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貴方に会えて。

だだっ広い城だ。

歩いても歩いても目的の場につかない。

というかなんで俺歩いてんだろ

死ぬために屋上から飛び降りたのになんでだ?

疑問というものは増える。

長い何処までも続く廊下の窓の外の様子を見る限りここは俺が住んでいた世界とは違う世界にしか思えないつまり異世界?

異世界とか 何言ってんだ俺.....。

異世界?あるわけねえだろそんなトコ。あるのは残酷な現実を突きつける世界だけだ。

「この世界も残酷ですよぉ だから異世界ではないですよっと」

可愛い顔でこちらを見つめるレミュエル

「でも.......」

どう思ったってここは違いすぎる。

窓から見える深い青の海 にぎやかな街 そして広い王宮の敷地

ここはやっぱり異世界だ。

「ああ、つきましたよぉ。こちら王宮図書管理室ですっ。」

この国の歴史等を知りたいなら王宮図書から借りてくればいいですよぉそうそう王宮図書にある本は持ち出し禁止なので一緒に来てくださいと言われて今この状況。

管理室の扉には背の高さより5~6倍ありそうな大きな扉にはまたきめ細やかな装飾が施されていた。

そこにはたぶん王宮図書管理室とでも書いてあるのだろう、レミュエルが必死に上の方を指さししているが、ここの国の文字は元の世界にない文字で理解不能。


管理室がなぜあるのかは王宮図書が多すぎていろんな部屋にジャンル不能で置いてあるからだそうだ。だから管理しないと人気図書は盗まれ不人気図書がゆくえしらずになっていく事を知った女王が作った管理室だそうだ。名前のまんまである。

俺が読めないことには気づかずレミュエルは重そうな扉をめいいっぱい押し開けた。


ギュギイイイイイイイイイイイイイイイ........


扉を開ける緑が広がっていて誰もここを管理室だなんて思わないきっと中庭だと思うだろう

ピィピイ..チチチチチ...キュイキュイ....

鳥の声が聞こえたと思うと小さな白い鳥が俺の肩に止まり....噛みついた...

「いでえっっ」

言葉にならない激痛が襲う そもそも鳥って噛みつくのか?

