3日目
先輩「後輩くん!おはよう!」
後輩「おはようございます。」
先輩「後輩くん!私は昨日の失敗を活かすため!今日は別の元気の出るものを持ってきた!」
後輩「懲りてないんですか先輩。というかあの話はまだ終わってー」
先輩「さてさて!今日持ってきたのはこちら!と出すのも味気ないので当ててみてくださーい!」
後輩「…天体望遠鏡ですか?」
先輩「明らかに違うよね!そんなものは持ってないのは見てわかるよね!」
後輩「そうですね、では何ですか?」
先輩「むむむ、元から興味のない様子!しかし、これがあれば君も元気が出るはず!その名も、プレゼント!」
後輩「…結局何なんですか?」
先輩「それは開けてからのお楽しみでしょ?あ、ちなみに天体望遠鏡ではないからね!」
後輩「そんなのは見たらわかりますよ。」
先輩「それを君が言うの!?」
後輩「しかし、素直に嬉しいです。ありがとうございます。」
先輩「まだ開けてないでしょーに!」
後輩「中身が何かよりも、先輩から何か貰えたことが嬉しいんです。…確かに少し元気が出ました、悔しいですが今回は先輩の言う通りですね。」
先輩「…そ、そうでしょ!やっぱり貰える喜びこれって素晴らしいと思うの!うん!」
後輩「?それでは開けますね。」
先輩「ちょーと待った!やっぱり開けるのはやめとこ?どうせしょうもないものだから!ね?」
後輩「そんなことはありませんよ。先輩からの貰い物なんです。たとえ中身が何であれ、それをしょうもないなんて誰にも言わせませんよ。」
先輩「カッコいいよ!今日の後輩はいつにも増してカッコいいよ!で、でもさ?あ!ほら、中身入れ忘れてたから!」
後輩「この重さで空なはずがありませんよ。大丈夫です。どんな物でも僕は落ち込みませんよ。」
先輩「ほ、本当に?怒らない?」
後輩「?なんで頂いた僕が怒るんですか。」
先輩「そ、それは…。」
後輩「では開けますね。」
先輩「あ!待っー」
後輩「…。」
先輩「…ド、ドッキリダイセイコウー。」
後輩「これは?」
先輩「ぷ、プレゼントがじ、実はびっくり箱だったんです、はい。」
後輩「そういうことですか。」
先輩「お、怒った?」
後輩「そういうことですか。」
先輩「え、えっと…。」
後輩「あ、学校に着きましたね。それでは先輩。」
先輩「あ、うん、はい。え?これで終わり?」