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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
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95話 秘策

ヒョウガの方は。


相手が仕掛けてきて。


「聖銃術〈聖風(セイントヴェント·)射撃(ティラユール)〉」


 銃口をヒョウガに向け、引き金を引く。

 すると聖なる風の弾が放たれた。


 ーーー迫る弾へ向けヒョウガが。


風の覇気によって凪払う。


 「なっ、まさか凪払った!?」


 「ん…!? ああ、見ての通りな」


 有り得ないと言わんばかりの反応に、現実を教える。


カナミたちの方は。


「一気に決める」


『了解』


 その合図で二人の聖銃が黄金を帯び始めた。


「聖銃術〈黄金(ロール)聖霊(サンテスプリ)〉」


「聖銃術〈聖神の(セインデュユ)金丸(アウルバール)〉」


 ーーー黄金色の弾が、突如聖霊の姿へ変化した。


 その弾が、縦横無尽に飛んでいく。


 同じく引き金を引いた少女は、金色の聖神を込めた弾で、ミューフィを狙う。


 同じくアラネーヌも、アーティナへ攻撃を仕掛ける。


 「聖銃術〈聖雷射(セイントニトィーロ)〉」


 アーティナへ銃口を向け、引き金を引く。


 聖なる雷の弾が、アーティナへ放たれた。


 それをギリギリの所で躱すと。


 「武装魔術〈黄金の波動一剣〉」


 神々しく輝きが突如照らしつけた。

 神々し輝きが、光魔剣に降り注ぐ。


 すると光魔剣は黄金色一色に染まる。


 そしてアラネーヌへ斬りかかった。


 黄金色の斬擊が、波動となって少女を激しく襲う。


 「ぐぁぁぁ…痛い痛い。いだっ…中々やるっしょ」


 攻撃を食らい、激しい痛みが身体中を襲う。


 「聖銃術〈聖獣の弾(ベートサレクバレット)〉」


 銃口をアミリへ向け、引き金を引く。


すると聖なる獣が放たれた。


 「武装魔銃術〈究極の虹色弾〉」


 黒一色の男へ銃口を向け、引き金を引く。


ーーーバンバン。


 アミリは半分の魔力を使って虹色の弾を作り出し、一ミリたりともズレることなく飛んでいく。


「くはっ…」


 虹色の弾を食らい、呻き声をあげて。


「中々やる」


「ま、未だこれからよ」


まだまだ余裕な様子。


カナミ達の方は。


「聖銃術〈聖なる(セイクリッド)破壊弾(デストリュクシオン)〉」


「武装想像〈時の巫女〉」


 銃口をカナミへ向け、引き金を引く。


 破壊をもたらす弾が放たれた。


 カナミが突如として刹那ーーー時空の狭間が現れ、そこから巫女を出現させる。


 ーーー迫る弾丸を、時の巫女は時間を止めた。更に弾丸そのものを消し去った。


少しして時間が動き出す。


「どうなってやがる。撃ったはずなのに…」


 と青年は、理解が追い付かないらしい。

 

「時を止めたんだよ」


「何!?」


カナミの説明に吃驚として…


「ワタシも行きます。

          催鳥魔術〈扇鷲(ファンリオール)激突(ショック)〉」 


 ミューフィが魔笛を吹くと、扇鷲を呼び出す。


 すると扇鷲は上空へ飛んでいき、少女目掛けて激突していく。


「聖銃術〈結界〉」


 激突してくる寸前で爆ぜそうになるが、結界を突き破って…


「ぐあっ…何て威力…」


 「食らって貰えて嬉しいです」


 勢いよく激突され、頭から血が噴き出し、頭蓋骨もへし折られてしまう。


軈て崩れ落ちていく。


そして残り五人。


 「アミリ、今からそっち行きます」


 『わ、分かったわ。一緒にやるわよ』


 通信機で連絡を取ると、そちらへ向かう。


 「まさかカタリナがやられるとは…」


 と余所見してる男だったがすぐに切り替え…


「聖銃術〈聖光の百万放〉」


 聖なる光の弾が、百万峰放たれた。


「妖精何とかして~」


 「はい、マスター。分かりました。

      〈ヴィルール·アーラ·カラレート〉」


妖精に指示を出す。


 呪文を唱えると、サラの周りを結界が張り巡らされていく。


 百万峰放たれた弾は、結界に阻まれ弾き飛ぶ。


 「んじゃあ、徐々あれを出しますか」


 と言うとヒョウガは、自身の武装を解除。


 そして改めて武装展開をし始め…


 武装展開が終了すると、右手には暗みがかった青の槍が握られていて。


 「ハローシィ。その武器は何?」


 「ん…!? この槍は元海底王の槍だ」


 「まさかあれは···伝説に伝わる古代武器の一つ!?」


 初めて見る武器に、興味が湧くシオ。


それも当然のことだろう。

 他の武器とは別次元の輝きを、それは放ってるのだから。


「まあ、何でも良い。

          聖銃術〈聖光の百万放〉」


 聖なる光の弾が、百万峰放たれた。


 何とヒョウガは、それらを全て軽やかに躱す。


 「クルータ、クルータ。丸で蝶の如く舞だ」


そう思わせる躱し技術。


 「海底王槍術〈#深海の大波突き《アビス・ウールプーセ》の|〉」


 突如周囲一帯が海に変貌した。

 変貌した海に、大波を起こす。


 起こした大波と共に、槍でシオを突いてーーー


 「かはっ…痛い痛い。いだい…何て強い技だ」


「驚くのはまだ早いぞ」


 痛みに支配された少女にそう返すと。


 「海底王槍術〈(レクス)水渦連擊(ウェルテクス)〉」


大きな水の渦を作り出す。


 作り出された水の渦で、シオへ強烈な突きを繰り出す。


 「あがっ…ゲホゲホ…ボーリナ、ボーリナ…こんなの、耐えられ…ない」


 身体中を突かれた少女は、吐血するまもないまま流れ落ちていく。

 遂には意識が朦朧(もうろう)とし始めてその場に倒れ込んだ。


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