番外編6 宿題地獄Ⅱ
「う~~~ん。分かんないよー」
数分間考えた上、お手上げとサラはプリントを投げ出す。
アキラがやったのはペロギィフ。
「何何。攻略のシノニムね。奪取よ。奪い取るって書いて」
「そうなんですねー。分かりましたー」
ヒョウガの母が、真っ白な紙に書いて教えてくれる。
アキラを見る限り、この類義語とか対義語の問題は他には大丈夫の様だ。
「この問題なんですけど~。この、彼はエンショウを食い止めたのエンショウは?」
「延びるってペロギィフに、焼けるよ。後、こっちの、妹は肩にエンショウを起こしたのエンショウは、炎に、症状の症よ」
アキラが聞いてきたので、ヒョウガの母は優しく教えてくれた。
「サンカに入る のサンカは、傘に下よ」
「お~、分かったー」
プリントのカッコの方に書き込む。
アミリの方は、生物に取り組んでいた。
「か、回遊の問題ね。適温を求めて何的に回遊する何回遊って何よ一体。こっちは産卵回遊よね。産卵場所を求めて回遊するから」
「ああ、産卵回遊はあってるぞ。最初のカッコには、季節が入るぞ!」
「そ、そうよね。あってたわよ。次の所は、餌を求めて回遊する何よ? こっちの問題は解るわよ。回遊する魚類は、回遊魚よね!」
「ああ、最後のは当たってるぞ! 最初のカッコの正解は、策餌回遊だ!」
アミリが最近になって苦手になった生物を分からない所だけ聞いてみる。
勿論、ヒョウガは教えてくれるのだ。
「つ、次の問題はカロリーメーターよ。ここは少ないわね。二つだけよ。何かの熱量計の問題二つね。確か、直接と間接熱量計よね」
「ああ、そうだぞ」
アミリが答えを描き込むと、正解と頷いて言う。
「つ、次は寄生の問題よね。ある生物が他の生物の体内に付着すると、養分を摂取して生活すること!? そんなの活物寄生よ。カッコ多いわね。ヤドリギ・ママコナなどの、クロフィルをもって光合成を行うか、更に宿主から養分を取って生活する。それって、半寄生よね」
「ああ、そうだぞ!」
アミリが考えて答えを口で言うと、他の教科をやっていたヒョウガがあってるぞと言う。
「だ、だから、クロフィルを持たないのは全寄生よね。寄生動物には、宿主の体表に寄生する、外部寄生があるわね。なら、体内に寄生するのは、内部寄生ね。最後の所は、自由生活に必要な器官に、感覚器官。そして、消化器官が退化して、固着機関が発達して生殖方法が複雑化すると、産卵数が多くなる。広義に死物寄生も含まれてるので何になる?」
問題を読んで、解けるとこを解いていくと、一か所だけわからない所があった。
そこで、隣から声が聞こえて…
「答えは腐生だぞ!」
「あ、ありがとうよ。教えてくれて」
「気にするな! だってまだ教えることがある気がするし」
それだけ言うと、それ以上何も口にすることなく黙って残りのプリントを進めて行く。
アキラの方は。
―――むむ、何だー。唯美って何て読むんだー。
「こらは、ユイビって読むわ」
何故だかわからぬが、ヒョウガの母が教えてくれた。きっとアキラが、困っているように見えたのだろう。
―――泡雪?あ、分かったー。泡雪がどこかに消えただー。こっちも簡単だー。彼はいつも誰かに脅かされている。は、おびやだなー。何だこれ?
