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いよいよ

 今日こそは、気合い十分で訓練に向かった。


 いつもの通り筋肉強化訓練してから、始めた初合わせ!


 本来なら、並んで踊るのだが、何故か背中合わせの形を取ることになったのだ。


 俺としては、イケメンの横になんて並びたくはないから、良かったのだが解せん。


 でも、暫くは自主練だな。足が上がらないのもあるけど、伸びないし、交互に出すのが難しい。


 少し跳ねると、勢いもついてなんとか出来るようになってきたあ。


 自慢じゃないが、俺の足は短いから、意外と向いていることがわかった。


 ∈∈∈∈


 それからは、順調に進み。今では、背中合わせで練習している。


 が、どういう訳か、俺がひっくり返っても、奴は、サッとかわすのだ!


 まさか、アイツの背中には、目玉がついているんだろうか?


 今度、着替えの時にでも、確認しておこう。



 ∈∈∈∈∈



 なんとか、及第点をもらい、初めて衣装に着替えた。


 ソンブレロを小さくしたような帽子。白シャツに赤いタイをリボン結びにして、赤いふっくらしたズボンをはいた。


 なかなか似合っていると思う。


 奴は、今日はひげをつけていた。なんだか山賊っぽいが、コサックだからなんだろう。


 神子様がセットしてくれた、ワープドームでいざ出発だ。


 どうやら、黄昏時に無事到着したようだ。


 まだ、ワープ酔いが続いている。


 が、すでに、切り株の舞台上に居るようで、目の前には、灰色の真ん丸い鳥と、可愛い子供が立っているのだ。


 奴の「ヤフーッ」の掛け声が合図となり、始まった。


 とにかく、踊る。必死に踊る。途中、可愛い子供が手拍子をしてくれたので、リズムが取りやすくなった。


 しかし、意外と黄昏時は長かった……。ふらつき始める俺。


 もう、ダメかと思ったその時。


 「ヤフーッ」

 アイツからの掛け声で、手を広げた。


 すると、切り株の舞台の周りに光のシャワーが降り注いだのだ。


 綺麗だなぁ。うぇっぷ。


 いつの間にか戻っていた。


 なんか、いきなりだなぁ。


 長老が待ち構えていて「御苦労だった。下がってよし」だって。


 直ぐに開放されたようだ。


 それにしても、最後は危なかったなぁ。


 「親ビン、最後はあっけなかったですね。今回は、成功すると思ってなかったんで、正直驚いてます。今日は、俺が美味しい物でもご馳走しますよ」


 おおっ。いったいどうした事なんでしょう?


 神に祈りを捧げる踊りなだけに、奴の煩悩が昇華されたということなんだろうか?


 とりあえず、イソイソと着替えてついていった。


 後で、案内役の役人から聞いた話しだが、誰もが()の失敗に賭けたそうだ。


 このままでは、賭けが成立しないとなり、話し合った結果。


 「仕方ない。親ビンの成功を俺だけでも、信じてあげないと」


 嘘くさい笑いをしながら、そう言って、金貨を独り占めしたそうだ。


 腹黒。


 でも、綺麗なお姉ちゃんの店に連れて行ってくれたから、今回は許そう。


 例え、ムチで縛れたとしても、お姉ちゃんは美しかった。

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