【プロットタイプ】目つき悪い人
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
主人公の相手方がバイ・セクシャルを思わせる描写があります。
苦手な方はブラウザ・バックお願いします。
三次元の人の顔、恥ずかしくてまともに見てないな。
「瑠衣たん。元気になった鏡花ちゃんは恋人っぽい事がしてぇです」
朝飯を食べ終え、身支度を行いながら、鏡花はそんな事を言った。まだ束ねられて居ない髪をせっせと纏め、必死に薄化粧を施している。体調が戻った今、解き放たれた今、少しでも自分の縄張りを確認しに行きたいのだろう。
「それ、お前にとっては解釈違いなんだろ」
「その『いっ』って顔やめて」
「何故?」
「気分」
こんな事を言ったら周囲から批判を食らうと思っているが、病気をしている時の、荒削りで野性的な鏡花の方が好みである。平常時も今少し、あの闘志に塗れた視線があればとは何度も思う。
そう思って再度鏡花の顔を見る。憂さが溜まっているせいか、其れを発散したいせいか、非常にギラギラとした光を宿していた。まぁ良いか。
「で、何処へ行くんだ」
恐らく遠出はしないだろう。何時もと同じ場所を行き来して、其れで安心するのだろう。
鏡花が好き場所というのは数多く存在する。神社巡りもそう、博物館もそう、洋館もそう。中でも最近のハマりは水族館の様で、頻繁に足を運ぶ。
本日もどうやら水族館に行くつもりの様で、普段使用する番線とは異なる乗降口を使用して、目的地に着いた。
移動しただけで疲弊したのか、すぐ近くの、関内全体が見えるベンチに座り込み、ただぼんやりと眺めている。しかし何を思ったのか此方に向き直り、じっと様子を観察してきた。
あぁ……そう言えば『恋人らしいことかしたい』等とゴネていたな。
「お前、俺の何処を好きになって、結婚を決めたんだ」
最初は俺の我儘だ。麗衣の依存癖を治したくて、生身の生きたサンプルが欲しいと願って、其れを了承したのが全ての始まり。つまり、此奴にとって利点は無いはずなのだ。
「色々あるよ。扱いは雑だけど嘘付かないところ。懐に入れた人には、文句言うけど見捨てないところ。あと……」
また此方を見る。じっと此方を見詰めて来る。俗に言う、鏡花の言う、『良い雰囲気』だと感じ取り、横に置かれた手にそっと触れた。予測していなかったのか、僅かに肩を震わせる。
「あと?」
「目……かな。目つき悪い人、好き。鮫とか蛇とか獰猛そうな目をしてる人、好き。涼し気な目元の人が……好き。薄暗い空間によく映えるから。薄暗くてもすぐに目を合わせられそうだから」
知っていた。其れにしても詩的な事だ。そう感じてしまうのは、利害の一致以外にも、獰猛性に惚れ込んでいるからかも知れない。
「ぶっちゃけ友人恋人性別問わず、すぐ、好きになっちゃいそうになる」
そういや此奴、友人に懸想している奴だったな。バイ・セクシャル。男性だけでなく、女性も好きになる可能性があるという事。此奴の二倍の倍率を経て潜り抜けて、俺は傍にいるのか。
鏡花の話題に出てくる八割、九割の人々が、総じて目に特徴がある気がします。
仏様の様な半眼(ゆらりぃ)、鋭くシャープでクールな印象を与える(瑠衣たん、麗衣ちゃま)、ジト目(懸想している鏡花の友人)とか。
丸こいクリクリお目目、が性癖ではなさそう。
理由としては、上記のもの以外にも、目付きの悪さから獰猛性、高じて力強さを感じるからかと。
そうして其れに潰し、潰される事に悦を感じるからかと。
※そんなんだから、瑠衣から『ドM』や『被虐趣味』って言われるんだよ。ナチュラルに支配欲あるからドSでもあるけどさ。
性癖だから、其れに性別は関係ないとも思ってそう。
でもバイ・セクシャルな自覚は薄々してそうだから、『好み』として入れてそう。
そんな中えげつない倍率の中で、よく俺の誘いに乗ったな。とはしみじみ思ってそうな。
扱いを改める気は無さそうだけど。
振られても、きっと平常運転だろうけど。
明後日、平日限定の喫茶店行きます。今から情報収集です。