襲撃6
公園に入ると
「逃げなくてよく来たな、まあ逃げても無駄だがな」
殺鬼姫はブランコに乗りながら迎えてくれた
こう見ると可愛い女性なのだが………………鬼の面がなんとも怖い印象を与えている
「さあ始めるとしようか」
殺鬼姫はブランコをゆっくりと降りて私達の前に立って
「私は黒の会の七人組……」
それを聞いた直後、私はそこから離れて死角に身を隠したのを見たアリアは最後まで聞くことなく殺鬼姫に一撃をいれた
真夜中の川沿いの道は街頭も少ないから薄暗くて不気味である
昼間はランニングや散歩を楽しむ人達でまあまあ賑やかだが、今は静まり返っている
軈て公園が見えてきた
あそこに殺鬼姫がいるはずだ
「万理………多分、殺鬼姫は名乗るはず」
「そうでしょうね」
戦う前にお互いに名乗り合う………武士なら当たり前の事だと思うけど
殺鬼姫は礼儀正しい性格なんだろう
「でどうする気」
「言い終わる前に一撃をいれる」
「……………卑怯な手ね」
「わかっているが………これしか方法が浮かばない」
「…………まあ殺鬼姫は一位だったかな………かなり強い筈だし………で倒せるの?」
「……………無理だろうけど………ダメージは与えられる筈………多分………」
「で私はどうしたらいい」
「殺鬼姫が名乗り始めたら私から離れて殺鬼姫の死角に隠れろ……それを確認したら殴りかかるから」
隠れた私からアリアや殺鬼姫の姿は見えないが、何かにぶつかった音がしたから、多分殴る事には成功したらしい
恐る恐る覗き込むと、仁王立ちで一点を見つめて立つアリア、視線の先には木の下に倒れている殺鬼姫の姿が見えた
「ねぇ倒したの?」
出て行こうとしている私を
「まだ出てくるな!まだ倒していない」
止めた
軈て殺鬼姫は服についたホコリを払いながらゆっくりと立ち上がりこっちを睨みながら
「これだから野蛮人は嫌いなんだよ、名乗るのは基本的な事、わからないかな?まあ馬鹿そうだし無理か」
そう吠えた
まあ鬼の面があるから表情までわからないが、多分怒っているのは雰囲気でわかる
「さてやり直しだな、次同じ事したら瞬殺するからそのつもりで」
瞬殺………そんな事言わなくても殺す気でしょう………とは絶対に言えない
慌て死角から飛び出しアリアの横に行き
「どうするアリア……またする気」
「…………辞めておく……しようにも隙が……無い」
改めて殺鬼姫を見ると既に抜刀している
その構えに隙が見当たらない
「それより万理……早く隠れていろ………殺鬼姫相手に万理まで守れないぞ」
「わかった」
私は慌て元の所に戻り万が一に備えて逃げる体制で戦況を見守る事にした
まあ隠れる所は殺鬼姫に見られているから無駄な事だろうけど
「………私は黒の会、七人組第一位…殺鬼姫……大人しく黒の魔法書を渡しなさい」
その直後殺鬼姫の姿が消え
「殺鬼姫が消えた?アリア気をつけて!」
「わかっている、万理も気をつけろ」
アリアも私もあたりを警戒しているが
「何処を見ている?私はここだ!」
アリアの背後に現た殺鬼姫はそのまま斬りつけた




