4日目
先輩「こ、後輩くん、おはようございます。」
後輩「先輩、おはようございます。そんなによそよそしくどうしたんですか?」
先輩「いやー昨日のこと怒ってないかなーと思いまして。」
後輩「言ったじゃないですか。貰った僕が怒るわけありませんよ。」
先輩「そ、そっか、そうだよね!なんせ美少女からのプレゼントだもんね!」
後輩「そうですよ。」
先輩「いやー怒ってたらどうしようかと思ったよ!嫌われてたらと思ったら夜しか寝られなかったよ!」
後輩「先輩を健康に出来たようでなによりです。ところで先輩。」
先輩「ん?どうしたの後輩くん!」
後輩「今日は僕がプレゼントを用意しました。」
先輩「…え、あ、え?」
後輩「こちらになります。受け取って下さい。」
先輩「あ、あれ?これって昨日の箱じゃ?おかしいな後輩くん!?」
後輩「申し訳ありません、先輩から頂いた箱以上にこの場に相応しい箱が無かったものですから。」
先輩「え、でもこれってびっくり箱じゃ…。」
後輩「先輩?どうかしたんですか?もしかして中身に気付いてしまわれたとか?」
先輩「す、少し心当たりが、あったり無かったりするよ!?」
後輩「さすが先輩ですね。ところで箱の中は何だと思いますか?」
先輩「え?びっくり箱じゃないの?」
後輩「どうでしょう、開ける前に言うのは無粋なんじゃないですか?」
先輩「もしかしていや、もしかしなくても怒ってる?」
後輩「そんなことより開けてみて下さいよ。」
先輩「…は、はい。開けます、開けますよー!」
先輩「…あれ?何も起きない。」
後輩「中身をみて下さいよ。」
先輩「え?あー!これは!私の好きなキャラクターのストラップじゃん!しかも、新作!?なんで!?」
後輩「先輩、これがサプライズプレゼントです。」
先輩「そ、そんな、後輩くん。」
後輩「喜んでいただけたようでなによりです。」
先輩「…ごめんね。本当にごめんね。」
後輩「謝る必要はありませんよ。実際貰って嬉しかったのは本当ですから。」
先輩「こんなの、惚れるしかないじゃない!」
後輩「ところで先輩聞いてもいいですか?」
先輩「どうしたの後輩!今ならなんでも聞いちゃうわ!今だけは軽い女よ!」
後輩「僕は先輩から貰った物ではありますがそれを渡したことにより、現状先輩から何も貰ってないことになっています。」
先輩「…ちゃ、チャンスを下さると。」
後輩「まあ、何か貰おうなんて図々しいことは考えていませんが。先輩が喜んでくださるだけで僕も嬉しいですから。」
先輩「そ、それはズルい!でも、楽しみにしてて、私頑張るから!」
後輩「そんな張り切らないでください。」
先輩「後輩が喜びそうなものかー!何があるかなー!」
後輩「聞いてない。では、楽しみにしてますね。」