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ワンダーワールド   作者: はくりゅー
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魔王降臨 魔王マルマン

森の奥には小さな祠がある。この祠には三本のロープが巻かれており、怪しげな雰囲気を放っている。


ここは命を落とした悪人たちが眠る墓なのだ。


その墓にあの黒い男、ジャークがやって来てしまった。ジャークは手に数珠をつけている。


「くくく…出でよ魔王よ!」


数珠を揺らし、墓石を指差す。すると墓石から激しい紫のオーラが放たれ、中から黒いマントに魔族のような服を着た球体状の生物…この世界で言う、マルマンが現れた。


「…俺を呼んだのはてめえか…?」


マルマンに深くお辞儀をするジャーク。マルマンは怪しい声で続けた。


「…フフ、礼は言わねえ。だがこうして現世に復活できた。あいつに復讐できるぜ…」


マルマンは空中に剣を出現させた。


「…あの女、闇姫に!!」














大変な事が巻き起ころうとしているなか、れなたちは溜めすぎた録画を見ていた。戦隊物が中心で、画面の中ではお尻の形の頭を持つ奇妙な戦士たちがニキビ型の敵と戦っている。


「プリケツレッド、ニキビ男は強いよ!!」


画面に向かって応援するれなとれみ。窓の向こうに爆発が見えるまでは、テレビ画面に夢中だった。


「なに、今の爆発?」


二人はテレビを消し、窓から爆発地点へ飛び出す。そこは森の入り口周辺だった。




そこではあのマルマンが大暴れしていた。両手から破壊光線を放ち、怯える人々を見て楽しんでる。れなたちはマルマンの前に降り立ち、怒鳴る。


「お前何やってるの!!」


マルマンは偉そうな態度、偉そうな声で言う。


「俺が誰かと存じながらの発言か?俺はかつて惑星ダイコンオロシを支配した魔王マルマン様よ!」


れなとれみは聞いた事のない名前に首を傾げる。魔王マルマンは一人で高笑いしているがこの訳の分からない襲撃者に恐れる事もなくれなたちは襲いかかった。


魔王マルマンは二人の拳を笑いながら受け止め、蹴りをかます。二人は吹き飛ばされて地面に叩き落とされ、巨大なクレーターができる。「いてて…な、何でこんな事するんだ!」


魔王マルマンは拳を握って語る。


「…俺は千年前、闇姫とアイスを巡って破れたのだ。その上、俺が支配した惑星ダイコンオロシまで破壊した!」








だいぶスケールのでかい話をし、れなとれみはどういう反応をすれば良いか分からなかった。


「俺はあのアイスを取られた事を一番憎んでいる。闇姫に復讐する為、ここで腕試しをしてるんだ!邪魔すんな!」


片手からエネルギー波を放ち、吹き飛ばされるれなとれみ。


「…ぐっ!どうやら本当に魔王みたい。かなり強い…」


態勢をたてなおし、魔王マルマンに流星のごとく向かっていく二人。魔王マルマンは足だけで二人を受け流し、蹴飛ばす。


激しい戦いでその場は荒廃しそうになっている。


早い所決めようとオメガキャノンを撃つがやはりそれも片手で受け止められた。


「…ぐっ、打つ手はないの…?」


苦戦する二人を嘲笑う魔王マルマン。だがれなの頭に案が浮かぶ。


「…そうだ!魔王!闇姫の所へ案内してあげる!」


魔王はそれを聞くと攻撃をやめた。




早速闇姫の元へ向かう二人。魔王を連れて歩くとはおかしな気分だ。暗い森を進み、番人の暗闇の巨人を無視し、闇の世界へたどり着く。




黒い建物が並び、遠くに闇姫の居城が見える。魔王はそれを見るなり空を飛び、マントをなびかせながら城へ向かっていく。


「あーっ、無闇に行くのは危ないよ!」


遥か遠くに飛んでいった魔王は城を防衛する大砲で撃たれ、爆発の中闇姫の城に突進した。


城壁を破壊し、中にいた闇姫を発見する。


「おい闇姫!久しいな!」


闇姫は怯む事なくそれに対応した。


「…魔王か。またアイスでも奪いに来たか?」


魔王は何も言わずに襲いかかる。二人の拳が交わり、周囲には激しいエネルギーが放たれる。








れなたちはまだ城についてなかったが、そこでも二人の強い力を感じた。


「あの二人を止めないと…」


れなとれみは城に近づく。先程までとは比べ物にならない程に力が強くなり、二人を押し出していく。


「…くっ!このままでは…」


闇姫と魔王は城から飛び出し、殴りあいながら飛んでいく。闇の世界の悪魔たちですら目に見えていないほどの速さ。




しばらくして二人は喧嘩をやめた。息をきらす事もなく見合い、構えを解く。


「…闇姫、衰えてはいないな」


「…まだまだやるぞ」


再び構えあい、続きをしようとする二人を止めに入るれな。


「ちょい!それ以上戦えばこの町が壊れかけないよ」


魔王と闇姫は全く聞かず、じりじりと睨み合う。もうこれしかないとれなは最後の台詞を吐く。


「…よかったら私の家でアイス食べんか」


その台詞には反応し、一斉にこちらに向かってきた。




研究所に闇姫と魔王を呼び、家のアイスを渡す。れみが楽しみにしていたアイスだ。


隣で泣きわめくれみを横目にれなは二人に聞いた。


「…二人で食べると美味しいでしょ。だからこれからは喧嘩なんてせずにお互い仲良く…」


二人はれなの方を見て叫ぶ。


「喧嘩するからこそうまいんだ!!」


その叫びと同時に放たれたエネルギーが部屋中に振動する。


「うっさいな!!!」


怒鳴るれなの目にうつりこむアイス。その時、一同の表情が一変した。


アイスは今の衝撃波で、跡形もなく溶けてしまっていた…。







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