祈祷のお仕事
ぬぉ~っ! またも、着信が……。あれからまだ、1日しか経ってないぞ。
また、長老ですか。ムムムッ。
「親ビン、呼び出しですか? お供します」
な。コヤツ、何処かから監視でもしているのでは?
自分の部屋を見回した。
「俺1人で行くから、留守番していてくれ」
「仕事は、受けるんですか?」
「俺で、出来るならやる」
「そうですか。頑張って下さい」
あれー? アッサリし過ぎて拍子抜けしたな。まぁ、優秀なアヤツは忙しいんだろう。
∈∈∈∈
そして、長老の前に正座した。
長老の視線が、俺を通り越して、後ろをさ迷っているようだ。
アイツは来ませんよ?
「………」
まだ、視線は後ろか。
「待っても、来ませんから」
ウオッホゴッホ。 (咳払い)
「今回の任務は、神々の契約で祈祷のお仕事だ」
「祈祷? 何をするんですか?」
「誰でも出来る民族舞踊、コサックダンスだ」
確かに、誰でも出来るかもしれないが、長さや速さはどうなんだ?
「黄昏時の短い間のことだ。可能だな?」
「練習することは出来ますか?」
「今回の任務は、ペアで行うものだ。息を合わせる為にも、練習は必須」
「ペアを組む方は、すでに、練習されているんですね?」
「到着したと、連絡は受けている」
「では直ぐに」
「うむ」
練習部屋に案内され、相手方に挨拶をしようとしたら、そこには、民族衣装に身を包んだ、ひげ面のアヤツが居たのだった。
「遅かったですね」
キーーッ!




