襲撃9
私と万理は公園の端にあるベンチに座った
あらためて公園を見ると、昼間と違い淋しい
ブランコが風で動いているとわかっていてもやはり怖い
空を見ると星が所々瞬いている
小さな町だが明るいらしくて満天の星まではいかない
何時かは満天の星と言うのを見てみたいと思っている
「……ねぇ木崎……聞こえている」
考え事に夢中になり聞こえていなかった
「ごめん、聞こえていなかった、何の話なの」
「いつもあんないじめをされているの」
「………そう…………うん………そう……」
初対面の人になんと答えたらいいかわからない
ありのままを話せばどんなに楽かはわかっているが…………
「無理して答えなくてもいいよ、だいたい分かるから」
「……………………」
「それにしても夜の公園って不気味ね、まるでこの世には私達しかいないみたいにならない」
「確かに………そんな気がしてきた」
本当に誰もいなくなったら……もうイジメられることもなくなるだろうか
「ねぇ万理さんはどうしてそんなに強いの」
「同じ年だからさんつけなくていいよ、私も木崎って呼ぶから、そんなに強くないよ」
そうは見えない
「どうしたらもうイジメられないかな」
「簡単なことよ、誰にも負けないように強くなればいい、私もそうしたししているつもり」
簡単に言うな、それが出来たら苦労はしない
「私には無理みたい……万理みたいには」
「やる前から諦めているからだめなんだよ、とりあえず何か格闘とかしたらどうかな」
「相手を傷つける……なんて私には出来ない」
「私もそうよ、誰も傷つけたくない、木崎……こう考えたらどうかな、相手を傷つけるのではなくて自分を守るそして大切な人を守るために格闘を学ぶ………」
自分を守るかそしてまだいないけど大切な人を守る………か
「私にできるかな?」
「大丈夫、私は信じている、木崎なら絶対に出来る、諦めなければ何でも出来る、もし挫けそうになったら私を頼りなさい、必ず力になってあげるから」
思い出した
私が格闘を始めることになったきっかけを
そこであたりが白くなって何も見えなくなった
自分を守るそして大切な人を守る
今私には大切な人がいる
石田万理………大切な友達
黒兎と白兎はこの後万理にも攻撃をするはず
なんとかしてコイツラを倒さないと
万理を守る…………
そう考えると自然と力が沸き上がってきた
黒兎は蹴ってみたが木崎が動く気配がない
「………妹……大丈夫みたい……こいつ気を失っ」
「馬鹿姉さん……早くそこから離れなさい!」
「 えっ?何?こいつはもう……えっ!」
その直後木崎はゆっくりと立ち上がると、黒兎を捕まえて
「 私は……大切な人を……守るために………」
「!!!!!妹助けて!」
「仕方ないな馬鹿姉さん……いま行く」
白兎が着く前に木崎は渾身の一撃を黒兎の……
そう言えば師匠から、
[木崎は拳は使うな]
[何で使ったらいけないの]
[木崎の拳は確実に相手を殺る事ができる]
[………でも大切な人を守るために使っても]
[………仕方ないな……それ以外は使うな]
[わかりました師匠]
顔面にいれると、黒兎はその場に倒れた直後、私は全身の力が抜け黒兎に覆うように倒れた
たどり着いた白兎は木崎を退かすと
「馬鹿姉さん!しっかりして!お願いだから目を覚まして」
いくら揺すっても起きる気配がない
「息はしているし………嫌だけどあれに頼むか、さて私の大切なお姉さんを………木崎と言っていたな、お姉さんを殴った手が悪いのよ………どうするか?………そうだ………この手が悪いのよ………切り落としておくか、ついでに動かないように足も切り落としておくか」
白兎は少し離れて背中から刀を取り出すと
「お姉さんの痛みを百倍………千倍にして返してあげる」
白兎は躊躇うことなく足をめがけて刀を振り下ろした瞬間、誰かが割ってきたから、慌て白兎は距離を取るように少し離れ
「!!貴方誰!何邪魔してくれてるの!」
そんな白兎の声が聞こえないみたいに
「 これはひどくやられたな………」
「 ちょっと無視しないでよ、貴方は誰なの」
「シラユキこいつを見てやれ」
「 いいけど………氷お姉さん一人で大丈夫なの」
「 誰に言っているのかしら」
「 …………そうね………氷お姉さんは強いもんね、わかりました」
シラユキと呼ばれた少女は木崎に駆け寄ると抱き抱えその場を離れた
「さてお待たせしたな」
「 やっとこっちを見たな、私から名乗るね…………私は黒の会七人組四位……白兎……あそこで倒れているのがお姉さんの黒兎」
「私は白の会……氷姫………あそこにいるのがシラユキヒメ……私の弟子だ……痛い目に合いたくなかったらこの場から退け!」




