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10話 魔物を殲滅しよう

主人公のレベルアップ後のレベルを27から11に変更しました。(12/19)

「・・・あれが、5000匹の魔物・・・!」


 それを見た時、僕は本能的な恐怖に襲われた。


 まぁ、これは無理も無い。今まで僕は前世でも、今世でも、本当の意味での殺し合いや戦争なんて経験したことが無かったのだから。


「全員、戦闘準備っ!いいか!みんな、死んでも生き残れ!」


 トールの喝で、僕は意識を現実に戻される。さすが、元宮廷騎士という事か。トールは突然の襲撃にもすぐに立ち直り、各所に支持を出している。


「僕も、やらなくちゃ!」


 それを見た僕は、すぐに後方支援部隊の更に少し後ろ、物資が置かれている所まで走った。


 僕は今回、敵が突撃してくる前の、魔法での遠距離攻撃の役割を任されている。

 これは自分からトールとティオナに頼み込んだ。そして、二人とも僕の事を信じて任せてくれたのだ。失敗は許されない。


 そして間もなく、強化されたAGIステータスを全開にして走った僕は、物資保管場所にたどり着いた。

 そして、近くに積み上げられている、大量の小麦粉の入った袋を風魔法で前線まで運ぶ。

 そして、僕も疾走。30秒も経たないうちにトールたちのいる前線まで来ることが出来た。


 僕は運んできた小麦粉の袋を全て、魔物たちよりも少し手前の所まで運び、そして袋を風魔法のウィンドーカッターで破いた。数秒すると、小麦粉が辺り一面を真っ白に覆い尽くし、魔物たちの姿を覆い隠す。


「ファイヤーボール!」


 僕はそこに向けて、一発の火の玉を撃ち込んだ。


「ドカーンッッッッッッッッッッッッッッ!」


 粉塵爆発が起こり、辺り一面を火の海へと変える。


「レベルアップしました」


 頭の中で、無機質な声が響く。僕はすぐさま、自分のステータスを開いた。


==============

ユリウス・バラージ

種族:ハーフエルフ


レベル11

HP:300/300

MP:910/921(1421ー500)

STR:1127

DEF:1120

INT:318

DEX:358

AGI:1102

LUC:310


スキル:「神通」「看破」「ステータス吸収」「スキルコピー+」「アイテムボックス」「ステータス隠蔽」「幸運」「剣術+3」「無詠唱」「加熱」「冷却」「槍術+」「弓術+」「身体能力強化+3」「精神力強化+2」「遠見+3」「棒術+」「装備強化+3」「付与+」「徒手格闘術+2」「投擲術」


魔法適性「火」「水」「地」「風」「光」「闇」


称号:「魔導の申し子」「神性者」「模範者」「大量殺戮兵器」

=============



 なんと、レベルが一気に10も上がっていた。


 てか、「大量殺戮兵器」ってなんだよ!?物騒すぎるだろ?!


 僕が心の中で新しい称号にツッコミを入れていると、爆発の影響でよく見えなかったところが段々と見えやすくなっていく。

 そこにあったのは、手足をもがれて苦悶の声を上げているゴブリンみたいな生き物や、頭が無い魔物の胴体など、とりあえずグロテスクな光景だった。しかも、それがかなり広範囲で広がっていて、かなりの数の魔物が姿を消している。・・・って、これ、僕がやったの?!周りを見ると、トールをはじめ、多数の騎士や兵士たちが僕が引き起こした惨状を見て驚愕の表情をしていた。


「おい、ユリウス」


 そんな中、トールが顔を引きつらせたまま僕に声をかけてくる。


「何?父さん?」

「あれ、あと何回出来る?」

「小麦粉とか、燃えやすい粉が大量にあれば何回でもできるよ・・・あ、そうか。そういえばそう言う方法もありか・・・」

「うん?どうした?」


 僕は、不思議そうに質問してくるトールを無視し、今度は地属性の低級魔法、「アースバインド」を再び迫ってきた、魔物たちの前で発動させる。魔物たちの前方で地面から蔓が生えてきたのを確認した僕は、今度はそれを風属性の魔法「ドライウィンド」でカラカラに乾かす。そして、仕上げに、同じく風属性の低級魔法、「ウィンドカッター」で乾いた蔓を粉のようになるまで細かく刻んだ。そして、それを風魔法で辺り一面に吹き飛ばす。


「ファイヤーボール!」


 僕は再び、そこに向かって火の玉を撃ち込んだ。


「ドカーンッッッッッッッッッ!!」


 再び爆発。


 辺り一面は火の海に変わった。


 おぉ、魔法だけで粉塵爆発が出来た!しかも、使った魔法は全部低級魔法だから、殆どMPは減ってない!これは使える!


「よし、これをもう一回と」

「ちょ、ちょっと待て、ユリウ―――」



「ドカーンッッッッッッッッッ!!」


 三度爆発。



「ドカーンッッッッッッッッ!!」


 四度爆発。


 僕は嬉々として粉塵爆発を次々と起していく。

 そして、もう何回粉塵爆発を起こしたか分からなくなってきた頃、気が付いたらいつの間にか、5000匹もいた魔物たちは全ていなくなっていた。


・・・あれ?もう終わり?







―――こうして、サリアの町を襲った魔物の群れは全て壊滅した。

 この後、僕が「大量殺戮少年バーストプリンス」と呼ばれるようになるまで、時間はかからなかった。







魔法の描写・・・難しいorz

この話はちょこちょこ推敲していくと思います。分かりにくい描写などがありましたら、ご指摘いただけると幸いです。


誤字報告、感想、評価等々お待ちしていますm(__)m

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