳境へと向かっていく。




