表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
138/152

117話 アイドル

翌朝。


 朝食を済ませて歯磨きと着替えも終わると。

 

 「んじゃあ、俺が行ってくる」


 と言ってカナミ達の部屋を出た。それから先に来ていたルーミランと共に同盟の本契約を結びに行く。


担当の元へ着きーーー


 「風神と共闘同盟を結ぶんだナ」


 「それでは此方の概要を確りと読んで、こちらにサインしてね」


 担当から渡された魔法のアイテムに目を通し、同意のサインをする。


 こうして無事に風神の仲間入りを果たす。


 それから一度荷物を取りに部屋に戻り、荷物を抱えて戻ってきた。

 ルーミランの到着に気付くと、二人はカナミ達の部屋を

へと向かう。


 「えーと、それじゃあルーミランの寝る場所なんだけど···」


 二人が部屋に入るなり、そうカナミが切り出す。


 ぐるりと部屋を見渡すも、ベッド一つ追加しようにも場所の確保がやや厳しい。


 「仕方ないんだナ。ヒョウガの部屋にお暇するナ」


 「な、何言ってるのよ、貴方。男と女を二人切りで寝かせるなんて駄目に決まってるでしょ。何かあったら許さないわよ」


 「冗談冗談。そう無気にならないでナ。隣の空いた部屋使うから」


 軽い冗談を言ったつもりのようだが、アミリからしてみれば冗談では済まされない。


 とは言えど、悪気があるわけもなく、それ以上言及することを控えた。


 隣の部屋に荷物を置きに行き、荷物を整理して戻ってくると。


 「んじゃあ、次の対戦相手でも見に行くか」


 一階にある掲示板のところまで向かう。


一階へ降りてくると、既に何チームかが来ていた。

 人が減るのを待ち、減ったのを確認してから。


「どれどれ」


自分達の対戦相手を探す。

 暫くして見つかり、そこに書かれていたのは、


 「アイドル系チーム〈ユニコーン〉」


 「ユニコーンてどんなチームなんだナ? アイドルって言ってるけど···」


 チーム名を呟いたヒョウガへ、問い掛けるが彼は首を横に振る。ヒョウガもまた分からない様だ。


 「確かにどういうチームなんだろうね」


 「んじゃあ、調べてみるか?」


「それは良い案だナ」


 腕組をして考え込むカナミに対し、そう提案してみると。


 食い付いてきたルーミランは兎も角、他の仲間もうんうんと控えめに頷く。

 全会一致と言うことで、一行は資料館へと向かう。


 擦れ違い際にやってきた対戦相手。


 「次もファンの声援に答えなきゃ」


「どこのチームだろう」


 等と言いながら対戦相手欄を見るや否や、彼女達の表情が強張ってしまう。


 「次の試合はファンが悲しんじゃいそう」

 

 「当たる相手が悪いって···こんなのアイドル苛め」


 「試合迄五日あるし、出きる対策は練ろうよ」


 諦めムーブを醸し出す仲間に向け、リーダーがポジションなことを言う。

 リーダーに元気を貰い、仲間たちのやる気を引き出し、彼女達は特訓場へと向かって行く。


一方その頃。

 資料館へやってきたヒョウガ達は。


 机の上にユニコーン関連の資料を並べ、椅子に座って読み耽っている。


 「へえー、本当にアイドル活動してるんだね」


 「何!? それは確かに凄いナ」


 「ファ、ファンも結構いるみたいね。どこが良いのよ」


 三人はユニコーンへ感心を抱く。


 「俺も初めて知ったんだけど、そんなに人気なんだな」


 「戦いはそこまでじゃないけど、連携が凄いみたいですの」


 「そんな人気者と戦えるなんて嬉しいです」


 「ユニコーンの曲なら家に沢山あるよー。お父さんから借りて聴いたことあるよー」


 三人もまたユニコーンに興味を抱く。


 そんな中、サラだけは存じてるらしく、嬉しそうに話す。


 「どれも良い曲ばかりなんだよー」


 「そ、そんなに!? 仕方ないわね、私も今度特別に聴いてあげるわよ」


「んじゃあ、俺も聴くぞ」


然り気無く布教していく。


 「そんなに良い曲ならアタシも聴こうかナ」


「じゃあ、私も聴いてみる ね」


 「アタシも聴いてみるですの」


「ワタシもそうします」


 普段は音楽に興味のないラの薦めなだけあって、信頼が厚い。


 「何でもグッズも結構出てるんだよー」


「確かに凄いです」


 高等課の学生での商品化は異例中の異例。その為、収入も明らかに違う。

普通にバイトして稼ぐ学生とは桁が違う。


 それはそうとして、読み終わった資料を棚に戻して部屋へと戻っていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