3話 買い出し
ヒョウガが戻ると、あ直ぐに、HRが始まって…
先生の自己紹介とか連絡が終わり、HRが終わって、先生の帰りの挨拶をして終わった。
「今年は俺が一対五になるとはな」
「羨ましい限りだよ」
ヒョウガの発言に本心を漏らす。
「じゃあな、エイト」
「それじゃ、また明日。ヒョウガ」
そう言って、ヒョウガは学生寮へ向かう。
学生寮一階入り口
―――俺は、部屋の案内掲示板を見ていたら。
ヒョウガの後ろからカナミが姿を現す。
「あ、ヒョウガだ! 一緒に部屋行こう」
「ああ、えっと、ここが入り口だから」
ヒョウガとカナミは、エレベーターで四階まで上がり、それから右の一番奥の部屋へと向かった。
そして部屋番号を確認すると。
「「只今」」
「お帰りなさい」
二人が部屋へ入ると、ミューフィが出迎えてくれ…
―――部屋に入り、奥の寝室に荷物を置きに行くと、アミリとアーティナが荷物の整理していた。
「帰って来たですの」
「か、帰って来ちゃったのね。お帰りなさい」
「ああ、只今」
荷物整理を終えたカナミが、先にリビングへ行く。
それを 追いかける様に、残った二人も急いで済ませて、遅れてリビングへ。
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リビングルーム
「じゃあ、改めて、俺の名前は、アリマ・ヒョウガです。これから宜しく」
「えっと、私の名前は、フヅキ・カナミ。宜しくね」
「わ、私の名前はシラキ・アミリ。宜しくお願いします」
全員がリビングに集う。
そこで改めて自己紹介を行う。
特に自分を知らない人たちに。
「―――料理は皆出来るの?」
「アタシは料理は出来ないんですの」
「りょ、料理をする。私が!? 出来ないわよ」
「お恥ずかしいながらワタシは料理が出来ません」
「ウチも料理作れないですよー」
「私はそれなりには出来るよ」
真面に料理が出来るのは、ヒョウガとカナミだけな様だ。
「これから必要になるかもしれないし、良かったら俺が教えるよ」
「確かに料理できたことに越したことないよね」
ヒョウガとカナミは教える気満々のようだ。
確かに此れから必要な場面は来るだろう。
とは言えど、無理を強いるのは良くない。
「気が向いたら手伝ってくらるだけで助かるからさ」
其ならばと頷く者がいた。
その後、直ぐに、ヒョウガとカナミとアミリの三人でスーパーへと向かう。
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最寄りのスーパー
―――学園から南西武装守護都市のある方を通過を払って抜けて、十分の所にある。
夕飯に悩んだヒョウガは、チラリと卵売り場を見ると。
「今日は卵が安いからオメイスで良いか?」
オメイスとは、トマトソースで味付けしたご飯に鶏肉や野菜を入れて炒めて、その上に三日月型の卵を乗せた料理。
とヒョウガが、念の為に可否を問う。
「オ、オメイス大好きだから良いわよ」
「私も好き」
二人の賛成の声もあり、夕食が決まった。
作ったことのあるカナミは、材料を取りに行く。
アミリは、ヒョウガから必要なものを聞き、材料を取りに向かう。
先にヒョウガは、クレファドのルウを取りに行く。
クレファドとは、牛肉や馬鈴薯、玉葱、人参等を長時間煮込んだ料理だ。
クレファドのルウコーナーで二つ籠に入れていると。
そこへカナミが戻って来た。
「カラボキ持ってきたよ」
カラボとは、円柱状の緑色の茎の中に黄色い粒々が詰まった野菜の事だ。
カナミは、カラボキを両手に二つ持つ。
二人は別のコンナーへ向かう。
野菜売場に着いた。
ヒョウガに気付いたアミリは、ヒョウガの元へ駆け付け…
「も、持って来てあげたわよ」
アミリも、パックに入ったトマト二つを持って来て籠に入れた。
カナミの方は、ミョーと豚肉、卵を手に戻ってきた。
ミョーとは、穀物や豆類を人為的に発芽させた新芽のこと。
「持ってきたよ」
「ありがとう」
必要なものが揃ってるか確認し、レジへ向かう。
会計を済ました所、カナミがサッカー台の所まで籠を持って行く。
「カナミ、ありがと」
「どう致しまして」
嬉しそうにカナミが言う。
―――その後、カナミが買い物袋に商品を順番に詰めてくれ、自分でやる手間が省けて助かる。
「なあ、カナミ。アミリ知らないか?」
ふと途中まで一緒だったはずの少女の事を聞く。
「う~んとね。確か、奥の方に行ったよ」
カナミが指した方は飲食店が多くあるだけで他には特にはない。
「俺見てくるわ」
「私も行こうか?」
「良いよ。先に帰ってて! 俺らも後で行くから」
探しに行こうとしたヒョウガに付いていこうとするも、必要ないと分かると。
「分かった。じゃあ私は先に戻ってるね」
そう言うとカナミは、スーパーを出て先に部屋へ戻って行く。
ただ一人残ったヒョウガは、飲食店がある奥の方へ向かう。