表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
147/152

126話 襲撃の備え

僕には大切な妹がいる。とても賢い妹だ。

妹さえいれば、例え学園に居場所が無かろうが、家で煙たがられようと良いと思ったいた。

彼は重度のシスコンと言うやつだ。


レクトの心の拠り所は妹だけ…


それ程に妹の存在は大きい。

そんなある時のこと。

`あの人´と出会う。


学校帰りの妹を迎えに中央都へ向かっていると。


路地裏の方から誰かの叫び声が聞こえ…

そこにいたのは妹である。

レクトは急いでそちらへ向かうも、男の魔の手の方が早い。


駆けつけた時には、襲おうとした男は平伏していて…


平伏させたのは、あの人だ。


その人物は白いフード付きのマントを纏い、フードを深く被っていて表情が見辛い。


あの人と呼ばれた人物は、いつの間にかレクトとの距離を詰めてて、更に詰めると。


「守れて良かった。次は君がその手で守ってあげな。兄貴何だろう。今の君じゃ、来たとしても救えない」


性別不明な相手言葉に、安堵と不安が襲う。


一言も兄妹だとは言っていない。

それに自分が物凄く弱いこと等一言も言っていないのだから。

不安を抱くのは無理ないだろう。


「目元とか良く似てるから。何となく筋肉も全然付いてないから」


「そう言うこと?」


心を読まれてしまったが、ここはスルーしておこう。


「ああいう奴らの居ない世界を一緒に作ろう。君も強くなるんだ。未来のために。我々と行こう」


その悪魔の囁きに耳を傾けてしまう。

負けた結果、今のレクトが出来上がってしまった。



━━━━━━━━━━━━━


「やはり早めに動かないと駄目さ」


「けどのう。この前は酷い殺られようだったからのう。警戒も上がってる」


岡の上に佇む小屋の外で二人は話している。


夜中に抜け出すのは難無くない。


事を進めようとするレクトを、一旦止めさせた。


「あれは油断していただけさ」


「どうしても今するのかのう」


「悠長にしてる時間はないからさ」


言い訳をし、リュードに正論を返す。


「本気を出すからさ」


ーーー見捨てられない為にも


「なら止める必要はないのう。呉々も他の人には見付からぬようにのう」


「ありがとう。出来るだけそうする」


孫達も眠りに就いてる中、二度目の襲撃が進んで行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