プロローグ4
「こっちはいけないみたい、万里そっちは?」
「無理みたい」
薄暗い廊下を手を繋いで歩いていた
「とりあえず前に進むしか無いみたいね」
木崎は私の手を引っ張り歩き出した
「ねぇ木崎、広くない?」
「えっ?何が?」
「外から見た屋敷の大きさから比べたら」
確かに………広すぎる
「万里………そんな事気にしてないで、外に出る扉を探さないと」
その通りだが………やはり気になるが………
「そうね………探さないと……いけないね」
更に薄暗い廊下を歩いていると
「万里止まって!」
木崎がいきなり止まって前方を指差しているから見ると、階段が現れた
「2階に………行く………木崎?」
「このままこの階にいても埒が明かない、とりあえず上に上がって下に通じている階段を探さないと」
「………わかった………上に行こ木崎」
手を握り直すとゆっくりと上がり始めた
一段………二段………三段………辺りには気の軋む音が響いている
更に進み階段の途中で
「万里!止まって」
「どうしたの木崎」
「誰かが後をついてくる音がする」
その一声で振り返り下を見るが
「木崎………誰もいない………けど」
「………間違いない………近づいて来てる……もう……」
その直後黒い影が目の前に現れた
「!!!!木崎!何?何?何?」
「落ち着け万里……」
木崎は手を離すと、その影めがけて蹴りを入れたが
「効いている感覚がない………とりあえず………上まで走れ万里!!!!」
その声で私は走り出し2階につくと振り返らずに走った
(あれはなんだ………幽霊?怪物?)
ふと我に返り止まると
「ねぇ木崎………木崎?………いない………まさか」
はぐれてしまった
振り返るが木崎の姿は見えない
「どうしよう………探しに行かないと………でも戻ってあの黒いのとあったらどうしよう?……木崎の蹴りも効かないようだし」
と背後から足音が聞こえてきた
「逃げなくては……捕まったら………終る」
振り返る事なく走り途中の部屋に入り鍵をかけた
「これでとりあえず安全………かもしれない、それにしても殺風景な部屋ね」
部屋の中には一つ大きな机があるだけ
「?何か乗っている」
私は恐る恐る近づくとそれは
「黒い本?」
本を取りホコリを払うとそこにこう書かれていた
………………………黒の魔法の書…………………