#3 約束
次の日の翌朝。
いつものようにユウとケンを送り出し自身も学校に行く準備をこなすヤマト。
ニャゴ:なぁヤマト。 ホントはさ、興味あるんだろ、大陸杯?
玄関に向かうヤマトにニャゴが問う。 ヤマトは一瞬立ち止まった。
ニャゴ:お前がさ、ヤツらが寝静まったあとにデュエルバトルのニュースを食い入るように観てるの俺知ってんだぞ。
ヤマト:昨日も言っただろ。 おまえは大事な家族なんだ。 家族が傷つく姿なんて見てられねぇよ。
ヤマトはニャゴをまっすぐ見て素直に答えた。 その言葉に嘘偽りはない。
ニャゴ:まぁさ、お前の気持ちも嬉しいんだけどよ、ユウとケンがよ可哀そうじゃねぇか。 あんなに怒ることねぇだろ。
ヤマト:わかってる。 わかってるよ・・・。 でも・・・・・
ニャゴ:危なくなったらさ、すぐ棄権すっからさ。な、記念にでもいいじゃねぇか。 次の日曜日はバイトもねぇだろ? ユウとケンのためにも出ようじゃねぇか。 なっ、約束だぜ!!
ヤマト:・・・・・わかったよ。 でも!! でも、危なくなったらすぐに棄権だからなっ!! 約束は守れよっ!!
ニャゴ:あぁ、わかった。 男の約束は忘れねぇ。
ヤマトはニャゴの熱い視線を背に玄関から出た。