プロローグ5
「何か書いてあるのか」
数ページめくるが
「…………何も書いていない………もしかして日記……………しかし魔法の書と書いてあるし………」
更に進めてみるとやがて字らしきものが現れたが
「………おかしい……見たことない文字なのに読める……
えっと………一人に付き一つだけ願いが叶う………願いが叶う?………この後は」
最後まで白紙が続いていた
といきなりドアを叩く音で手にしていた黒の魔法の書を下に落としてしまった
「ヤバい!もう見つかったのか!逃げるにしてもここは2階………」
窓に手をかけるが動く気配がない
「どうしよう………木崎は大丈夫なのか………」
やがてドアの一部が破壊され鋭い眼光と目があった
それはにたりと笑うと裂け目に手を入れ壊しに来た
「…………………もう誰でもいいから………わたしを助けて!」
と下に落ちていた黒の魔法の書がゆっくりと浮かんでゆき
「それがお前の願いだな!わかった!叶えてやる」
「えっ?今誰が喋った?」
周りを見るが私と扉越しにいる怪物……それと
「まさか………本が喋った?夢でも見ているのか」
黒の魔法の書は空中で止まると淡い光に包まれてゆき
「何?何?何が起こるの?やばいこと?」
やがて眩しくなったから目を閉じた直後何かが落ちる音がした
やがて光が引いたので恐る恐る目を開けると
「………誰?あなたは誰?」
黒の魔法の書が浮かんでいた場所にいたのは
服を着ていない女性が浮かんでいた