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第一章 ~ジョーカーの資質・第二日目・朝~

投稿遅っ!

マジそう思いました。

二作交互にやっているのでご了承ください。

 俺が目が覚めたのは昼頃だった。

 多分魔力の使い過ぎで肉体的、精神的にも疲労がたまってたんだと思う。



「で、ここどこだよ」

 俺が寝てたのはコンクリートのひんやりと冷えた床、周りには(制服を着ているので生徒だろう)疲れた様子で寝ている。

 俺は、手元に魔力を集め回復具合を見て周りの再確認。保健室の近くで寝てたため中に入り幸い魔力は八割がた回復してたので痛みに呻いている人に回復魔術をかけながらどうするか考え出した。



 まず第一に怪我人を回復させてから誰かを見つけて状況確認、校舎が壊れてたから修復の手伝い。そこまでのことを手伝わせてくれるかわからないが申し出るくらいなら変わらないだろう。


 だいたい苦痛にゆがむのが三人くらいおさまったあたりで人が入ってきた。

「おはようございます」

 入ってきたのは二十代前半の女の人だった。疲労が濃くにじんでいる。そういえば昨日、回復魔術を使っていた人だと思い出した。確か先生とか言われてたな。

「君は?ここの生徒?」

「昨日から転入になりました」

「それは散々だったわね。あと何人くらい?」

「あと・・・見た感じだと九十人くらいですかね。呻いている人はだいたい七十人弱だと。調子が戻ってきたのでペースを上げようかと思ってきたところです。傷の治癒だと魔力の問題がありますから痛みを和らげる魔法しかしてませんが」



「それでいいわよ。はぁ、さすがに疲れるわね」

「もう少し休んでていいですよ?」

 そう言いつつ俺はペースを上げるために並列展開をして二人同時にやりだした。

 魔術の並列展開は使う魔力消費量は変わらないただ二倍になるだけなのだ。ただやることに困難を極める。人間が前に進むと同時に後ろに進むのと同じことなのだ。



「君、何者?二重デュアル詠唱スペルよりは簡単だろうけどそれができれば確実にキングにはなれるわよ?転入っていたわよね。君みたいな子、政府がほっとく筈ないのに」

「そんなの興味ないです。面白く生きられればそれでいいですよ」

 そう言っている間に残りは半分。

「先生ももういいでしょう手伝ってください。流石に疲れてきました」

「そ、そうね。ごめんなさい」

(ま、二重詠唱できるけど黙ってた方がいいよな・・・)

 


 二重詠唱は脳の処理能力が高くないと使えない、そして一級魔術師二十人分の魔力が必要になる。要は二つの意識でそれぞれの魔術を使うことになり、それを行うのにそれぞれの魔術の魔力と制御するに必要な魔力がいる。この世界でも使えるものは片手で数えるまでもないくらいに少ない。せいぜい俺を含め三人。その絶対的少なさと強さ。(例えるなら一人で小国程度なら戦争ができる)そのためエースかジョーカーになるのが必然になる。

(面倒事は避けるべきだし、第一この学校からすぐに別の学校に転入するつもりだしな)



 俺もぼちぼち再開して先生とともに残りを回復して俺は散歩に出かけた。


 俺が外に出てまず目に入ったことそれは校舎が八割崩壊、運動場(と思わしきもの)クレーター大きいもの小さいもの合わせて二十くらい。

「ほんとに学校か?ここ。戦地に飛ばされたなんてことはないよな?」



 俺が学校を一周しかけた時にうめき声?か泣き声?が聞こえた。

 声のする方に行くとガレキの下敷きになっている女子生徒がいた。

 俺は全身を身体強化魔術で強化してガレキを持ち上げ(かなり大きかったので)そっとおろした。




「だいjyっ!!」

 まずい吐きそう!やばいって・・・うえ。俺は何とか吐きそうになるのを堪える。

 だって足が潰れて跡形もなくなって・・・幸い潰れてたことによって傷口が閉じて血は止まってたみたいだけど。

「目を閉じろ!早く!」

「えっ!あ!はい!」

 俺はすぐに回復魔術と時間魔術を行った。

 潰れた脚は元に戻った。

(毎回思うがこれ神様の力っぽいよな・・・)

「もういいよ。とりあえず潰れた脚は元に戻しといたから」

「へ?潰れた?どこも潰れてませんけど?」

 教えなくてもいいじゃないかと思うだろう?教える理由は、この魔術は時間を巻き戻すものこれでちぎれ飛ぶ直前まで時間を戻しここに大量の魔術を注ぎその九割を治癒に残りを縫合に使った。

これは時間魔術だけだと時間が進むにつれ元の状態に戻っていくつまりまた足がちぎれ飛ぶ。なので回復魔術で上書きしデメリットを消した。のだが実質、痛み止めと、縫合を行ったのみだから。




「だから病院に行って精密検査プラス絶対安静。治るまで歩いちゃだめだよ?」

 彼女は真っ青や今にも気絶しそうな勢いなんだけど仕方ないか。

 俺は(顔を真っ赤にした)彼女を抱えて保健室に戻った。













ムリムリ感ハンパない。

続きが~む~り~

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