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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
2章 怨みの象
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19話 泳ぐ練習

連れてこられたのは、沢山の衣類が仕舞いっぱなしになってる、衣類試着室。


「ーーーこっちよ! 皆好きなの選んでね」


「これ全部作ったんですね」


「そうよ! アタシが作った奴」


「す、凄いわね」


 アーティナの母に言われるまま進むと、色んな種類の水着もが並んでおり。


 ーーーど、どれにしようかしら、胸が気になるからラインが分からない奴にしたいわね。まあ、見られたことあるんだしバレてるだろうけど。


 とーーーアミリが考えながら探してると。


「これなんてどう? アミリちゃん。胸のラインは難無くカバー出来て誤魔化せるわよ」


 「そ、その似合うかしら?」


 「彼なら屹度似合うって言ってくれるって。彼のハートも一頃よ」


「そ、それならこれにします」


 ——ミュ、ミューフィ達は、何にしたのかしら。


 そう思ったアミリは、ミューフィ達の方へ行く。


 「な、何にしたのよ。ミューフィとサラは?」


 「ワタシは、キャンディーのデザインが可愛かったので此れにしました」


 そう言って見せて来たのは、キャンディーがデザインされた、紫色のビキニで。


「ア、アキラは何にしたの?」


「スポーツ水着だよー」


「カ、カナミさんは?」


「このシンプルな白色のビキニ」


 ―――た、確かにシンプルが似合う二人は良いわね。私は身長も胸も無いから。


 と、アミリは自分の欠けている所を指摘し…


 「それじゃあ、皆決まったみたいだし行くよ!」


 アーティナの母がそう言って、四人共水着をもって更衣室に向かう。


更衣室が付いてるなんて凄い。


と、カナミは思った。


 「アミリ、一寸胸大きくなったんじゃないかー?」


「そ、そんな訳無いわよ」


 「零点一ミリ大きくなったねー」


「あ、余り変わって無いわね」


 アミリは少しながら嬉しそうで。

 そして皆が水着に着替えると、更衣室を出て外に出ると、ヒョウガとアーティナが待っていて。


 「ねえねえ、ヒョウガ。アミリちゃんの水着どう思う?」


 「どうって、可愛いぞ。水着似合ってるじゃねえか」


 「そ、その有難う」




 ヒョウガに褒められて嬉しそうだが、照れ臭いアミリは、ヒョウガに聞こえない声でお礼を言う。


 「それでは早速泳ごうですの!」


 アーティナの両手や両腕には遊び道具を幾つも持っていて。


 「海に入る前に準備体操をしましょう」


 「良いじゃんか。ここまで来てー!」


 「ですが、海の怪我の元ですのでしましょう」


「チぇ~」


  ミューフィが、準備体操をしようと言うが嫌がる

アキラ。何とか押し通すミューフィに、不満げな様子だが仕方なく了承してくれた。


 準備体操を始めて、体が良い感じに解れた所では終了する。


「今度こそ泳ごうですの」


 「じゃあ、先ず向こうの水平線まで競争だー」


 「じゃ、じゃあ私はここで待っといて上げるわよ」


 ——ぜ、絶対無理。あんな所まで何て死ぬわよ!


 と、アミリは水平線の方を見てそう思う。


 サラの提案に、面白そうだと他の子は思っていて。


 「皆、先に行ってて良いぞ。なあ、アミリ。一寸向こう行くぞ!」


「な、何でよ。別に良いわよ」


 「(まわ)(くど)いのは止めだ、止め! 泳げないんだろ。なら、俺が教えてやるぞ」


 「べ、別に泳げなんか、泳げなんかあるわよ。あ、有難う・・・・・・」


 皆に先に先にやっててと言ったヒョウガは、アミリに泳ぎ方を教えてやると言う。


  アミリの小さな声で感謝を伝えると、ヒョウガは「まだ教えて無いけどああ、どう致しまして」と言う。


余り人の居ない所に行った。


「どうやって教えて欲しいんだ? 手を引っ張ってやる? それか、体を支える?」


 「カ、体を支える? そ、そんなの恥ずかしいわよ! じゃ、じゃあ手を引っ張りなさいよ!」


 「ま、そうだろうな。じゃ、早速入るぞ!」


と言って海に入った。


 「は、離さないでよね。ヒョ、ヒョウガ先輩! も、もし離したら絶対許さないんだから」


 「ああ、絶対放さねえぞ! 先ず息継ぎからやって見ろ」


「ブクブク、ハ~ブクブクハ~」


「もっとバタつかせろ!」


 バシャバシャっと、アミリは勢いよくバタ足して。


 「良し、良い感じだ! 次は悪いけど、やっぱり体を支えさせて貰うぞ」


 「な、何よ。仕様が無いわね。良いわよ」


 アミリは顔を真っ赤に赤らめながら承諾した。


 ヒョウガに、お腹と胸を支えられてる状態になっている。


 「んじゃあ、クーロの練習からだぞ」


「わ、分かったわよ」


 鼻で良きをしながら、バタ足をして、左右を交互に動かしって、水を掻いで、少ししてから息継ぎをし。


 「一応だけどあれもやるか! 平泳ぎの練習もするぞ」


 「ま、まだ放さないの? わ、分かったわよ」


 蹼虫のように足でそてぞれ掻き、両手を同時に開く。

其の儘繰り返す。


 「上手くなったぞ! じゃあ、一人で泳いで見ろ」


 「い、良いわよ。やってあげる」


  バシャバシャブクブクハ~ブクブク、ハ~バタ足と息継ぎ良し、次は、クロールとスーハー、スーハー、バシャバシャバシャバシャブクブクハ~ブクブク、ハ~バタ足と息継ぎ良し、次は、クロールとスーハー、スーハー、バシャバシャと左右の手を交互に動かしてと、水を搔いてと、ハーで顔を傾けて息継ぎをし。


 その次に、ヒィールをした。お見事習得した。


「良くやったぞ! アミリ」


 「お、泳げるようになったのは、そ、そのヒョウガ先輩の御陰だから、本当に有難う」


 「やけに素直だな、アミリ。どう致しまして。まあ、そう言うアミリも可愛いから良いぞ」


「ホ、本気にするわよ」


  泳ぎ切った、アミリの所に行ったヒョウガは、アミリを良くやったと褒めた。それで直にお礼を言うと、キュンっと来る言葉をヒョウガに言われた。


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