襲撃7
白兎と黒兎は少し離れた場所から木崎を見ながら
「妹………これって気を失っているよね」
「馬鹿お姉さん、人間って生き物は卑怯な手を使うのよ、これも気を失ってるふりかもしれないでしょう、私達が近づいてきたらやる気かもしれないでしょう」
「………そんな卑怯な生き物………じゃどうすればいいの」
「そうね………とりあえず馬鹿お姉さんが近づいて蹴ってきてよ」
「えっ?蹴っくるの?私が?もし………もしもよ…ふりだったら………私どうなるの」
「どうなるかな?最悪し…………そうならないようにしてあげるから、さあいってみよう」
今死ぬと言いかけなかったか
しかしやらないと妹に………やるしかないか
私はゆっくりと木崎に近づいていった
木崎は夢を見ていた
「ねぇお金貸しなさい」
「 もう無いよ、この前ので今月の小遣いはなくなったよ(えっ?どうなっているの?これはわたしが中学生だった頃、この公園も覚えているし周りにいる人達も覚えている) 」
「じゃ親から借りてきなよ」
「………多分……無理………(そうそうこうしていつも虐められていたな、私の最悪の記憶………なぜ今思い出しているんだろう)」
「無理なら盗んでこい……出来ないならあそこだからな」
外れにある公衆トイレを指差していた
あそこだけは行きたくない
行けば地獄が待っている気がする
ほんとに嫌な…………記憶………
なぜ今頃思い出すんだろう
忘れた………気に………なっていた筈なのに
「早く決めなさい!盗んで来るか、公衆トイレか」
どちらも嫌だ!
「はーい時間切れ、公衆トイレ決定ね、さあお前達こいつを公衆トイレに運んで」
周りの連中に担がれたが、抵抗してその場に落ちた
「無駄な抵抗しやがって、何発か蹴っておくか」
視界の端に足を上げるその子が見えた直後
「あんた達何をしているの!やめなさい!一人を大勢で虐めるのは!」
その子の動きが止まり声の方向に
「はぁ、あなたは誰かな、邪魔をするんじゃ無いわよ、別に虐めていないわよ」
「私は石田万理よ、じゃ聞くけど何をしているのかしら」
その声の方向を見ると一人の女声が立ってこちらを睨んでいた
よく見ると私と同じ制服………石田万理………聞いたことが無い名前だった
「そうね………再教育かしら……」
「再教育ね…………じゃ今から貴方達を再教育してあげようか、ホントは誰も傷つけたくないけど仕方ないよね」
「………再教育?面白いことを言うね、やれるもならやってみな」
「じゃえんりょうなく」
その後の事は鮮明に覚えている
万理はまるで踊るように奴らを倒して行って
「…………クソ!覚えていろよ」
捨て台詞を吐いて連中が逃げていったのを
万理は私に近づいて手を取りながら
「大丈夫?怪我とかしていない」
「していないよ、あっ私の名前は赤羽木崎」
「知ってると思うけど私の名前は石田万理よ、何か話さない、あそこのベンチに行って座りながらどう」
「わかった」
こうして私は万理と出会った




