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一週間前

ちょっと慌ててこれを書いているから、文がおかしかったら申し訳ない。



一週間前の話。

高校時代の部活の先輩に呼び出された。仮にA先輩とする。

二つ年上で、いつもやたらと偉そうで、あんまり好きじゃなかった。

A先輩は高校を出たあとに暴力事件を起こして前科持ちで。そのあと連絡なんて取ったこともなかったのに。たまたま俺が高校時代から携帯電話の番号を変えていなかったせいで電話がかかってきた。

そしてたまたまケータイゲームやっててさ、電話に出てしまったんだ。


そしたら、久しぶりに会おうぜってさ。


もちろん最初は用事があるからと断ろうとしたんだけど、どうしてもと食い下がられて渋々と指定された喫茶店まで行ったんだ。さっきも言ったけど暴力事件を起こして前科持ちだから、下手に怒らせたら俺の嫁と子供にも手を出されるんじゃないかと思って。



その喫茶店はマスターとその奥さんだけで経営しているようなこじんまりとしたお店なんだけど、パングラタンとコーヒーが美味しいと有名で、このコロナ禍にもかかわらずそこそこ混んでいた。


ジャズがゆったりと流れる中、先輩がテーブル席で待っていた。

大声で俺の名前を呼ぶもんで、店中の人間が俺のほうを振り向いて恥ずかしかった。それだけでも常識のない先輩だって分かるだろう。


久しぶりに会った先輩は、記憶の中の先輩よりかなり老けてて、ガリガリにやせ細って、眠れていないのか目の周りが窪んだように真っ黒だった。


テーブルを挟んで向かい合って座ると、先輩はまた大きな声で話し出した。

鼓膜がビリビリと震えるぐらいで、近くにいたママグループが眉間に皺を寄せてヒソヒソ言ってた。


でも誰も注意は出来なかった。

興奮したようにやたらと目がギラギラと光っていて、怪しい薬かなにかを使っているんじゃないかと思うぐらい、先輩は異常だったからだ。



話し始めたのはこんな内容だった。

次のページで。

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