襲撃8
「アリア!」
出ていこうとした私を
そこで待ってろ!次はお前の番だ!
という視線を殺鬼姫が向けて来たので動きが止まった
駆け寄ったにしてもやることがない
じゃ逃げる?
多分逃げ切ることは不可能と………
じゃどうすればいいの
「万理!出てくるな!私はまだ殺られていない」
「貴様まだ動けるのか」
殺鬼姫の刀は完全にアリアの体を切りつけているが
「生憎だが人間の武器では私に傷を付けることは不可能だよ、それより」
そう言うとアリアは殺鬼姫を捕まえて
「さあこれならもう逃げられない」
「貴様!最初からこれが狙いか」
「そう言うことになるな、この距離なら外さないからな」
アリアは殺鬼姫に渾身の一撃をいれるとそのまま壁まで飛ばされ瓦礫の中に消えた
私は飛び出してアリアに近づくと
「アリア、殺ったの?」
「わからないが手応えはあった」
殺鬼姫が瓦礫から出てくる気配は………無い
このまま………このまま………
しかしそんな祈りも………
軈て瓦礫から殺鬼姫が出てきて
「今のは少し効いたな………」
服は汚れているがダメージはまるで無いみたいだ
「さて……人間の武器は通用しない様だな」
手にしている刀を捨てると、背後から新しい刀を手にした
「万理………あれはやばい……」
「もしかして………アリアに……」
「私に傷をつけることが出来る物だ」
そんなやばい物が出てきたのか
「これを知っているのか、これは驚いたな、まあ願いの形なら知っていても不思議ではないが」
「アリア……あれは何なの」
「………妖刀………黒の刀………万理……早く逃げろ、時間は稼ぐ……早くここから逃げろ!」
ここにいても足手まといにしかならない
なら………………
「 わかった、アリアも死なないでね」
「努力してみるから早くいけ」
走りながら殺鬼姫の姿を見るが追ってくる気配がない
「私なんて眼中に無いんだろうな」
あと少しで公園から出れる直前、何かにぶつかりその場に尻餅をついた
「万理!何をコケている!」
「コケたくてコケたのではないわよ、ここに何か壁があって外に出れないのよ」
「 ………まさか………」
「その通りだよ、この公園に結界を張ったから誰も入れないし出れないのよ」
だから殺鬼姫は追ってこなかったのか
「さて始めるとするか」
そう言うと殺鬼姫の姿が消えた
「万理!注意しろ!」
注意しろと言っても私の力ではどうする事も出来ないがとりあえず公園の端のほうに移動して壁を背にした
これなら前方しか攻撃が来ない
アリアもあたりを警戒しているのがわかる
どれくらい時が経っただろうか
「前にも言ったはずだが、何処を見ている願いの形………私はここだよ」
殺鬼姫はアリアの目の前に現れると
「じゃバイバイアリア」
アリアも後方に下がったが
「逃げても無駄だよ」
後を追いながら黒の刀を振り上げ斬りつけるとアリアの姿が消えた
「アリア!アリア!」
どうしよう?アリアが殺られてしまった
逃げる?逃げられない!
後方は壁、前方からは殺鬼姫…………
こんな所に逃げるのではなかったが後の祭りである
「さて後はお前だけだな、もう逃げる事は出来ないな、さあ覚悟しな」
そう言うと殺鬼姫は真っ直ぐに向かってきた




