プロローグ6
「私は………それより外が騒がしいな……少し待っていろ……片付けてくる」
そう言うと女性の姿が消えた
ってあれは何だったんだ
まさか本の中から出てきたのか?
「黒の魔法の書………何処に行った」
辺りを探すが見当たらない
「待たせたな………外の奴らはあらかた倒して来たぞさあ聞きたいことがあるんだろ」
「あなたは何者なんですか」
「私か………貴様は確かマリだったよな」
「…………どうして私の名前を……」
「それくらいは知っている………マリ……黒の魔法の書に願いをしたよな」
した覚えはないが…………
「……………した気がする」
話が進まない気がしたからそういう事にした
「確か私を助けてくださいだったかな」
そんな事を言った気がする
「だから出てきて助けてやった、いわいる願いの形が私だ」
願いの形………何それ………
「ちなみにこの姿もマリの願いから来ている」
はい?はい!願いから来ている?私ってこんな変な願いがあるのか……全裸の………いや……違う……筈…………
「一様願いは叶えてやった……そろそろ戻してくれないかな」
えっ?勝手に出てきたんだから、勝手に戻ればいいのに
「…………知らない……戻し方なんて知らない」
「は………知らない?馬鹿じゃないの!知らないのに呼び出すなんて」
「何を言っているの!知らないものは知らない!勝手に出てきたんだから、勝手に戻ればいいじゃないの!」
大声で叫んでいた
「………ごめん………少し言い過ぎた……さあどうしようか………」
女性は顎に手を当てて考え事を始めた
(もしかしたら夢なのかもしれない、目が覚めたら何時もの天井が見えるかもしれない)
「仕方ないか……マリ………戻し方を探してくれないかな……見つかるまでマリについていてやる」
はぁ………ついていてやる……傍から見たら憑かれているって感じ
「なあ私以外には見えていないのか」
「魔法の書に触れない限り見えない」
「そうなのか………」
「マリ………とりあえず外に出ないか………ここは嫌な空気しかしない」
「そうしようか」
私は恐る恐る部屋の外に出た