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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
2章 怨みの象
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21話 料理長の四番弟子

ヒョウガ達が別荘に着くと、ルエルが恐らく二十代後半の男性と話していたのであった。


 「あら、お早いお戻りですね。アーティナお嬢様に、お友達の皆さん」


 「隣の人って、弟さんですか? それとも彼氏?」


 「どっちも違います。こちらの彼は、モミナ家の別荘で料理長の四番弟子のフォーカムさんです」


 「フォーカムせや。宜しく! 皆さんの美味しい顔して貰える様に、師匠と一緒に精一杯のおもてなしするせや」


 ルエルがフォーカムを紹介すると、フォーカムが一歩前に出て自己紹介をする。


 「では、ここでせや。今から夕食の準備を師匠とするせや」


 そう言い残して厨房の方へと消えて行く。

 ヒョウガ達は、其々部屋に戻って夕食までの時間を過ごすことに。


 ヒョウガは少し疲れたのか、ベットで横になっていた。すると、


  「ヒョウガ君。凄く楽しいね~!」


 「シナモンか。そう言えば途中から見当たらなかったが、何処行ってたんだ?」


 「え~とねー。登山て奴かな~? この別荘の裏にある処を飛んでたんだ。綺麗なお花畑もあったんだよ」


 「飛んでたんなら登山とは言わない気がするぞ。それはそれとして、そんな物が有ったのか!?」


 シナモンは海に居る時からいなかったのだ。

その理由が、登山みたいなものをしていた話をされて頷く。


 お花畑と言う乙女にとって魅力的な物が有るよう。

 その後も行ってきた場所の色々な話をする。

 そんなこんなで、辺りはすっかり真っ暗になっていた。


 ―――俺は、カーテンを締めから、もう一度横になったぞ。


ヒョウガが行動の説明をする。



 そして何十分かすると、誰かが部屋の前に止まり扉をノックした。


 「アリマ様。ご夕食のお時間でございます」


 声の主に気付いた彼は、ドアの方に行き―――扉を開けると。


 「お腹の空き具合はいかがですかね」


「とたも空いてます」


 カレロは、廊下をある途中でそう尋ねて来る。

カナミ達の処にも、他の執事が呼びに来ていたよう。


 「後は任せますよ。カレロさん」


そう一人の執事が言うと、


 「分かりました。後はお任せください」


 それを聞いて、他の執事が別の仕事をしに行く。


皆が揃うと食堂へと向かう。


―――矢張り立派な扉だな。


と、ヒョウガは思い。


 扉を開けると、フォーカムと、師匠と思わしき人物が歓迎してくれた。


 「アーティナお嬢様。お友達の皆様儂と四番弟子で真心こめて作ったので、美味しくお召し上がりくださる。では、儂と彼はこれで」


 「ん・・・? 一緒に食わないんですか」


「その通りさる」


 そう言うと、今度こそ出て行った。


「それじゃあ、戴きます」


「ああ。戴きます」


 他の皆も食事の挨拶をして、食べ始めて。


「おお、超美味しいぞ!」


「本当ね。凄く美味しい」


 「ホ、本当ね。このお肉凄く柔らかくて、ジューシーね」


他の人たちも同じようだ。


 「このスープ美味しいです。何のスープです?」


 「これは、アロエスープですの。生産業が少なくて貴重ですの」


「うん。美味しいな」


 「ア、アロエスープなんて初めて飲んだわよ」


アロエスープの評判が高い。


 他にも美味しい料理を食べて、お腹も満腹になる。

 なのでご馳走様をし、部屋に戻って行く。


 部屋に着くと、ヒョウガはお風呂の準備をした。


——俺は風呂に入りに行った。


 ニ十五、六分ぐらいしてから戻ってくる。

 寝支度をすると、ヒョウガはカナミ達の所に向う。


 「来た、来た。ヒョウガ何しして遊ぶ?」


 「んや、今日は眠いから寝るわ! そんじゃまた明日な。お休み」


「あ、うん。お休み」


「お、お休みなさい!」


 ヒョウガがカナミアチの部屋に行くと、遊びに来ていた、アーティナ、サラ、ミューフィ。


 ―――遊びに誘って来るカナミに、ヒョウガは眠いからと言う理由で誘いを断って。


 それからお休みの挨拶をした俺は、部屋へと戻って行く。


 部屋に戻ったヒョウガは、其の儘ベットに入る。


 シナモンが、ヒョウガの布団に潜り込んできた。そして隣で横になった。


「んじゃあ、寝るぞ!」


「うん。お休みだね」


お休みを言うと明かりを消す。


 そして、モミナ家の別荘初日は何事も無く終わる。

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