#8 対スナワニ戦
ガレット:さぁスナワニ!! ヤツを噛み砕いてしまえ!!
興奮おさまらないガレットはニャゴをボコボコにしてしまいたいようだ。 しかしここは相手の出方を冷静に判断することが先決だ。
ヤマト:ニャゴ!! まずは荒野に移動して体勢を整えるんだ!!
ニャゴ:おぅよ!! 砂地じゃ動きづれぇからな。
そそくさと砂地から荒野に非難するニャゴ。 幸いなことに追撃しようとするスナワニであるが意外にも歩行は鈍足で不慣れな砂場で脚がもたれるニャゴでも余裕で荒野まで移動できた。
スナワニ:・・・・・ニゲルナ、コロス。
ニャゴ:おいおい、ノロマ過ぎてアクビが出るほど余裕じゃねぇか。 もっとさっさと動けねぇのか、このウスノロが!!
スナワニに余計な挑発はしてほしくないが、右往左往して冷静な判断が出来ない初心者とは違う。 ヤマトの冷静で的確な判断に対応したニャゴの動きにスナワニが対処出来ていない状況にガレットは怒り心頭の模様。
ガレット:何をやっているスナワニ!! ヤツをひねり潰せ!! 体当たりで押し潰せ!!
スナワニは前項姿勢で立ち上がり体重を掛けて体当たりを仕掛けてきた。 逞しい肉体から繰り出された体当たりは軽自動車と人間が衝突するかのような迫力があるが、いかんせん鈍足なので人間であるヤマトでさえも余裕で避けきれそうである。
ニャゴ:なにが体当たりだ、笑わせてくれるぜ!! そんな攻撃俺には100回やっても当たるかよ。
スナワニ:・・・・・コ、コ、コロスゥゥゥ。
立て続けに体当たりを仕掛けるスナワニであるが、ことごとくニャゴに避けられる。 パートナーのガゾルが繰り出す攻撃の全てが初心者パートナーの低級ガゾルにさっそうと避け続けられる状況に業を煮やしたガレット。
ガレット:もういいっ!! スナワニ、砂地に潜って強襲しろ!!
スナワニ:・・・・・ワカッタ。
そう言うとスナワニはのっそりのっそりと砂地に移動し、砂を掻き分けて砂の海に潜った。陸では鈍足なスナワニも砂地では水を得た魚の如く俊敏な動きになった。
問題はここからだ。 本領発揮のスナワニがどこから襲ってくるか検討がつかない。
ヤマト:相手の出方をよく見て対処するんだ、ニャゴ!!
ニャゴ:任せろヤマト!! あんなウスノロの攻撃なんて余裕で避けて・・・
その瞬間、スナワニが砂煙を吹き上げて飛び出してきた。 ニャゴがヤマトに答える間もなく見事にスナワニの強襲が直撃したのであった。大きな口が90度ぐらい開きニャゴの片腕に噛み付く。鋭い牙が腕に食い込みスナワニに捉えられたニャゴは宙に浮く。
スナワニ:・・・・・ツカマエタ。