「ああっラリアン様ぁ!!ちょっやめなさいよぉ小鳥の分際で王に噛みつくなんてっ」

レミュエルが必死に鳥を追い払うが白い鳥は優雅に飛び回る


そんな時 同い年くらいの少年がひょいっと手を振ると鳥は瞬く間に消えて白い薔薇のような花になって床に根を張った。

「大丈夫ですか?怪我はありませんか?」

綺麗な目をした少年が言った。

「あ、ちょっと噛まれたんですけど....」

床を見ながら俺がそういうと

「なんだって!!リトゥンが噛みついたのか....こっち来て」

グイッと手をつかまれ奥の部屋に連れて行かれた。

その部屋は緑がさっきの部屋よりも広がり自然の楽園と化していた。

そこでシンプルな木の椅子に俺を座らすと少年は適当に生えている木の葉っぱや茎を採取し、すり鉢的なものに放り込み細かくすり潰し熱して小さな瓶に詰めて俺に渡す

「肩だよね?噛まれたの。痛いよね....ちょっと苦いけどこれ飲んで....」

瓶詰めの薬を手に出して一口飲むと

「うぎゃっっっ」

にっ苦い!!吐き出したいのに粉だからすでに溶けて舌にねばり付く。

「うわわっそんなたくさん飲んだらダメですっこれ飲んでっ」

あわてた少年に渡されたお水は柔らかい軟水だと思われる。美味しい。

しばらくすると痛みも苦味もなくなった。

「あっもう大丈夫ですか?」

優しく聞いてくれる

「あ....はい。」

高くてかわいい声に三つ編みの白い髪どう思っても女の子みたいですごいかわいい子だが、服装と顔立ちからカワイイ系男子と呼ばれるものだろう。

それにしても俺の返事を聞くや否や

「すみません。リトゥンが.....ホントすみません。」

申し訳なさそうに床を見つめる少年。かわいい。

「いえ........あの、リトゥンってあの鳥ですよね?どうやって薔薇に?」

聞きたいことはその場で聞く精神が働く。

「鳥?いいえリトゥンは鳥じゃないです。リトゥンは植物性飛行動物の総称なんです。」

キョトンとした顔で不思議そうな顔をして答える少年。

「あっ専門用語じゃわかりませんよね、ちょっと来てください」

手招きをしながらすぐそこに咲いている花の前でで少年は何かを唱える

光り輝きながら花びらは舞い散りながら羽に変化して.....と見る見るうちに美しい鳥になった。

「うわぁ....」

天井の寸前まで大きく羽ばたく鳥は気持ちがよさそうだ。

頃合を見計らってまた少年が手をかざすとふっと美しい花に戻ってしまった。

「これが植物性飛行動物の一種なんだけど、えっととにかくリトゥンは植物...花や木から飛ぶ動物に変化させることができるものの総称なんだけど....やっぱよくわかんないよね?」

難しくてフリーズしてたみたいだ....せっかく説明してくれたのに....すまない....。


「あっそうだ僕は琥珀。王国魔法使い 君はだれ?」

「「忘れてたから今聞くね」」とでもいうみたいに純粋に質問してくる

「俺は.......ラリアン?.....この国の王.....らしい..」

何言ってんだ俺と思いながら魔法使い宣言した奴もいるからいいのかと納得してしまう俺が怖い。

「王様?」

きょとんとした顔で質問をぶつけてくる。え?なんていった?え、王様?という顔でじいっと見つめてくる。いや俺だって魔法使い?って聞きたいんですけど!

「あー王様なのかまだ全然わかんないけどな.....」

本気で何言ってんだ俺?

「王様ね......」

はっとした顔で俺を見つめる琥珀 顔をぐっと近づけて肩に手を置いてじいっと俺の顔を見つめる琥珀。


アレ?この体勢おかしくないか....

その予感があたったのかさっきまで何処かに行ってたのか見当たらなかったレミュエルに「え?」何があったのみたいな顔をされる。こっちが「え?」ですから....

「あ........ラリアン様ってそうゆう趣味でしたか....すみません..アタシ男の人でなくて.....。」

見てはいけないものを見たように目をひそめながらレミュエルが去っていく.....ちょっまってよ!こんなところにおいて行かれたら、もうどこにも行けなくなっちゃうんですけど 誤解ですよーそんな俺は

BLじゃないですー可愛い女の子の彼女がほしいんですー!



態勢はそのままで琥珀は顔だけレミュエルの方に向ける......横顔カワええ.....

「誤解だよ、レミュエルさん。僕が姫以外に目移りできると思う?」

レミュエルは首を横に振った。

琥珀はニッコリ笑う。

「そうだレミュエルこのお方が王ってホント?」

顔をよりいっそ俺に近づけながら言う。

「そうだけど?」

その返事を聞くや否や俺の唇に柔らかくてあったかいものが.........

顔を上げるとレミュエルが驚愕の顔色で俺たちを見ている

.......もしかしてファーストキス奪われた?



「まさか琥珀さんにキ..キスを強要するなんて...ラリアン様って.......」

モジモジしながらブツブツレミュエルが言う

「これは完全な誤解だろ!俺はやっちゃいないよ!!俺は確かにこいつ可愛いとか思ったけど、いやちょっとやっぱ男はちょっ!」

必死に訂正する俺をよそに琥珀は淡々と喋る。

「ねえ、王様 向こうに向かって指を振って」

なぜ指を振る必要があるんだと思いながら渋々壁の方に指を振る

グワッ

世界が歪んだ気がした。

そして気が付くと指を振っただけなのに壁の向こうの庭が見えるようになった。

「やっぱりあなた様はロゼッタ様の片割れ......」

眼は涙で潤んでもう溢れそうな琥珀が呟く

「待っておりました。王よ、ラリアン王様よ。」

スッと体勢を変えて下から俺を見る。

「やっぱりィ!琥珀!!レミュエルの眼に狂いはなかったってことだよね?」

レミュエルは嬉しそうな顔をして琥珀に尋ねる。

「はい! そのようです!」

二人はなぜか手を取って喜び合っていたが俺が、なんのことだかさっぱりわからんという顔をすると


琥珀は涙を拭いて俺にささやくような声で話してくれた俺の知らない俺のことを....









読みづらくてすみません!!


ですが最後まで、またまた読んでいただきありがとうございます!!

評価感想をいただけるとすごくうれしいです(*^。^*)

宜しくお願いします!!

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