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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
141/152

120話 組み合わせ

カナミとサラのペア。


武装展開を行い 早速特訓を開始し…


「それじゃあ、行くよー」


「うん、良いよ」


アイコンタクトを取り合うと。


「妖精、行くよー」


「はい、マスター。了解しました。

〈エアラ・ノケー・ディブル〉」


「武装想像〈破壊神の装甲〉」


出番待ちしていた妖精が、突如巨大化してしまう。


遅れて発動された、全てを破壊する装甲。

ーーー装甲はタイミングが合わず、巨大化した妖精を破壊してしまう。


「ゴメンね。タイミングミスっちゃった」


「全然気にしてないよー」


「合わせるのって難しいね」


ミスを謝るカナミを、当の本人が宥める。


連携の難しさを、改めて知る羽目となった。


「んじゃあ、俺たちも行くか」


「では始めよう」


続いてヒョウガ、トラニアペアだ。


準備を整えた二人が動き出す。


「黒龍よ! 灼き払え」


「まだ早いって···ごあぁぁ…」


攻撃を先走ってしまい、タイミングを合わせられず#失敗__しくじ__#った。


炎を喰らったヒョウガは、全身を灼かれ苦しみを味わう。


「済まん。次は気を付ける」


サラの妖精に治癒をして貰い、あっという間に完治した。


「んじゃあ、もう一度行くぞ」


「では、そうしよう」


二人は特訓を再開させた。


アミリとミューフィペアの方は。


「そ、それじゃあ、行くわよ」


「そうしましょう」


二人は相槌を取り合い、そして動き出す。


「催鳥魔術〈炎隼〉」


「武装魔銃術〈猛火の弾〉」


ーーーミューフィが魔笛を吹いた。

すると、突如空から炎を纏った隼が出現。

同時に、魔銃の銃口から放たれた、激しく燃え上がる烈火。


二つの強大な炎が勢いを増し、虚空へと飛んでいく。


これこそが文句無しの成功例だ。


「ま、まあ、こんなもんよね」


「成功して良かったです」


二人は控えめに成功を喜ぶ。


続いて最後のペアの方はと言うと。


「と言っても、アタシは近距離攻撃で、ルーミランは周囲干渉型。相性はボチボチですの」


「確かにそうなんだナ。けどやってみるんだナ」


「了解ですの。ルーミランに合わせて遠距離魔法使うですの」


そういい終えると二人は動き出した。


「奥義〈蟻地獄〉···」


「武装魔術〈#天空__カエルム ・__#の#雨__インベル__#〉」


ルーミランが地面に杖を突く。

すると、蟻地獄が発生。


天空へ光魔剣を向けると、大地を貫くほどの光線を降らせる。


同時に発動したものの、狙い目がズレてルーミランを光線が襲う。


「ぐはっ····」


光線を喰らい、全身を抉られて呻吟する。


時間差で崩れ落ちるように倒れ込み、防御壁の外へと出されてしまう。


出されたルーミランら、再び防御壁の中へと入っていく。


入るとアーティナの元へ向かう


「酷い目にあったんだナ」


「ゴメンですの。中々難しいですの。けど、コツを掴んだ気がするですの」


「確かにそうだナ。次こそ成功させるナ」


自信の付いた二人からは、成功しそうなオーラが醸し出していた。


それから今の組み合わせでもう一度特訓を行った。


続いてペアを変えて特訓開始…


「では、始める」


「うん、良いよ」


トラニアはカナミとペアだ。


「リヴァイアサン、行け!」


「武装想像〈ガリブディス〉」


―――リヴァイアサンが突如姿を現す。


リヴァイアサンは、水を虚空へと放つ。


それと同時にカナミも発動。


カリブディスを出現させる。放たれた水と共に虚空を襲う。


「良い感じに出来たね」


「ああ、良い出来だった」


成功したことを素直に喜んだ。


「そ、それじゃあ、行くわよ」


「良いよー」


アミリとサラペア。


「武装魔銃術〈#溶岩__ラヴァ__#の#弾__スフェラ__#〉」


虚空へ銃口を向け、引き金を弾く。


―――バン、バン


溶岩のこもった弾が、勢い良く飛んでいく。


「妖精、力貸して上げてー」


―――はい、マスター。お任せ下さい。


白い妖精が、溶岩の弾と一つになる。


すると溶岩の色が透明に変化。

その透明な溶岩は、勢いを一層まして虚空へと飛んでいく。


弾の衝撃により、爆風が起き、砂埃が飛び散った。


透明になった分、相手がいたならばタイミングを予測することなど無為に等しい。


「う、上手く行ったわね」


「ホントだー。凄いよー」


二人は喜びを分かち合う。


「それぞゃあ、始めるですの」


「はい、分かりました」


アーティナとミューフィペア。


「催鳥魔術〈#ハービーア扇鷲の#激突__シングル__#〉」


―――ミューフィが魔笛を吹いた。

すると扇鷲が姿を現す。


その背中へ移動し、空まで飛んで行く。


「武装魔術〈黄金の波動一剣〉」


扇鷲が地面目掛けて降下するタイミングで、アーティナが魔法を発動。

神々しい光が、突如照らし点けた。

神々しい輝きが、光魔剣に降り注ぐ。


すると光魔剣は、黄金色一色に染まった。


扇鷲の衝突と、タイミングを合わせて虚空へ斬りかかる。


「上手く行ったですの」


「はい、上手く行けて嬉しいです」


成功を喜ぶ二人。


「んじゃあ、俺たちも始めるぞ」


「そうするんだナ」


ヒョウガとルーミランペア。


「奥義〈蟻地獄〉」


「海底王槍技〈海鳴槍波擊〉」


ルーミランが地面に杖を突く。

すると、蟻地獄が発生。


突如砂から荒れ狂う波が出現…

虚空に氷と雷が生じ、海底王槍へと降り注ぐ。


それを帯びた槍は、波諸とも蟻地獄の中へ突き飛ばす。


蟻地獄内は、攻撃能力を増した波で大荒れだ。


試合であれば、これで落とすことは十分に可能であろう。


「上手くいったんだナ」


「ああ、初めてにしては上出来だぞ」


成功を喜ぶルーミランを、そう誉めた。


それから組み合わせを色々と試す。


一周廻り、最終的な組み合わせは、カナミと、トラニア。アーティナとサラ。ミューフィとルーミラン。そしてヒョウガとアミリ。


「宜しくね! トラニア」


「うむ、宜しく頼む」


トラニアの手を取り、軽く挨拶してきたカナミと言葉を交わす。


「サラ、宜しくですの」


「うん、宜しくねー」


此方は短く挨拶を交わした。


「宜しくお願いします」


「此方こそ、相方として宜しく頼むナ」


ペコリと頭を下げたミューフィに、ニコニコ微笑む。


「き、決まったなら仕方ないわね。宜しく頼んで上げても良いわよ」


「ん…!! ああ、此方こそ宜しく頼むぞ」


ーーーこ、これって、本当に偶然!? 仕組まれてないでしょうね?

まあ、それはそれで嬉しいんだけど


疑いつつも、内心は迚嬉しそうだ。


別れたペアで、模擬戦以外は試合終了迄別行動をすることに。

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