85話 情報収集
リーフ達が選手ホテルに着いた頃。
ヒョウガ達は選手ホテル内にある資料館にいた。
そして彼らは、対戦相手であるチーム<聖銃師>に関わる資料を漁っている真っ最中だ。
「ふむふむ。聖銃師とは、聖なる銃で相手を仕留めるチームとしか書いてない」
「ん…!? そうか。そんじゃあ、作戦の練りようがない」
置かれた資料に目を通し終えたカナミが、そう溢す。
溢すのを聞いてたヒョウガが、お手上げだと口にしていると。
「ね、ねえ、ヒョウガ先輩。このチーム面白そうじゃない?」
そう言ってアミリが見せてきた資料を覗き込む。
「ん…! 人形遣いか。何れ何れ、有りとあらゆるものを人形に変えて、操ることが出来て、人間ですら可能と。操り人形に出来るとか不気味な奴らだな」
資料を読みながら、本音を漏らす。
「そろそろ部屋に戻ろうですの」
「そ、そうね」
「ああ、そうだな。収穫は余り無かったし! 戻るか」
「そうだね」
「では、そうしましょう」
「そうしよー」
アーティナが可否を問うと、全員が賛成な為部屋へ戻ることに。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
部屋へ戻ると程よい時間になっており、後十分程足らずで晩ご飯になろうかとしていた。
時間は経過し、食事に向かうべくエレベーターで上階へ。
エレベーターから降りて祝宴場に向かうと、長い列が出来ていた。
待つこと十数分。漸くヒョウガ達の受付の番になると、手早く受付を済まし、従業員に案内されて席へ向かう。
そして初日と同じくバイキングな為、それぞれ好きなものを取ってきて食べていく。
お腹が膨れた頃合いを見計らい、部屋に戻っていく。
部屋へ戻り苦しいお腹を和らげた位に、お風呂へ向かう。
人が少ないからか、揺ったりと湯船に浸かって一日の疲れを取る。
身体の芯まで温まると、湯船からでで身体を洗いに行く。
洗い終わり、そのままお風呂場から出た。
体を確り拭いて着替え終わるや否や、部屋へ戻っていく。
部屋に戻ると直ぐに歯を磨く。
その後カナミたちの部屋へ向かい。
「んじゃあ、俺はそろそろ寝るわ!」
「あ、うん、お休み」
「お、お休みなさい」
「お休みですの! ヒョウガ」
「お休みなさい」
「み休みだよー」
彼がお休みの挨拶をすると、彼女達がお休みを返す。
そして彼は寝る準備をして、横になり、何分かして眠りに就く。
カナミ達も何十分か経ってから、寝る準備をして横になり、眠りに就く。




