いよいよ
今日こそは、気合い十分で訓練に向かった。
いつもの通り筋肉強化訓練してから、始めた初合わせ!
本来なら、並んで踊るのだが、何故か背中合わせの形を取ることになったのだ。
俺としては、イケメンの横になんて並びたくはないから、良かったのだが解せん。
でも、暫くは自主練だな。足が上がらないのもあるけど、伸びないし、交互に出すのが難しい。
少し跳ねると、勢いもついてなんとか出来るようになってきたあ。
自慢じゃないが、俺の足は短いから、意外と向いていることがわかった。
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それからは、順調に進み。今では、背中合わせで練習している。
が、どういう訳か、俺がひっくり返っても、奴は、サッとかわすのだ!
まさか、アイツの背中には、目玉がついているんだろうか?
今度、着替えの時にでも、確認しておこう。
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なんとか、及第点をもらい、初めて衣装に着替えた。
ソンブレロを小さくしたような帽子。白シャツに赤いタイをリボン結びにして、赤いふっくらしたズボンをはいた。
なかなか似合っていると思う。
奴は、今日はひげをつけていた。なんだか山賊っぽいが、コサックだからなんだろう。
神子様がセットしてくれた、ワープドームでいざ出発だ。
どうやら、黄昏時に無事到着したようだ。
まだ、ワープ酔いが続いている。
が、すでに、切り株の舞台上に居るようで、目の前には、灰色の真ん丸い鳥と、可愛い子供が立っているのだ。
奴の「ヤフーッ」の掛け声が合図となり、始まった。
とにかく、踊る。必死に踊る。途中、可愛い子供が手拍子をしてくれたので、リズムが取りやすくなった。
しかし、意外と黄昏時は長かった……。ふらつき始める俺。
もう、ダメかと思ったその時。
「ヤフーッ」
アイツからの掛け声で、手を広げた。
すると、切り株の舞台の周りに光のシャワーが降り注いだのだ。
綺麗だなぁ。うぇっぷ。
いつの間にか戻っていた。
なんか、いきなりだなぁ。
長老が待ち構えていて「御苦労だった。下がってよし」だって。
直ぐに開放されたようだ。
それにしても、最後は危なかったなぁ。
「親ビン、最後はあっけなかったですね。今回は、成功すると思ってなかったんで、正直驚いてます。今日は、俺が美味しい物でもご馳走しますよ」
おおっ。いったいどうした事なんでしょう?
神に祈りを捧げる踊りなだけに、奴の煩悩が昇華されたということなんだろうか?
とりあえず、イソイソと着替えてついていった。
後で、案内役の役人から聞いた話しだが、誰もが俺の失敗に賭けたそうだ。
このままでは、賭けが成立しないとなり、話し合った結果。
「仕方ない。親ビンの成功を俺だけでも、信じてあげないと」
嘘くさい笑いをしながら、そう言って、金貨を独り占めしたそうだ。
腹黒。
でも、綺麗なお姉ちゃんの店に連れて行ってくれたから、今回は許そう。
例え、ムチで縛れたとしても、お姉ちゃんは美しかった。




