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しろのほう  作者: 焚(たき)
『好きだったはずの"ひとり"』
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衝動

その後は私もみんなと同じだった。


最初は何でそんな事を言うの?

と思ってたはずなのに。

だんだんと変わっていった。

私には関係ないし、

相手に対して直接言っている訳じゃない。

表立って言っている訳じゃ無いんだから…

という気持ちへ心が黒く染まっていった。


相手の気持ちなんて考えずに陰口に花を咲かせて、

みんなでここにいない誰かのことを笑う。

私は千鶴ちゃんを虐める子達と同じような

子供になっていった。

だってみんなと一緒の話題に入りたかった。

置いてけぼりなんて嫌だし友達でいたいから。

みんなは友達だから。



心が黒く汚れている自分に気づかぬまま、

私は中学生になった。

中学になっても小学からの友達と一緒に過ごしていた。




中学生になると部活動がある。

友達がバドミントン部に入るというので、私もみんなと一緒の部活に入る事にした。

1人っ子の私にとって年上の人達とここまで関わるのは初めての事だった。


部活に入ってみて思ったのは、

何で1歳しか違わないような先輩に対してこんなに礼儀正しくしなくちゃいけないのか私には理解できなかった。

というより、気に食わなかった。


先輩が練習をダラけているのに、私たち後輩は常に真面目に部活をしていなければならない。

先輩に目をつけられないように部活中には大きな声で声出しをしたり、部活以外でも校内で会えば挨拶。




(( 偉そうに…))

先輩に対してずっとそう胸に抱いていた。

そしてそんな事を思っていたある日…

ついに私は行動を起こしてしまう。




その日は3年生の先輩が進路相談会でおらず、

その為に体育館も使えなかった。

だから私たちは2年生の先輩の教室でストレッチや筋トレをすることになった。


真面目に部活をしていると、その様子を廊下から見てくる2年の先輩がいた。

その男の先輩はバドミントン部の一部の先輩と仲がいいらしく部活中にベラベラとお喋りをしていた。

先生も3年生もいない部活中…。

先輩達が楽しそうに騒いでる…。

自分達だけいつも楽しそうに…。


私は何故か無性に腹が立っていた。

積もり積もったものなんだと思う。


気づいたら教室と廊下を隔てる壁をひと蹴りしていた。


その場が冷たくなった。

廊下にいた先輩達は苦笑いしながら去っていき、

部方の先輩達からは冷たい目で見られ、

同級生も私の行動に驚いているようだった。


次の日から私は部活の先輩達から目をつけられた。

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