「それはね。窯業と読むのよ。序に、こっちの廃坑は、はいこうって読むのよ」
「分かりましたー。ありがとうございますー」
他の箇所は全部埋まっていたので、ここを書いてペロギィフゥイは終了だ。
ヒョウガの母は、終わらせた生物のプリントを、アキラに渡す。
アキラは、次に古代文をやる。
古代文のプリントの数は三枚で、どれも簡単な物ばかり。
「終わったー」
スラスラとシャーペンを走らせて、あっと言う間に古代文のプリントを終わらせると。
「残りのプリントの、都市文化も終わったわ」
「ありがとうございます。後は、雑誌の方だけだー」
「でも、その前に」
ヒョウガの母が、パンと手を叩いて動かしていた手を止めさす。
ヒョウガとアミリの手も同じように。
「お昼御飯にするわ!」
時計を見てみると、時刻は一時半を回っていた。
なのでヒョウガの母が、昼ご飯にすると言ったから、四人でプリントとか筆記用具を床に置く。
ヒョウガは椅子から立ち上がって、冷蔵庫の方に向い、茸ハンバーグの入った皿を出して、魔法器具の中に放り込んで温める。他の南瓜サラダとかを机に乗せる。全部昨日の残り物。
待つこと何十秒。
ピッピッ。温めの終わる音がして、魔法器具から取り出す。
熱いので、急いで机の方にヒョウガが持って行く。
「熱いから気を付けろ!」
「見、見ればわかるわよ」
茸のハンバーグに注意を払うヒョウガに、アミリは言う。
「ねえ、三人共。スープいる?」
「わ、私は飲むわよ」
「ウチもいるー」
「俺もだぞ!」
「じゃあ、全員だわ」
火を沸かいてスープの素を四つ用意した。
スープの味は、マッシュルーム。
火が沸いたので、スープ用の容器に入れた。それを机に運ぶ。
「それじゃあ戴くわ」
「ああ、戴くぞ!」
「い、戴くわよ」
「戴くよー」
席に全員が着くと、食べるときの挨拶をして食べ始めた。
ヒョウガの母はとヒョウガはスープに舌包を打つ。アミリはご飯を、アキラは、南瓜サラダの南瓜のみを口に頬張る。
ゴックん、
「・・・・・・・ん~ん。インスタントだけど美味しいわ」
ゴクッ、ゴク。
「ん~ん。おお、確かに美味いぞ!」
ヒョウガの母が大袈裟に口を押されて言うと、ヒョウガも確かにと言う。
「こ、このご飯、普通に美味しいわよ」
「この南瓜美味しいよー」
「野菜も食べてね。美味しいわ」
アミリが普通に米を美味しいと評価して、アキラが南瓜が美味しいと評価する。
野菜も食べてと、ヒョウガの母がサラに言う。
パクッ
「……ん~ん。こ、このハンバーグ、ヒョウガ先輩に教えて貰った味とは違うわよ」
「分かる!? これワタシが作ったわ」
「お、美味しいわよ。この茸のハンバーグ!」
「ホントだー。美味いよー」
アミリが食べた味が、教えて居らった味と違う事に気付いて、ヒョウガの母が嬉しそうに言うのだ。
アミリとサラは、食べた感想を素直に言う。
「お口にあってよかったわ」
「まあ、其れもそのはずだぞ!だって母さんが料理を教えてくれたんだから」
そのヒョウガの言葉を聞いて二人とも納得しそれを聞きながらスープを啜る。
そして次に食べたのはサラダだ。
「こ、この南瓜のサラダも美味しいわよ」
パクッ
「……野菜の方も美味しいよー」
ーーアミリとアキラの評価を聞いて、母さんが満面の笑みだ
と、ヒョウガは、母を横目で見てそう思う。
「ス、スープが未だ一口残っていたわよ」」
「ウチは半分も残ってるよー」
ゴクッ
「ん~ん。一滴だけど美味しいわよ」
最後に、アミリはお茶碗に残っているご飯を食べる。
「パクッ、パクッ。パクッ、パクッ。パクッ、パクッ。な、無くなったわね」
米が付いて無く綺麗に食べた。
「パクッ、パクッ。パクッ、パクッ。パクッ、パクッ。パクッ、パクッ。ウチも無くなったよー」
アキラもご飯粒が一つも残らずに間食。
既に他の皿は、全部空になっている。その皿を四人で手分けして、手洗い場へと運んでいく。
「洗物は任せておいて! ヒョウガは机拭いて!」
ざあざあ、ゴシゴシ。ざあざあ。ゴシゴシ。ざあざあ、ゴシゴシ。ざあざあ、ゴシゴシ。ざあざあ、ゴシゴシ。ざあざあ、ゴシゴシ。
洗って置いてを、何度も何度も繰り返し続け…
ヒョウガの方も、机を台拭きでゴシゴシと綺麗に拭く。
そして、全てが片付くと、机の上に宿題と筆記用具を置いて後半が始まった。




