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黒髪だからと罪を着せられ奴隷にされた『元ギルドの受付嬢』黒髪青年に助けられチート魔法で『冒険者』生活満喫中! その頃、元いたギルドは大混乱!  作者: なつきコイン


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第18話 薬草採取

「自分ばっかり飛翔魔法を使うなんてずるいわよ!」

「だって、ミハルは自分で登る気満々だったじゃないか」


「自分だって空が飛べたら、わざわざ、崖を登ったりしないわよ!」

「ミハルは、風魔法が使えるのだから、飛べると思っていたよ」


「飛翔魔法は風魔法ではないわよ。魔力で自分自身を動かして、浮かせているのよ。重ければ重いだけ魔力量が必要になるわ。

 私の魔力量じゃ自分自身を浮かせることはできないのよ。

 いえ、これは、私が重いと言っているわけではないのよ。

 それに、魔力量がある人でも、浮いてる時に魔力が切れたら危険だから、普通は使われていないわ」


「そうなんだ。風魔法で飛んでいるわけではないんだね」

「マーサルはなんで風魔法で飛べると思ったの?」


「んー。そうだな。じゃあ、逆に質問。鳥はどうやって飛んでいると思う?」

「翼で羽ばたいているからでしょ!」

「それだけだと半分正解。

 飛び立つ時には羽ばたくけど、空を飛んでいる時はそれほど羽ばたいていないでしょ」

「そう言われればそうかな・・・?」

「あれは風の力で飛んでいるんだ。

 揚力っていってね。翼で風を受けて、上向きの力を得ているんだよ」

「よくわからないけど、風の力で空が飛べるということね」


 理屈はわからないが、とにかくやってみることにしました。

 翼代わりに腕を広げて、風を纏います。


 当然、最初は上手くいきませんでしたが、マーサルの指示で風を細分化し、それぞれの風の向きや強さをこと細かく操ることにより、なんとか飛ぶことができました。

 ここまで細分化して風を操れるのは、魔力操作がSSSのお陰でしょう。


 と。そんなことをやっている場合ではありませんでした!


 生い茂る薬草を見て、気を緩めてしまいました。

 薬草を見つけただけでは銅貨一枚にもなりません。

 採取して、ギルドに納品して初めてお金になるのです。


 私たちは無駄にした時間分、せっせと薬草採取を始めます。


 マーサルは薬草など見たこともないでしょうから、ギルドで薬草に見慣れている私が、理想的な採取の方法を伝授します。


「マーサル。いいですか。この薬草は手の平サイズの葉っぱだけを採取します。大きすぎても小さすぎても査定額が下がりますから注意してください」


「手の平、サイイズだな。って、俺の手?ミハルの手?人によって大きさが随分違うぞ、ほら」

 マーサルは私の手首を取り、もう片方の自分の手の平と私の手の平を重ね合わせます。

 ちょっと、いきなり恥ずかしいんですけど!


 それでも、何食わぬ顔で通します。

「最小サイズが私の手の平、最大サイズがマーサルの手の平で」

「了解」

 マーサルは、納得したのか、手を離します。


「他に注意することはある?」

「摘んだ葉は傷めないように優しく扱ってね」

「摘んだそばからアイテムボックスに入れていいかな?それなら傷めることは無くなると思うよ」

「じゃあ、それでお願い」


 その後は黙々と薬草を採取します。


 途中、お昼にミーヤの作ったお弁当を食べて、午後も時間いっぱいまで薬草の採取をしました。

 これだけ、希少な薬草が有れば、かなりの稼ぎを期待できます。


 私はほくほく顔でギルドへ向かいます。


 ちなみに、岩山から下りるときは、登りの時のような苦労はせず、魔法でサクッと下りました。


 ギルドに着くと、素材の買取窓口は中央の廊下を進んだ奥にありました。

 廊下の突き当りには裏口があり、裏庭に繋がっているようです。


 窓口で取って来た薬草をだすと、品質の良さに驚かれました。

 特にマーサルが取ってきた物は、窓口のお姉さんが絶賛し、特急品扱いされて、通常の三倍の値が付きました。


 アイテムボックスなんてずるいです!

 今度からは、私が取った分も直ぐにアイテムボックスに入れることにしましょう。


 でも、そのおかげで、今日一日で金貨三枚の稼ぎとなりました。

 私が受付嬢だった時の一月分の給料よりも多いです。


 これで、心配せずに黒曜亭に泊まることができます。



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