襲撃2
「私………変な夢を見たの」
教室に入るなり木崎に話しかけられた
「どんな(なんとなく予想は出来るが)夢なの」
因みに私の席は木崎の後ろ
「万理は町外れにある屋敷は知っているね」
「知ってるけど………おばけが出るとか出ないとか……………それがどうかしたの」
「そこを万理と探索している夢なの」
「そうなんだ……何処が変な夢なの」
記憶はアリアが消したはず
ふと脇を見るとアリアが浮かんでいる
(アリア……記憶は消したんでしょう)
(間違いなく消した……筈……稀に消し損ないがあるが………稀だぞ)
稀なのか………本当に…………大丈夫か
「なんかこう………凄くリアルなの……ドアを蹴ったの………夢の中なのに痛みが……残っているのよ」
思い切り蹴ってたもんな………やはりあれは痛かったのか
「そして途中で万理とはぐれて、その上に変な者に追われたの…………凄く怖かったわ」
もうホントの事を話しても………いや………辞めておこう
木崎まで黒の会に襲われたら………
「それであっちこっちと逃げ廻っているうちに気を失って………気が付けば布団の中にいたの……変な夢でしょう」
「確かに変な夢………でも夢で良かったね」
「そうなの、夢で良かった……やはり気になるから今度屋敷に行ってみない」
「えっ?屋敷に…………(どうしようアリア)」
(万理……辞めておくほうがいい……あの女性がいるかも知れないし……黒の会の………七人組が見張ってる可能性もある……近づかないほうがいい)
(わかった)
「木崎………行くのは辞めときましょう」
「わかった……でも気が変わったら行こうね」
ここでチャイムがなって先生が入ってきた
その後木崎からその話が出ることなく放課後になり
「じゃ私部活があるから、万理また明日」
私は帰宅部だから木崎と別れて校門を出た
「アリア……本当に記憶を消したの………」
「消したぞ……本人も夢だと言っているだろ」
「そうだけど………まさか一人でいかないよね」
「大丈夫だろ………多分………それに木崎の事は黒の会にもバレてないだろうし……行った所で何にも起こらないだろう」
「それなら………いいけど………」
木崎は夜道を急いで自宅に歩いていた
大会が近いせいか練習にも力が入り今日も遅くなってしまった
それにしても万理は何かを隠している気がする
友達歴が長いからなんとなくわかる
何かを隠している態度だ
明日問い詰めてみようと考えていると
「お姉ちゃん………遊ぼうよ」
背後から声をかけられた気がしたから振り返るが誰もいなかった
気のせいだと思い歩きだすと
「お姉ちゃん……もっと下だよ」
再び振り返り下を見るとそこに
「うさぎ………違う………これは……」
前にいるのが白いうさぎの着ぐるみを着た少女
それに隠れるように黒いうさぎの着ぐるみを着た少女がいた
もしかしたらうさぎが人気になっているとか
「君たち……もしかして迷子とか」
「お姉ちゃん、違うよ……ほらお姉さんもなにか言ってよ」
白いうさぎは振り返る事なく黒いうさぎに話し掛けたが
「………知らない人…………怖い…………恥ずかしい」
「ほんとに……お姉さんは人見知りなんだから」
何なんだ?この子達は?
「君たちはいったい何者かしら」
「お姉さん名乗るわよ……」
「………恥ずかしい………無理……………」
「後で総帥に怒られるわよ………まあいいけど」
「………もう行ってもいい?」
「 ちょっと待って」
白いうさぎは一歩前に出ると黒いうさぎもついてきて
「私達は黒の会、七人組第四位……白兎と後ろにいるのがお姉さんの黒兎………あなたが木崎お姉ちゃんで間違いないよね、拉致りに来ました」




