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万里と魔法の書  作者: みー
プロローグ

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10/26

プロローグ10

屋敷を出ると東の空が明るくなってきた


もうすぐ朝か


そんなにあの屋敷の中にいたのか


まあ今日は日曜日だし、家に帰ったらとりあえず寝るか


ふと脇にいるアリアに目を向けると


「ねえ本当に私以外には見えていないんだよね」


「前にも言ったが、魔法書に触れなければ私は見えない」


そう言うが………そう言うが………


一糸纏わぬ姿………目のやり場に困る


「アリア………服とか着てくれないかな………」


「同性なのに気になるのか」


「………気に…………な………ら…………な…………」


気になる!気になる!気になる!


とくに胸の辺りが………私より………大き……いのが


「仕方ない万理だな」


そう言うとアリアは煙に包まれ、服を着た姿で現れた


「これで文句は無いだろう」


「………はい………ありません」


ちょっと残念な気もするが………


「 万理!前を見ろ」


「えっ?」


その直後何かにぶつかって前方を見ると少女が尻餅をついていた


「私ぶつかったの?大丈夫?」


慌てて駆け寄り少女を立ち上がらせながら


「ごめんなさい、よそ見をしてたから気が付かなくて………怪我とかしていない」


そう言いながら少女の姿に視線が離されなくなった


白い服に白い靴、髪は染めてるのか地毛か解らないが白色、肌は透き通る白


全身真っ白……しかし………目が………瞳が………赤……血の色に似た赤……その目で見つめられると………吸い込まれそうになる


「あたしは大丈夫だよ、お姉さんこそ大丈夫なの」


「大丈夫大丈夫大丈夫……」


「良かった…………実はあたし……目が………見えないの……」


だから時折別の方を見ているのか


「それに殺気を感じない者には反応できなくてごめんなさい」


殺気を感じない者には反応できなくてって何


私殺気なんて無い筈…………………


ふとアリアを見るとその少女を見ていた


少女も時折見ているような気がした


そして私にもわかる………アリアは殺気を抑えているのが


「じゃ私行くね………バイバイお姉さん、また会えるかも…………」


そう言うと少女は歩き出した


時折石に躓きながら


「万理………あの子は私を感じていた………かもしれないぞ………」


懐にある魔法書を指さしながら


「でも魔法書には触れていないけど」


「…………そうだよな……気のせいかな」


まだ腑に落ちない感じだが


「そうだよ……気のせいだよ、それより早く風呂に入りたいよ、さあ帰ろうよアリア」


歩き出した私に合わせるようにアリアもついてきた


それにあの赤い瞳が目に焼き付いて離れなかった











以上でプロローグはおしまいです


次回から第一章が始まります





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