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おかえり…アリス
そう、これは始まりの物語。何から語ろうか…
私の名は■■、今回お話しするのは君が思っている《アリス》のお話しじゃない、私が少しいじくった…失敬。少々不思議な、いや、もうワンダーか。まあいい、このお話しはいつにも増して、狂っているワンダーランドのお話しだ。
二日前…
アリスは浸っていた。憂鬱感に。
「あぁーもう一回行きたいなぁー!」
「アリス。それは夢の話でしょう?」
「夢をもう一度見ることは出来ても、夢の中に行くことはできないの。ましてや、夢の中になんて…」
「失礼ね!お姉様ったらワタクシちゃんと行きましたわよ!ワンダーランドに!」
「まあ、アリスもう16に成るのだからちゃんとして頂戴」
「「お母様!!」」