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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
145/152

124話 ーー決着の時

蟻地獄の中。


火食鳥から受けたダメージは思いの外大きい。

骨の一部が切り裂かれている。

どんどん痛みに支配されていく。


それもその筈、切り裂かれた箇所が余りにも深かったのだから。


傷あ口がどんどん拡がる中、トラニアが途切れ途切れになりながらドラゴンを呼ぶ。


「りゅう····しょう····かん····」


リヴァイアサンを召喚した。


呼び出したのは良いが、既に リヴァイアサンは息を荒げてる。


ーーー当然の事だろう。


(ドゴン)との契約は文字通り一心同体なのだから。

カナミが助けようと想像するも、イメージが長続きせず。

そこへ大量の蟻地獄が攻めてきた。


ーーー駄目だ。抵抗する気力も残ってないみたい


意識が#朦朧__もうろう__#とし始めた刹那。蟻地獄の餌食となった。


戦闘不能となり、二人は防御壁の外に出されてしまう。


疲弊した二人は、防御壁の外 で暫し休む。


「んじゃあ、此方も行くぞ! アミリ」


「そ、そうね。そうするわ」


と言うや否や、二人は動き始める。


「武装魔銃術〈炎神の弾〉」


「海底王槍術〈炎海炎柱〉」


銃口をミューフィへ向け、引金を引く。


ーーーバン、バン。


放たれた炎神の弾を、妖精の力で受けようとし…


そこへ燃え上がる炎海を発生させ、妖精を火炙りにした。


更に炎神の弾が、サラに着弾。


「ごああ····」


熱 さと痛みに襲われてしまう。


「こ、これで終わりにするわよ」


「ん…!! そうだな」


合図を送り会うと。


「武装魔銃術〈究極の虹色弾・零〉」


「海底王槍術〈海鳴槍波撃〉」


サラに銃口を向け、引き金を引く。


ーーーバン、バン。


半分の魔力で作り出した虹色の弾。


一ミリたりともズレることなく飛んでいく。


突如砂から荒れ狂う波が出現。

虚空に水と雷が生じ、海底王槍へと降り注ぐ。


それを帯びた槍は、波諸ともサラとアーティナを突き飛ばす。


「ぐはっ····」


「ぐあ゛あ゛····」


弾の着弾と、突き飛ばされた二人。


二人は呻吟し崩れ落ちていく。


地面には、サラとアーティナから零れ落ちた血で、血溜まりが出来ていて…


そのまま防御壁の外へと出されてしまう。


残り二体ニとなった。


「奥義〈全面蟻地獄〉」


「催鳥魔術〈扇鷲の激突〉」


ーーーこれで決まりなんだナ


「海底王槍術〈炎海炎柱・零〉」


先程より威力を増した、燃え上がる炎を発生させる。そして全面に発生した蟻地獄を、一つ残らず火炙りにした。


「こ、今度こそこれで決めるわよ」


そうアミリが言い放つと。


「武装魔銃術〈虹炎の連撃弾・零〉」


銃口を先ずはルーミランへ向け、引き金を引く。


ーーーバン、バン。バン、バン。


虹色に燃え上がる炎が、連続して放たれ…


回避する間もなくルーミランを連続で撃ち抜き、続いてミューフィも同じように連続で撃ち抜く。


「ああ····」


「ぐはっ····」


撃ち抜かれた箇所に風穴が空き、身体から血飛沫が飛びそして燃え尽きた。


「勝ったぞ」


「そ、そうね」


二人は嬉しそうだ。


先に退場した三ペアが、此方へと戻ってきてから。


「私達は先に退場しちゃったけど、勝てて良かった」


「確かにそうであるな」


チームとしての勝利を喜ぶ。


「勝てる気が少しはしたんだナ」


「相手のペアがそれだけ強いってことですの。あの二人がペアになるのも納得ですの」


#項垂__うなだ__#れるルーミランと、称揚するアーティナ。

正反対な二人だが、負けられないと言う気持ちは同じようだ。


「今日はこれ位で終わりにするぞ」


「そ、そうね。別に疲れたって訳じゃないけど」


全員が集まったのを見計らい、そうヒョウガは指示を出す。


ペアのアミリは強がりを言うも、実際は結構疲れているらしい。


「疲れたし、了解した」


「帰ってゆっくりとするんだナ」


「疲れたね」


「確かに疲れました」


疲れた様子で其々が言葉を交わす。


「試合までにもっと強くなろ~」


「精が出るですの」


このペアだけは元気な様だ。


特訓場を出彼らは、選手ホテルへ戻って行く。

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