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友達

しばらく経って、学園の入学式へ行くと会場で見たことある女子を2人連れたクロードと会った。


「久しぶりだねシリウス。元気だったかい」


「久しぶりだねクロード。それにメアリーさんに、サラさんも久しぶりです。」


とりあえず挨拶していると、何故か周りの視線を感じるようになった。


「やっぱり君も受かったんだね、それで何クラスかな?」


「俺は、C組だよ。クロードたちは?」


「俺たちは3人ともS組だよ。シリウスと同じじゃなくて残念だよ。」


「さすがだねクロード、もしかして首席だったりする?」


「いや残念ながら今年の首席は第2王女のステラ様で俺は3番だったよ。」


「流石は王族だというべきかな?まぁ俺は身の丈にあったクラスでゆっくり過ごすよ。」


「そうか、もし困ったことがあったら俺を頼ってくれていいからね!」


「ありがとなクロード、じゃあこの辺で」


「ああ、またな」


クロードたちとの話しを終え会場の椅子に座り年寄りたちの長話を聞きながらボーとしていると式も終わり各クラスに分かれ移動した。

C組は全部で25人で男13女12人となっている

席に着くと担任らしい教師が


「俺がC組担任のギルバートだ!早速だが今日は自己紹介をしてもらう。」


担任からのいきなりの自己紹介に陰キャの俺は少し動揺したが出番がきて覚悟を決めた。

「初めまして、シリウス・アーロンと言います。魔法が得意です。よろしくお願いします。」


無難に挨拶と自己紹介をして直ぐに席に着くと隣の金髪碧眼の女子が声をかけてきた。


「これからよろしくね、シリウス君!」


「よろしくお願いします。えーと確かユリア・キールさんだっよね?子爵家の」


「ええユリアであってるわよ。」


驚いたユリアさんはかなりの美女だ!


しかも7歳にしては発育も良くかなり可愛い

正直陰キャには辛い人だ、でも転生したのでせっかくだからこうゆう女子とも会話できるようにしようと心に決めたていたのである程度は大丈夫。


自己紹介が終わり学園の規則や教室などの説明を聞いてこの日は終わった。


次の日は座学と体育だった。

2人ひと組を作れと言われ前の席の男爵家長男のサム・ハワード君とペアになり仲良くなれた。


入学してから一ヶ月が経ち、俺は仲良くなったサムとユリアさんと一緒にいることが多くなり、良く昼食を食べたり、休日に買い物行ったりと充実した生活を送っていたがある昼食の時に、


「おい!出涸らし兄貴」


と大声で話しかけてくるバカがいた。


「なんのようだよレグルス!今食事中だぞ」


「ふん!家も継げない出涸らしが偉そうにしやがって」


「それだけ言いにきたのか?やっぱりD組に入ったやつは、バカみたいだな?」


「なんだと!良いのかそんな態度を取ってお前が家から追放されたあと助けてやんねーぞ

それでもいいのか?」


「別に構わないね!てか、お前に頼むくらいなら別の人に頼むから」


「ふん!その強がりがいつまで続くか見ものだなぁ」


とレグルスはその場を去っていった

一体何がしたかったんだアイツは?


「2人ともごめんねうちのバカ弟が迷惑かけて。」


「いや!構わないよ、むしろあの弟くんは何がしたかったんだろうね?」


「ホントよねぇーシリウス君には悪いけどあの弟君はそのうち痛い目に遭うことになりそうね!」


「そうだね。それより今度の休みに買い物行かない?」


「僕は大丈夫だよ」


「私も大丈夫ですよ」 


「じゃあ次の休みの日の朝9時に校門前集合って事でいいかな?2人とも」


「「オッケー」」


そして休みの日になった。

時刻はすでに9時をすぎているがまだサムが来ない。


「おっそいなーサムは、どうしたんだろ?」


「寝坊でしょうか?」  


「いや、あいつはそんな奴じゃないだろ、俺ちょっと見てくるよ。」


そんな話をしていると走ってくるサムを見つけた。


「いやーごめんごめん、ちょっと手間取っちゃって遅れちゃった。」


「まったくもーしょうがないなー今回だけだからね!」


「それじゃあ、3人揃ったし買い物にレッツゴー!!」


俺たちは王都の大通りの方へ歩いて行った。


「それで今日はどこに行くの?」


そんな話ををしているとユリアが


「最初は、雑貨屋に行きたいかなぁ?部屋に置く、小物とかが欲しいし。」


「俺はいいよ、その後のは出店まわりしたいし、後食い物を買っておきたいかなぁ。」


「私はそれで大丈夫よ。サム君は?」


「僕もそれでいいよ。」


まずは雑貨屋をまわりその後出店で串焼きや

サンドイッチなんかを食べた。


途中、ソーセージがあったけど見た目がやばそうだったので鑑定をかけたら5回に1回、ボツリヌス菌がついているのがあったのでそれからは、鑑定してから買うようにした。


楽しい時間はすぐに終わり、時刻は夕方の4時を回ったので寮へ帰ろうとしたら前から一番会いたくないやつがやってきた。 


「おい!出涸らし兄貴!随分と羽振りがいいじゃねーか、父上たちから小遣いさえもらえない奴がよー」


はぁこいつは何で出会うたびにいつもこうなんだよ?そう思っているとユリアが

「ちょっと何よあんた!いきなり失礼じゃない。しかもこんな道の真ん中で恥ずかしく無いの?」

「これは、これは、キール家のユリア様ではありませんか?こんな出涸らしとではなく付き合う友人は選んだ方がよろしですよ!」


「大きなお世話よ!私よりクラスの下の奴よりはシリウスの方が全然いいわよ!」


このままでは面倒なことになりそうだったので俺はユリアを止めるために声をかけた。


「もう行こうユリア、こんな奴と言い争っても時間を無駄にするだけだしサムが限界のようだから!」


俺はユリアを落ち着かせレグルスに「もういいから帰るわ!」と言ってそのまま寮へ帰った。


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