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色々、書きたいから。  作者: 呪理阿
おとーさんが語るお話 シリーズ 【ギャグ】
7/24

うらしまたろー

 今回名無しの(笑)おとーさんが話すのは『浦島太郎』! 何かよく分からん浦島太郎と、マヌケなカメ。さらに乙姫様は……。

 むかーしむかし、あるところに。

 名無しの父だ。

 あ、自分で言ってちょっと悲しくなった。

 え? 早く続きを話せ? ……うぅ。はい。

 浦島太郎という若者がおりました。

「はーい」

 なんだ岳。

「若者って何歳から何歳までですかー」

 知らん。

「えっとね~、0歳から9歳までだよ~」

 若すぎだろそれは!?

 あ、息子&娘が失礼した。

 では続き。

 浦島太郎が浜辺を歩いていると、カメをいじめている子供たちがいました。

 そこで、浦島太郎は言いました。

『こら、カメをいじめてはいけないよ』

 すると、子供たちは浦島太郎の釣竿を見て、

『じゃあ魚を釣って殺すのはどーなんだ!!』

「わぁ~、凄くもっともだね~」

 浦島太郎は言います。

『魚は食べるからムダにはしない』

『じゃあカメを食えばいいんだな!?』

「何でそーなるんだ!?」

 浦島太郎は何も考えずに、

『そうだ、それでいい』

「いーのか!? それでいーのか!?」

 子供たちはカメを持ち上げ、母に料理をしてもらうべく走り去っていきました。

 カメはなみだ目になりました。

「食べられちゃうんだもんね~」

 そして、卵を産みました。

「そっち!? そっちなのか!?」

 地面に落ちた卵はつぶれ、中から親ガメと同じ大きさの子ガメが生まれました。

「早ぁ!?」

「どうやって親ガメと同じ大きさに~?」

 子ガメはよちよちと浦島太郎のほうへ歩み寄り、

「よちよちってっ!? 二足歩行!?」

『助けてくださって有難うございます。竜宮城へご案内いたします』

 と言いました。

「いや助けてねーから!!」

「むしろ煽っちゃってた方だよね~」

『さあ、わたくしの背中にお乗りください』

 そう言ってカメは背中を浦島太郎に向けました。

 浦島太郎はそれに乗り、カメは海のほうへ歩き始めました。

 が。

『重い…………』

「おーい!!」

 カメが倒れてしまったため、浦島太郎は海まで運んであげました。

『失礼しました。海の中なら大丈夫です。さ、お乗りください』

 浦島太郎を背中にのせたカメは、海の中へ潜り始めました。

 そして、五分したころ、今度は浦島太郎が

『く、苦しい……』

「うおーい!!」

「よく五分も息持ったね~」

 文字通り泡を吹いて気を失いました。

 カメはそれを見て、

『しょうがないなぁ、とりあえず銜えて持っていこう』

 そのまま竜宮城へもっていきました。

『乙姫様、乙姫様、コレどうしましょう』

『あら~、ニンゲン? そうねぇ、起きるまで待ってみましょうか』

『はい、分かりました。

それはそうと、今日も醜い顔ですね、乙姫様』

 乙姫の額に青筋が浮かび上がりました。

 ……しばらくして。

 空気がある竜宮城で目を覚ました浦島太郎が見たものは……。

 青筋を浮かべた口裂け女が、暴れるカメを頭から口に突っ込んでいる所でした……。

『ッぎゃああああああああああああああああ!!!!』

「こえーよ!!」

 ……だよねぇ。

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