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万里と魔法の書  作者: みー
襲撃

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24/26

襲撃14

私だって料理ぐらいはする


手だって何回も切っているが


この痛みはそれらをすべて超えている


これが斬られる痛みか


痛みが全身を駆け抜け気を失いかけるがなんとか踏みとどまった


「これで刀は振れまい、まあ振りたくてももう無いがな」


その通り………殺鬼姫に刀は砕かれ、残っているのは腰にさしている鞘だけだ


「さあ次は何処を切ってほしい?私は優しいから希望は聞いてやる」


さてどうする


戦うにしても鞘だけでは話にならないし


今更魔法書を渡しても無駄な気がする


「早く決めろ!それと素顔見たからには簡単に死ねると思うな」


もう駄目な気がする


それなら一気に殺って欲しいが、私を見る目にはその気はないようだ


諦めてその場に座ると


「もういいや、好きな所を斬って」


「そうか……諦めたか……まあ人間にしては健闘したほうだな」


そんな私を観察しながら


「じゃ左手かな………動き回ると厄介だから足の方かな………」


[万理!何を諦めている!]


(えっ?刀は砕かれたはずだけど)


[砕かれる直前に鞘の方に移動した]


(………何その設定は?まあいいか………それよりまだ殺鬼姫に勝てる望みがあるの)


[…………99%望みはない………]


(………そうなの………でも1%はあるのね)


[あるにはあるが………かなり危険な作戦だ……下手したら一撃を受けて死ぬかもしれないが……………それでもやるか]


このままだと遅かれ早かれ殺られるのは間違いない


駄目元で


(やってみる)


[わかった……一回しか言わないからよく聞け、……………………………………だ]


(えっ?そんな簡単なことで………でも近づく必要もあるし………確かに………危険………かもしれない)


「決めた!動き回る前に右足から切り落としてやる」


私が諦めたかと思っているらしくゆっくりと刀を振り上げてゆく


[万理合図をしたら鞘を抜いて受けとめろ]


(……………わかった、やるだけやってみる)


出来るだろうか?こんな鞘で受け止められるのか


それよりその先も………でもやらなければ…………


[万理……くるぞ]


言われるまま鞘を抜いて構えた場所に刀が


「貴様!諦めたのではなかったのか」


驚いて動きが止まった殺鬼姫に


[万理!今しかない!]


あの言葉を思い出した


[わかった……一回しか言わないからよく聞け、斬り掛かってきた殺鬼姫の刀を鞘で受けとめろ、多分諦めていると思っているから、動き方止まったらそのまま]


抱きついた


「ききき………きさま!何をしている!私にそんな趣味はない……と思う」


明らかに動揺しているのがわかる


[抱きつくのに成功したら後は]


両手を離して頭にある角を強く握った















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